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スロバキアの音楽辞典

Beautiful Classic Music Dictionary

Hudobny terminologicky slovnik (written in Slovak)

http://www.r-net.sk/amadeo/hudslov/uvod.htm

スロヴァキアの文学

国土社から出ている、目で見る世界の国々50「スロヴァキア」(1999年1月初版)は、少年少女向けに漢字にふりがなをふった本だが、内容はよくまとまり、「スロヴァキア」本が他に見当たらないだけに、大人にとっても価値のある本だ。

この本の46、47ページには、スロヴァキア文学に関する記事があり、下記の作者・作品が紹介されている。

スロヴァキアの司祭、ヤン・コラルは、1824年にチェコ語で『スラヴァの娘』を書いた。

1840年代に、ルードヴィド・スツルは、スロヴァキア語の文語体である、スツロヴチカをつくった。

1920年代。ステファン・ザリの詩集『さまよえるクモ』(奇想天外な幻想、象徴が主題)

マルチン・ククチン(スロヴァキア現実派の始祖と言われる):『母はよぶ』『坂の家』(日常生活を描く)

1940年代〜。ペテル・イェレムニツキー:『クロニカ』『黄褐色の野』

ドミニク・タタルカ:『同意の悪魔』

1968年〜。ドミニク・タタルカ:『第7の夜』『権力の味』

ラティスラフ・ムナチコ:国外から体制を批判し、市民権を剥奪される。

 (03年4月6日)

 

マリア・バレリア橋、57年ぶりに開通

http://www.bratislava.com

というサイトのニュースを読んでいたら、「スロバキア、ハンガリー国境にかかる由緒のある橋、マリア・バレリア橋」が57年ぶりに開通という記事がありました。

 (01年10月14日)

 

ツィパールの世界

中村祐子 著。1500円+消費税。新読書社。01年4月20日に発刊されたばかり。スロバキアの絵本画家、ミロスラフ・ツィパール氏を紹介する本ですが、スロバキアの歴史・文化(特に「ティンカー」と呼ばれる渡り職人)にも触れています。スロバキアに関する本は少ないことから、希少価値のある本と言えます。

この本によれば(ミロスラフ・ツィパール氏の講演内容)、スロバキア人に関する格言:「鳩のように平和で、音楽的で、客を手厚くもてなす人。」 ヒンズーは、巨大な寺院を建て、ペルシャ人は、聖なる書物、(中略)そして、スロバキア人は、その物語と情緒ある音楽。 (01年4月22日)

 

フランツ・シュミットの歌劇「ノートルダム」の1シーン

http://www.uvm.sk/sport/divadla/oper-pict.html

というサイトの中に発見しました。コシツェのJanko Borodac劇場における上演シーンです。  (00年12月10日)

 

バンスカー・ビストリツァ(フッガー家の銅で潤った町)

今、山川出版社の「ドナウ・ヨーロッパ史」(南塚信吾 編)を読んでいる。この本の119ページに、ハプスブルク家の歴史の一断面として、スロバキアのバンスカー・ビストリツァのことが書かれてあった。

「スロヴァキアの銅産地ベステルツェバーニャ(スロヴァキア名バンスカー・ビストリッツァ)はフッガー家が経営参加したことで有名であり・・・・・・・スロヴァキアからの銅の輸出は、17世紀初頭にスウェーデン産の銅の前にシェアを奪われ、銀については、すでに16世紀にアメリカ大陸からの大量の流入により凋落は始まっていた。」

多くの日本人にとって、スロバキアはサッカーの対戦相手ぐらいの印象しかないだろうが、もし、スロバキアが銀・銅の主産地であり続けていたのであれば、日本人のスロバキア観はまた違ったものになっていたであろう。 (00年7月26日)

 

スロバキアの入口

スロバキアの新聞「ノヴィー・チャス(新時代)」によって、スロバキアの「今」を知ることができます。

http://www.novycas.sk/

また、世界文化遺産「スピシュ城」の美しい画像を下記サイトにて、お楽しみください。  

http://www.slovenskyraj.sk/vylety/sphrad/sphrad.html

(00年12月31日)

Bratislava

 

フランツ・シュミット (Franz Schmidt)

(新1000年紀に入り、01年1月28日に、この「フランツ・シュミット」の記事の改訂を行った。)

†スロバキアの首都ブラチスラバは、かつて、ドイツ語でプレスブルグと呼ばれた。この街で生まれ、ウィーンで活躍した作曲家、フランツ・シュミット(1874−1939)について(*1)。彼の作風は、間違いなく、ブルックナー、マーラーの影響を受けた後期ロマン派そのものではあるが、より官能的であり、この世のものとは思えない響きに満ち溢れている。彼は敬虔なキリスト教徒であったと言われている。

†「フランツ・シュミット・ルネサンス」の待望論は、特にイギリスで高まっている。たとえば、下記のサイトが、この熱い想いを吐露している。

http://www.independent.co.uk/enjoyment/Music/features/2000-08/schmidt170800.shtml

 

†ごく最近、私は重病におそわれた。フランツ・シュミットの作品(交響曲、「7つの封印の書」、歌劇「ノートルダム」など)と、ジャック・イベールの「祝典序曲」しか聴く気になれないという重病である。あと、わずかに、マックス・レーガー(のピアノ曲)、プフィッツナー、ヤナーチェク、スメタナ、ヴォーン=ウィリアムズ、エルガーのいくつかの作品だけは、若干聴きたいという気がする。

†「フランツ・シュミットと、ジャック・イベールは、全く対照的な作曲家である」と、一般には考えられようが、ワーグナー的な弦の進行も垣間見られ、また、鋭角的な金管の響きが「この世のものとは思われない」印象をもたらす「祝典序曲」を聴くと、2人の作曲家に「共通な何か」を感ぜずにはいられない。

交響曲第2番

豪壮な金管の響き。マーラーの交響曲6番を彷彿とさせるオーストリアの叙情(特に第2楽章の変奏曲の結尾を飾るスケルツォ)と、独特な官能性。また、バッハへの想いが伝わってくる、第3楽章前半のポリフォニーのもつ静かな情熱。管弦楽法は、最高水準の域に達し、自由自在に聴衆の感情(既知感?)を切り開いてくる。

第3楽章(終楽章)のコーダ。張り裂けんばかりの金管の咆哮は、オルガンの響きを模し(ブルックナーの第5交響曲を思わせる)、まるで、聴衆を来世へと引きずり込もうとしているかのようだ。

交響曲第4番

この曲の冒頭と終結は印象的なトランペットの独奏。それに挟まれた、長大な音響の絵巻(饗宴)は、「ブルックナーの後継者」の作という言い方もできるが、やはり、新ウィーン楽派の影響も受けているものと思われる。トランペットの独奏部は、日本の新進作曲家が卒業制作で残す曲によくありそうなパターンのようにも聴こえる。ただし、その独奏部に挟まれた部分の部厚い音のタペストリーが、この作曲家の天才性を証明している。日本人作曲家の単細胞的思考からは、決して発生し得ないオリジナリティーとでも言うべきか?

Robert Sympson編の、「The Symphony 2:Elgar to the Present Day」(Penguin Books, Reprinted with revision 1977)では、フランツ・シュミットの記述の中で、この曲を賞賛し、かなりのページ数をさいて解説している。トランペットの独奏部は、そのフレーズをくまなく採譜し、独奏が終了して消えていく際に重なってくる弦のCからD Flatへの変化が(和声学上)非常に重要であることを述べている。

(*1) 下記サイトに、フランツ・シュミットに影響を及ぼしたブラチスラバの作曲家、Jan Levoslav (または Johann Leopold) Bella のことが記述されている。Marco PoloというレーベルからCDも出ているようだ。

http://www.classical.net/music/recs/reviews/m/mpl23644b.html

 

プレスブルグに通じる鉄道

私が非常に大事にしている本に、Alfred Horn著「preburgerbahn 1914-1974」(Bohmann Verlag K.G.1974)がある(中欧・鉄道の権威、Mさんのご紹介)。この本からは、ウィーン・ブラチスラバ間という、東京・横浜間くらいの距離しかない行程を走る鉄道の歴史に対する尽きせぬ思い入れ・情熱が伝わってくる。メッテルニヒが述べた有名な言葉:「ライナー通りの向こうからバルカンが始まる。(Hinter der Reisnerstrae begint der Balkan)」(*2)のような引用もふんだんにあり、西欧史の勉強にもなる。この本の全体を読みきるには大変な時間を要しそうだが、挑戦しがいのある大変に魅力的な本である。

私がこのホームページの主題動機としている、「武蔵中原 ウィーン説」から判断すると、ウィーン・ブラチスラバ間のドナウ川南岸鉄道は、南武線の武蔵中原・武蔵小杉間と、東横線の小杉・多摩川園間を加えた部分に相当し、プレスブルグ(ブラチスラバ)は、多摩川園・田園調布の一帯になり、カトリック田園調布教会がブラチスラバ城に相当することになる。

(*2)日本人には、「これより木曽路」の言葉を思い起こさせる。

 

スロバキアのUFO研究サイト

下記サイトを発見!!

http://www.isternet.sk/ufo/

内容は、Area 51、Kruhy、Pozorovania UFO、Roswell、Mimozemstania、Tajine Projekty、Akty Xに分かれています。

Area 51:  ロッキード社のU-2、F117などの実験場(当然、立ち入り禁止)の報告。秘密航空機「SR-71」についても言及。

Kruhy:  「環」の複数がKruhy。写真を見ておわかりの通り、ミステリーサークル(最近、「ムー」を買っていないので、UFO用語にうとくなっていますが、多分のこの述語でOK)の記事。

Pozorovania UFO:  目撃されたUFO。スロバキアでの目撃事例。米国の「青い本」(これもUFO専門用語で、多分、「ブループリント」だったかと思います。)の紹介。

Roswell:  有名なUFO墜落事故について

Mimozemstania: スロバキア語の特殊文字で、sの上にvが、tの右上に’がつきます。Homepage Proでは(テキストファイルとしては)貼り込めない文字であり、時間があれば画像ファイルとして入れていますが、今日は時間がなく、ごめんなさい。いずれにせよ、地球外生命体について。バーナード星(オリオン座の近く)から来たSivi型(最後のiの上に、音を伸ばす表示のチョンがつきます)、爬虫類型、ヒューマノイドに分類しています。

Tajine Projekty:  秘密プロジェクト(Tajineのeには、やはりチョンがつきます)。有名なMJ12(マジェスティック12)について。

Akty X:  今ひとつ意味がわからないのですが、(恐らく)米国当局のUFO情報収集に協力している2人の紹介。2人とも異星人に、それぞれの姉妹を連れ去られたと主張。

なお、以上の紹介は、私(てっちゃん)が拙HPの読者各位に、UFOを信じるように主張するためのものではありません。私は永久機関は出来ればいいなあと、今でも思っていますが、UFOの存在については半信半疑です。ただ、スロバキアに、こんなに手間をかけて、UFOのHPを作っている人達がいるという事実を紹介したかっただけであります。   (99年9月19日)