ウィーン19世紀末、20世紀初頭の音楽

2000/12/ 2 8:42

メッセージ: 1 / 1465

投稿者: bernardsstar

 

おっ、珍しいことに、「トピックの作成」が空いている!

 

そこで、(短命に終わるかも知れませんが、)このトピを作成しました。

 

マーラー、シェーンベルク、リヒャルト・シュトラウス、フランツ・シュミットなど、

皆様の「思い入れ」をご投稿ください。

 

 

R・シュトラウス「アラベラ」

2000/12/ 4 19:25メッセージ: 2 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

ウィーンには、フロマダさん、ハヴェルカさんといった、チェコ由来の姓の方がたくさんいらっしゃいます。ウィーンはドイツ系だけでなく、中欧・東欧系の民族・文化によって培われているのです。このR・シュトラウスのオペラ、「アラベラ」は18世紀後半のウィーンを舞台とし、クロアチア人の登場人物が重要な役割を演じます。詳細は後日。

 

訂正

2000/12/ 4 22:00メッセージ: 3 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

「18世紀後半」ではなく「19世紀後半」でした。登場人物のズデンカ(女性)もチェコ由来の名前です。

 

R・シュトラウス「アラベラ」

2000/12/ 4 19:25メッセージ: 2 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

ウィーンには、フロマダさん、ハヴェルカさんといった、チェコ由来の姓の方がたくさんいらっしゃいます。ウィーンはドイツ系だけでなく、中欧・東欧系の民族・文化によって培われているのです。このR・シュトラウスのオペラ、「アラベラ」は18世紀後半のウィーンを舞台とし、クロアチア人の登場人物が重要な役割を演じます。詳細は後日。

 

訂正

2000/12/ 4 22:00メッセージ: 3 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

「18世紀後半」ではなく「19世紀後半」でした。登場人物のズデンカ(女性)もチェコ由来の名前です。

 

グルリットとツェムリンスキー

2000/12/ 5 21:03メッセージ: 4 / 1455

 

投稿者: gur1zem2korn3

おお、僕に理想のトピです。作成者の方どうもありがとう。この時代の作曲家が一番好きです。マーラー、R・シュトラウスについては交響曲全曲、交響詩全曲聞きました。R・シュトラウスについては、現在オペラモードです。現在、マーラー、R・シュトラウスについては同じ曲で、他の指揮者で演奏されてあるCDを買っては聞いています。それと共に、彼らよりも1世代あとの作曲家を聞いています。その中で今一番、力を入れているのが、グルリット(1890〜1972)とツェムリンスキー(1871〜1942)です。

 

 

Re: : グルリットとツェムリンスキー

2000/12/ 5 22:43メッセージ: 5 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

おお!ご賛同ありがとうございます。グルリットは最近「ヴォツェック」を読響が演奏して、確か、「アルバン・ベルク」のトピにも出ていましたね?ツェムリンスキーは、「人魚姫」とか。若杉弘が時々取り上げますが、まだまだ解明すべきところが残っているような気がしますね。「ウィーン19世紀末、20世紀初頭の音楽 」といってもきわめて多面的で、(ある人はシーレのような美術からのアプローチに興味があるでしょうし)僕だけの力では限界がありますので、今後もご指導・ご教示お願いいたします。

 

 

「A・ベルク」にも投稿されてましたね。

2000/12/ 6 0:06メッセージ: 6 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

投稿番号5を投稿後、「アルバン・ベルク」を見て確認しました。アルバン・ベルクはヴァイオリン協奏曲を実演(都響定期公演)で聴きました。「3つの小品」(アバド指揮BPO)のCDを持っていますし、「ヴォツェック」の上演(確か、ベルリン・ドイツ・オペラ)を、神奈川県民ホールで聴きました。アルバン・ベルクは、「ショスタコーヴィチの証言」にもよく登場していて、ショスタコーヴィチと仲が良かった(会ったのは短期間であったが)と記憶しております。ベルクにしろ、シェーンベルクにしろ、「新ウィーン楽派」の作曲家は、(今、聴けば新鮮で美しい音楽と解釈できるにしても)当時、このような曲を世に送り出して、「餓死」することが心配ではなかったのか?と考えさせられます。ちなみに、我が妻はサイトウキネンの「浄められた夜」が好きで、CDを何度も繰り返し聴きます。僕は、「モーゼとアロン」などと比較して、「浄められた夜」は面白みに欠けるという印象をもっていたのですが、何度も聴くと、「浄められた夜」の和声が20世紀初頭のウィーン音楽、ひいては中欧音楽を象徴しているような気になってきました。チェコのスークの作品、交響詩「夏の物語(真夏の御伽噺)」を聴いたときに、ますますそのような気持ちになっていきました。

 

 

僕のアルバン・ベルク歴

2000/12/ 6 21:17メッセージ: 7 / 1455

 

投稿者: gur1zem2korn3

映像でベルクの作品をはじめてみたのは「ルル」で、90年代後半のグラインドボーンので、指揮はアンドリュー・デイヴィス、タイトルロールは、かわいいクリスティーネ・シェーファーちゃん。ちなみにアンドリュー・デイヴィスは来年のメト来日公演で「薔薇の騎士」を指揮しますよね。僕の持ってるアルバン・ベルクのヴァイオリン協奏曲のCDは、ツェートマイヤーの独奏です。オプションとして、ヤナ−チェク、ハルトマンの協奏曲がのっています。クリスティーネ・シェーファーは、DGにいくつか歌曲のをリリースしてますが、オルフェオから、エルンスト・クルシェネクのリート集もだしていて、かなり活発な音楽活動を展開していますね。昨日、私、YAHOO掲示板で、文学で「古典文学」のところで、「ドイツ文学の広場」というトピをつくりましたのでよろしく。

 

 

ベルク 事始め

2000/12/ 6 23:49メッセージ: 8 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

1970年の大阪万博の時に、ベルリン・ドイツ・オペラ(たぶん)が来日し、「ルル」「ヴォツェック」と、シェーンベルク「モーゼとアロン」、ウェーバー「魔弾の射手」を上演しています。この時が、日本における実質的な「ベルク元年」ではないかと考えています。その当時、私は中1で、とても聴ける状況ではありませんでした。私は後に、神奈川県民ホールで「ヴォツェック」を聴いたと、既に書いていますが、同じ会場で、ショスタコーヴィッチ「マクベス夫人」や、ワーグナー「神々の黄昏」の実質的な意味での日本初演を聴いてます。「ヴォツェック」と、「マクベス夫人」とには、かなりの共通性を感じます。個人的には、「マクベス夫人」のほうが、より風刺が利いていて楽しめるといった気がします。「薔薇の騎士」も楽しみですね。神奈川県民ホールでやってくれると、嬉しいんですがね。クルシェネクや、アイネムにつきましても、今後議論いたしましょう。ドイツ文学につきましては、ゲーテ「ファウスト」には中々なじめないのですが(埴谷雄高いわく、年をとると、「第2部」が理解できるようになる!!)シュティフター:「石さまざま」は愛読書であり、繰り返し読んでおります。

 

Grinzing墓地

2000/12/ 7 2:24メッセージ: 9 / 1455

 

投稿者: neudoctor (33歳/男性/東京都)

 「私の墓を訪れる者は 私が何者かを知っているはずだ。そうでない輩に私が何者かを教える必要はない。」 生前にこう語っていた大作曲家は、今も観光客の訪れることのほとんどない、ハイリゲンシュタットにほどちかいグリンツィング墓地に静かに眠っています。数年前にウィーンに行った時、足を棒にして歩き回り、高い壁に囲まれたこの墓地を遂に見つけたときには、胸が高まったものですが、残念ながら門は既に堅く閉ざされており、結局お目にかかることはできませんでした。たくさんのウィーンの作曲家達が眠る中央墓地から遠く離れ、観光案内にも載っていない場所で悠久の時を過ごしています。市内には、銅像を見かけることもありません。近くのハイリゲンシュタットにはベートーベン関係の史跡に(引越し魔だったベートーベンにはたくさんの「家」があります)、すべからくオーストリア国旗が掲げてあります。名前しか彫られていない、この墓碑に再び会える日が来る事を・・・

 

 

神戸大学のページからお写真借りて

2000/12/ 7 23:07メッセージ: 10 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

http://www.phys.sci.kobe-u.ac.jp/~okamura/images/mahler2.jpgですね?シュベッヒャート空港から列車で市内に入るのは物悲しい気分にさせられるものですが、中央墓地の脇に何故か停車して、汽笛をボーッと鳴らされると、さらにわびしげですね。ハイリゲンシュタット、カーレンベルクの丘、クロスター・ノイブルクには行ったことがありますが、残念ながらグリンツィング墓地は訪問しておりません。どうぞよろしく

 

フランツ・シュミットって、どんな人?

2000/12/10 10:01メッセージ: 11 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

という方のために、http://www.classical.net/music/comp.lst/schmidt.html彼の交響曲第4番の冒頭・結尾のトランペットソロは、何故か日本人に親近感を感じさせます。歌劇「ノートルダム」は、「間奏曲」のみ(カラヤンが録音していることもあって)日本でも知られておりますが、ヨーロッパではそれなりに上演されているようです。下記は、スロバキアのコシツェの歌劇場における1シーンであります。http://www.uvm.sk/sport/divadla/oper-pict.html

 

お誘いに答えて

2000/12/17 7:09メッセージ: 12 / 1455

 

投稿者: Par_bonheur (さて?歳/横浜市)

ベルクトピでお誘いを受けましたPar_bonheurです。こちらのトピを読んでみましたが、なかなかよく勉強してらっしゃいますね。ただ残念ながら、僕自身はこのあたりの作曲家に薀蓄もなく、皆さんとお話できるほどの技量も知識も持ち合わせていないので、勉強のためROMさせていただければ幸いです。強いて言えばブルックナーが好きです。第9は高校の頃、よく真っ暗にした部屋の中でソファに寝転がって聴いていました。このまま死んでもいいとか思うほど純粋だったのが、今や何されても這い上がるずぶといやろーになってしまいましたねぇ(笑)。今でもあの最後のホルン(なんでしょうねぇ。スコアも持ってないし、管楽器の知識ゼロなんですみません)の保続音を聴くと鳥肌が立つのは変わりありませんけど・・・。素人ですが自分で表現できる譜面のほうに興味がありますので(となると一人で出来るピアノしかないんですが)、CDや演奏家についても自分でも驚くほど(笑)知識がないし・・・。なのでブルックナーのお薦め盤なども、皆さんに熱を込めて薦めるほどのものもないんです。僕の持っているのはカラヤン、ベルリンフィルですけど、それも駅の構内で買った廉価版です(汗)。若い頃はレコードでずいぶん投資しましたが、全部CDになりましたよね。大事に大事に扱っていたものがすべて崩れていく感じで、まあ自分も忙しくなってきたせいの方が大かな(笑)。これだけはと思うもの以外は叩き売りました。以来CDは一部を除いてすべて廉価版です。最近、新宿駅でベートーヴェンのピアノソナタ300円で買いました(自慢してどうするんだ・笑)。こんな僕なんで、もう十分お話に加われないことはわかっていただけたと思います。このトピが繁栄なさるといいですね。心から祈っています。では。

 

 

Re:お誘いに答えて

2000/12/17 8:12メッセージ: 13 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

どうも、どうも。おかげで奈落の底に突き落とされずに済みました。そもそも、このトピを始めた発端は、もともとこのテーマに興味をもっていたこともありますが、「トピックの作成」が空いているのを見て、(当時、おかしなトピが出現してましたから)まともにクラシック音楽(Serious Music)を議論するトピで陣取りをしてしまえ!という気持ちから、作成したのであります。小生、クラシック音楽のテーマでトピ主になるのは初めてであり、投稿者から何か質問を寄せられたたらレスしなければならず、責任を痛感するとともに、「勉強しなきゃな」と決意しております。>ブルックナー我輩は、ブルックナー・マニアというほどではありませんが、それなりに研究しております。やはり、一番評価しているのは、交響曲8番ハ短調ですね。CDでは、ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(RCA盤)をもっています。実演には3回接し、(1)モーシェ・アツモン指揮 都響: ×(2)ダニエル・バレンボイム指揮 シカゴ響: 神々しいほどの名演。某大手電機メーカー会長も聴きにきていた。(3)ズービン・メータ指揮 ウィーンフィル: まあまあの演奏。某自民党大物代議士も聴きにきていた。といった経験があります。>300円CD小生も、「100円ショップD」で購入した、100円の「”若き日のカラヤン”ヨハン・シュトラウスII、ヨーゼフ・シュトラウス」を持っています。結構、楽しめますよ。さて、最近聞いた情報ですが、Y響の常任指揮者GA氏は、「ドイツのHW氏(日本人指揮者)」と呼ばれているとのこと。その答えは、「シュレーカー、ツェムリンスキーとかいったマニアックな分野に関してだけは滅法強い!」どうぞ、またおいでください。

 

マックス・ブロート

2000/12/21 13:31メッセージ: 14 / 1455

 

投稿者: gur1zem2korn3

みなさん、お久しぶりです。最近、マックス・ブロートという人に興味を持っています。彼は、文学者としては、親友のカフカの遺稿や作品を整理したり、また劇作家としては、マンハイムの劇場に所属して、グルリットの「ナナ」やシュレーカーの歌劇の台本を書いたそうです。彼についての本をご存知の方がいれば、教えてください。

 

Re:マックス・ブロート

2000/12/22 22:25メッセージ: 15 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

「マックス・ブロートについて書かれた本」を検索してみましたが(「カフカ」主体の本を除く)、和書では見つからず。某書籍サイトで、「Max Brod」で検索すると、ドイツ語・英語では何冊かありました。Max Brod, 1884-1984 : Untersuchugen Zu Maz Brods Literarischen and Philosophischen Schriften (N.Y. Studien Zur Neueren Deutschen Literaturgeschichte)Paperback (May 1988) Janacek and Brodby Charles Susskind. Max Brod im Kampf um das Judentum : zum Leben und Werk eines deutsch-jeudischen Dichters aus Pragby Claus-Ekkehard Bearsch.

 

来年の抱負

2000/12/31 0:54メッセージ: 18 / 1455

 

投稿者: gur1zem2korn3

1.ドイツ語のマスター2.楽典の習得3.シュレーカー、ツェムリンスキー、コルンゴルト、マンフレート・グルリットについてさらにいろいろと知り、極めること。3は別として、1と2はちゃんとできるかどうか・・・・。

 

シュタイア舞曲

2001/ 1/ 4 8:41メッセージ: 20 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

今年の、ウィーンフィルハーモニー「ニューイヤーコンサート」は、アルノンクールの指揮でしたが、中々良かったですね。曲目中、気になったのは、ランナー作曲「シュタイア舞曲」のメロディーが、そっくりそのまま、ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」に引用されているのでは?ということでした。検索エンジンを使い、「ストラヴィンスキー + シュタイア」や「Stravinsky + Steyr」で検索してみましたが、これといった情報は得られませんでした。また、「ペトルーシュカ」を解説した書籍・CD解説書も手元にありませんので、はっきりしたことは、今、申し上げられません。ただ、「シュタイア」のみで検索した結果、下記のSteyrを紹介する興味深いサイトを発見しましたので、ご報告いたします。http://www12.u-page.so-net.ne.jp/da2/go225/steyr.htm

 

 

はじめまして。

2001/ 1/ 4 11:06メッセージ: 21 / 1455

 

投稿者: Hakodateyama_1013

皆様、はじめまして。今まで、YAHOO掲示板はROMでしたが面白そうなトピが立っていたのでお邪魔させてください。ちなみに、ここら辺で私が好きな作曲家は、プフィッツナー、ツェムリンスキー、レーガー、F・シュミット、ブゾーニ等です。よろしくお願いします。

 

レーガー、ブゾーニ、F・シュミット

2001/ 1/ 4 21:58メッセージ: 22 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

こちらこそ。よろしくお願いいたします。ショーンバーグ著「大作曲家の生涯(下)」(共同通信社)の中にあるレーガーの描写・評価のいくつかは下記の通りです。「世紀末のドイツの作曲家で、前を向くよりは挑戦的に後ろを向いたのは「バッハに帰れ」運動の中心人物、マックス・レーガーだった。」「意味のないフーガを持つ膨大な曲を作った作曲家」「胆力のある喧嘩好きの男」「恐ろしく背の高い人で、足は小さく、顔は醜くて子供のようだった。」多くの音楽関係者に嫌われた中で、アーノルト・シェーンベルクとフリッツ・ブッシュ(指揮者)は彼の音楽を評価していました。(不肖bernardsstarが彼の曲を初めて聴いたのは、「3つの無伴奏ヴィオラ組曲」だったように記憶しています。あと、オルガン曲のいくつかも聴いております。)ショーンバーグは、ブゾーニに関しては、次のような表現をしています。「若き古典主義の使徒」「史上最高の、そしてオリジナルなピアニストの一人であり、該博な音楽知識の持ち主」「細分された微分音が出せる新しい楽器の発明に、思いをめぐらせた」「作曲家としてのブゾーニは、イタリアの暖かさとドイツの形式との融合を目指した。前衛的な理論にもかかわらず、基本的には伝統主義者で、保守的でさえあった。」(不肖bernardsstarは、残念ながらまだブゾーニの作品を(恐らくは)聴いておりません。「ピアノ協奏曲」「対位法的幻想曲」「ファウスト博士」などは、いずれ聴いてみたいものです。)フランツ・シュミットの作風は、レーガーのそれに似ているといえなくもないと言えましょうが、レーガーと違って、聴衆を音楽の中に引きずり込む魔力をもっております。http://www.independent.co.uk/enjoyment/Music/features/2000-08/schmidt170800.shtm lというサイトで、マルティン・アンダーソン氏は、フランツ・シュミットのことを、「20世紀における、音楽の巨人のひとり」とほめちぎっています。作曲家であり、かつ、指揮者、ピアノの達人、室内楽のピアノ奏者、チェロ奏者でもあったという、まさに「最も完璧な音楽家」でありました。その作品の数も膨大で、中にはヴィトゲンシュタイン(ラヴェルが「左手のためのピアノ協奏曲」を献呈したピアニスト)に捧げられた室内楽曲もあるということです。最近、メストがフランツ・シュミットの交響曲を積極的に取り上げ、CD録音も行いました。また、ミュンヘン・フィルのホームページにも、「交響曲4番」を含む、フランツ・シュミットの主要作品の解説記事が掲載されておりました。Robert Simpson編集のペリカン・ブックス「The Symphony 2」も、フランツ・シュミットの交響曲解説に8ページをさき、特に「4番」は楽譜つきで詳しく解説されております。残念なことに、日本では、まだフランツ・シュミットの認知はすすんでおりません。日本経済新聞の1988年4月4日「文化往来」では、スウィトナー指揮N響定演(3月16・17日)での「4番」を「ポスト・マーラー」を担う曲として高く評価(ウィーンの世紀末の豪奢で憂鬱な美意識がうねる五十分の音楽)しておりましたが。ツェムリンスキー、プフィッツナーについては後日。

 

日本経済新聞の1988年4月4日「文化往来」では、スウィトナー指揮N響定演(3月16・17日)での「4番」を「ポスト・マーラー」を担う曲として高く評価(ウィーンの世紀末の豪奢で憂鬱な美意識がうねる五十分の音楽)しておりましたが。ツェムリンスキー、プフィッツナーについては後日。

 

フランツ・シュミット

2001/ 1/ 4 22:42メッセージ: 23 / 1455

 

投稿者: HORNKONZERTE (39歳/男性)

交響曲第二番変ホ長調 ヤルヴィ&シカゴ交響楽団で。シカゴ交響楽団の演奏ならとりあえず買っとく私ですが、いい曲ですね。マーラーのライバルとされていたように、作曲技法やロマンティックな音楽語法の非凡さは凄く感じますね。シカゴ響がその完璧さはそのままに、音がもろヨーロピアンに変身してるのには、びっくりしました。音の録りかたもあるでしょうが、指揮者とオケの技術(魔術)の成果でしょう。

 

全く同感です。

2001/ 1/ 5 22:41メッセージ: 24 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

「作曲技法やロマンティックな音楽語法の非凡さ」と「ヤルヴィ」「シカゴ交響楽団」に対してです。シカゴ交響楽団は、数年前、バレンボイムの指揮で、ブルックナー:交響曲第8番の実演(サントリーホール)を聴いて、ドイツのオーケストラよりもドイツ音楽を熟知しており、実力はもしかしたら、BPO、VPOよりも上?と、感じました。「交響曲第二番変ホ長調」のCDを、僕も早く手に入れたい!!!

 

シェーンベルクへの手紙リスト

2001/ 1/ 5 22:45メッセージ: 25 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

こんなオタクっぽいサイトがありました。好事家必見!!http://www.usc.edu/isd/archives/schoenberg/ltrtond.htm

 

 

フランツ・シュミット

2001/ 1/ 6 20:33メッセージ: 26 / 1455

 

投稿者: Hakodateyama_1013

どうも、こんにちは。ヤルヴィ、シカゴ響の2番良いですねぇ〜。私自身未聴ですが、ミトロプーロス、ウィーン・フィルの演奏が録音は劣悪なものの名演だそうです。なかなか入手できません。聴いてみたいです。(T_T)

 

フランツ・シュミット 交響曲第2番

2001/ 1/ 6 21:46メッセージ: 27 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

本日、都内の某レコード店に参りました。「フランス近代音楽」や「ドボルジャーク」のトピで、イベール:祝典序曲や、ドボルジャーク:交響曲第4番のCDを購入することをお約束したにもかかわらず、そちらを購入するのを我慢して、フランツ・シュミット:交響曲第2番(ヤルヴィ指揮 シカゴ響。シャンドス)と、プフィッツナー:歌曲集(ソプラノ: カウフマン他。WDR)を購入しました。本当は、在庫していた他のCD…レーガーのピアノ曲(2種類)。シュレーカーの歌劇(「Die Gezeichneten」「Flammen」)。プフィッツナーのカンタータ:「ドイツ精神について」(ヨッフム指揮)。フランツ・シュミットの「7つの封印の書」(メスト指揮)、交響曲第1番・交響曲第4番(ヤルヴィ指揮)…もぜひとも購入したかったのですが、予算の制約上、これらの購入も我慢しました。ヤルヴィは米英の異なるオーケストラを振り分けて、フランツ・シュミットの交響曲を録音しております。演奏に関しては、シカゴ響との3番は、全く文句のつけようのない見事なもの(解釈・技術とも)でありました。次に、初めて聴くこの曲についての感想を申し上げます。第1楽章の提示部・再現部は、ブルックナーやマーラーの影響を強く受けており、彼らの影響下から一歩、歩み出たような印象を受ける4番と比べると、古さを感じさせます。第2楽章の第7変奏までは、さらに遡ってブラームス的ですらあります。しかし、第1楽章の展開部や、第2楽章の第9変奏(スケルツォ)には非ドイツ的な先鋭さを感じます。ペリカンブックスの「The Symphony」(シンプソン編)には、第2交響曲・第1楽章の冒頭主題のコード進行が「バッハ的」(筆者:Truscott氏)と記されておりましたが、僕には、むしろ第3楽章の前半(Truscott氏の文章を借りれば、”with some intensely moving wind polyphony”)が、バッハを感じさせました。シャンドスのCD解説文が「bis die Symphonie schliesslich zu ihren wirbelnden Schulusstaken aufstiegt(ssは、エスツェット)」と表現している第3楽章結尾は、まさに、ブルックナーの交響曲第5番の結尾を思わせる、金管の咆哮の真っ只中にありました。

 

全曲を聴き終えたのち、ボリュームを上げて、第1楽章だけをもう一度聴き直しました。この楽章における低音金管の響きも、まさに「すさまじい」の一言で、我が胸の中に、「カタルシス」を通り越して、「エクスタシー」「オルガスムス」すら感じさせました。(「交響曲」の皮をまとった、新時代の「宗教曲」なのかも知れません)第1交響曲(1899)と第2交響曲(1913)との間に、フランツ・シュミットの作曲活動のブランクが生じている理由として、マーラーの指揮するウィーン宮廷歌劇場管弦楽団のチェリストとして、(作曲家としてはライバルである)マーラーとの間に確執が生じ、創作にとって重要な意味をもつ余裕が取れなかったためとされています。ところで、日本でマーラーブームが起こった1980年代ののちの10年間は、フランツ・シュミットよりもショスタコーヴィチの交響曲のほうが、日本の演奏会で取り上げられたのは自明なことでありますが、マーラーやショスタコーヴィチの交響曲がどちらかというと「動的」(ベートーヴェンの「運命」にもなぞらえられる葛藤・闘争)なものであるのに対し、フランツ・シュミットの交響曲を貫く「音楽」は、(どんなにトロンボーンがffffで咆哮したとしても)静的なものであります。この静的なものが21世紀の日本で受け入れられるか否かが、「フランツ・シュミット・ルネサンス」を生じせしめるための鍵と言えましょう。おしまいに、Truscott氏の文章の一節から…「It is more often true that natives are less than reliable guides; they tend to take too much for granted. Those who come fresh and without extraneous influence to such music can more often penetrate the more deeply to its musical core. (ウィーンで、フランツ・シュミット批判をめぐって、小さな市民戦争があったことをふまえて)」

 

 

F. シュミット Sym. Nr. 2(その2)

2001/ 1/ 7 15:22メッセージ: 28 / 1455

 

投稿者: bernardsstar

今日も、この曲を聴いてしまった(すみませんが、プフィッツナーは後回しです)。2回目に聴くと、慣れのせいか、さすがにorgasmusは弱まったが、やはりセクシュアルな第1楽章・第2主題の高揚のあとで、この楽章のコーダを聴くと、宗教的エクスタシーと性的エクスタシーは同根なのか?と考えさせられてしまう。この(低弦の動きに支えられた)第2主題を聴くと、どうしても、R.シュトラウスの「家庭交響曲」を思い出してしまいます。R.シュトラウスはこの曲で、「家庭」のもつセクシャルな一面を表現しようとしたとされておりますが、「家庭交響曲」のもつsensuality(官能性)は、F.シュミット:交響曲第2番のもつsensualityには、とてもかなうものではありません。交響曲第2番・第2楽章の前半はブラームス風であると、昨日書きましたが、このようなおとなしい音楽を配したのも、第1楽章に引き続いて濃厚な音楽が続くと、聴衆がemissionしかねないということに、作曲家が配慮したのでは?と、思ってしまいます。それだけ、この作曲家は、色彩的・官能的な管弦楽の響きがもつ魔力を十分に知悉していたのでしょう。「交響曲の皮をかぶった宗教音楽」としては、メンデルスゾーンの交響曲第2番「賛歌」が知られております。ドイツ語の歌詞でキリスト教の教義を高らかに歌い上げる「賛歌」に対しては、異教徒は「違和感」を感じてしまいますが、このF.シュミット:交響曲第2番には声楽がなく、管弦楽の響きだけで語りかけてくる分だけ、また官能的であるだけに、小生のような「異教徒」をも巻き込む宗教的な体験の場を可能にしています。最後に「静的」な音楽について。F.シュミット:交響曲第2番は、CDで聴く場合、どの楽章から聴き始め、どの楽章で聴き終わっても構わないと思われます。音楽が此岸における闘争を表現しているのではなく、彼岸の光景(従って、時間の進行が止まっている)を描いているように聞こえるからです。4つの第5交響曲(ベートーヴェン、チャイコフスキー、マーラー、ショスタコーヴィチ)を、そのような流儀で聴くことはできないでしょう。

 

 

ハンス・プフィッツナー「歌曲集」

2001/ 1/ 7 19:27

メッセージ: 29 / 1465

投稿者: bernardsstar

 

このCDの解説(Hans Rectaus氏)によれば、プフィッツナーもフランツ・シュミットと同様、非独墺の人々によって再評価されてきているとのことです。プフィッツナーが一時忘れ去られていたのは、その「問題を起こしがちの性格」と、ドイツ「第3帝国」のイメージと誤って結び付けられてしまったことによるとのこと。実際、このCDを聴いてみると、その音楽の作風は、真空地帯をゆく、極めてinternationalなものであり(特に伴奏ピアノ)、マーラー、シェーンベルクなどの影響を云々する必要はみじんもなさそうです。(むしろ、フランス近代歌曲作品との比較を行ってみたい)

1869年に音楽家の子としてモスクワで出生という経歴も影響しているのでしょうか?(死去は、1949年 ザルツブルグ)

 

この歌曲集に収録された歌曲(「4つの歌(作品30)」、「4つの歌(作品32)」など、6つのグループ)のテキストとなった詩は、表現主義的で皮肉に満ちた作品(生のはかなさなどの表現。レーナウ、ゲオルゲ、他)がほとんどで、全体的に暗い色調。これらの詩の情感をよく理解し、味わいのある音楽に結晶化したこれら歌曲は、マーラー、R.シュトラウス、ベルクなどの歌曲と比較しても、十分にレベルの高い作品です。ただ、日本人演奏家にプフィッツナー歌曲のハイレベルの演奏を期待するのは、ちょいと難しい気がしますので、当分、CDで楽しむほかないでしょう。

 

(かつて、ある日本人作曲家が、彼をとりまく音楽仲間の中で、プフィッツナーの無名曲を聴いて作曲者名をあてるゲームに唯ひとり正解した、といった話を聴いたことがありますが、こういった話は、日本でプフィッツナーが名のみ知られていた事実の裏返しでしかありません。しかし、独墺においてさえ、これまでの現状はあまり大差なかったのかも。)

 

(P.S.)

フランツ・シュレーカーについては、小生は、ここしばらく、作品について何か物を言うことができかねると思います。下記に、シュレーカーの似顔絵を掲載したサイトを紹介いたします。

http://www.hnh.com/composer/schreker.htm

これは bernardsstar さんの 27 に対する返信です

 

レーガ−体験

2001/ 1/ 8 0:45

メッセージ: 30 / 1465

投稿者: gur1zem2korn3

 

僕のレーガ−体験は、いろいろありまして、「聞く」の他に、「知る」もかな。

 

持ってるCDは、テルデックのニューヨーク・フィルハーモニックとマズアの1200円のサンプラー盤で、ある変奏曲の一部でした。

他に、ラジオで、小澤征爾指揮ベルリンフィル定期で、ピアノ協奏曲を聞きました。

あと、これは行きそこなったのですが、大野和士氏と東京都交響楽団の定期で、喜劇序曲が演奏されたそうですね。

モーストリークラシックの何月号か忘れましたが、フランスのオーケストラが、「ベックリンの絵による4つの詩曲」を演奏するというのを海外演奏情報で見つけました。昔の号ですので、すでに演奏されたでしょう。ところで、ベックリンという人は、19世紀のスイスの画家で、彼を支援した画商は、マンフレート・グルリットの父親であるフリッツ・グルリットなのでした。

僕が、本などで見たレーガ−の絵は、眼鏡をかけてて髪の毛のうすい男の人がピアノを弾いている場面のです。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Re: レーガ−体験

2001/ 1/ 8 8:54

メッセージ: 31 / 1465

投稿者: bernardsstar

 

ベックリンというと、小生は、ラフマニノフの交響詩「死の島」を思い出してしまいます。

 

ところで、このトピを立ち上げてから、ドイツ・オーストリア歌曲のことも勉強ということで、ドイツ詩もやってますので、gur1zem2korn3さまのトピにも、また、投稿申し上げに参りたいと思います。

とにかく(韻をふんだ)詩にならないのが日本語で、次に駄目なのが英語。それに反して、ドイツ語、フランス語、スラブ語はなんて詩的な言語なんだろうと、常々考えます(イタリア語、スペイン語もそうなんでしょうが、これらの言語には詳しくないので)。詩は絶対に原語で読まないと駄目ですね。

 

演奏会情報といえば、新1000年紀に入ったということもあり、「ヨハネ黙示録」を題材とした、フランツ・シュミット:「7つの封印の書」がヨーロッパでかなり演奏されているということが、インターネットサーチでわかりました。

下記にフランツ・シュミット(+ブゾーニ)関連の興味深い(と私が思った)サイトを紹介いたします。1983年に山口貴+東響+中央大合唱団で「7つの封印の書」が演奏されていたんですね。

 

レーガーに関しては、(大変に興味はあるのですが)ボチボチとさせていただきたく。

 

 

http://www.os.xaxon.ne.jp/~syuzo/baribari/new-cd62.html

http://www.netlaputa.ne.jp/~hiroyosi/Imenstrom/classic/schmidt.htm

http://www.os.xaxon.ne.jp/~syuzo/baribari/new-cd88.html

http://www.asahi-net.or.jp/~me4k-skri/200011.html

http://www.geocities.co.jp/Hollywood/9240/allhistory.html

http://www.muenchnerphilharmoniker.de/online/german/personen.php3?ID=18&KID=7

http://www.muenchnerphilharmoniker.de/online/german/werkarchiv.php3?ID=167

http://www.music.co.jp/~kajimoto/pickup/oue.html

これは gur1zem2korn3 さんの 30 に対する返信です

 

ベックリン「死の島」

2001/ 1/ 8 11:06

メッセージ: 32 / 1465

投稿者: bernardsstar

 

不肖bernardsstar、Robert Walker著の「RACHMANINOFF his life and times」という本(MIDAS。邦訳も出ているはずです)を持っています。この本の63-64ページに、ベックリンの絵画「死の島」についての記述があります。

 

ベックリンは、スイスの画家で、1901年に僅か29歳で死去しました。「死の島」(The Isle of the Dead)には6つのバージョンがあり、ラフマニノフは、このうち2つのバージョンを、ライプチヒとパリで見ております。

 

Walker氏の見方では、この絵は、シェーンベルクの「浄められた夜」に描かれた世界と同様の世界を表現しております。

 

ラフマニノフのほかに、「死の島」に基づいて秀作を残した作曲家として、マックス・レーガーがおりまして、このレーガーの残した曲は、「ベックリンによる4つの音詩(Four Tone Poems after Bo"cklin)」という名の交響組曲(作品128)です。

これは gur1zem2korn3 さんの 30 に対する返信です

 

手紙

2001/ 1/ 8 11:11

メッセージ: 33 / 1465

投稿者: imyfujita

 

シェーンベルクのページを作りました。

http://members.aol.com/mocfujita/air.html

これは bernardsstar さんの 25 に対する返信です

 

中々凝ってますね

2001/ 1/ 8 20:55

メッセージ: 34 / 1465

投稿者: bernardsstar

 

バルトークのトピの154番で

小職が紹介申し上げたサイトも、

音楽面には凝ってましたが、

 

imyfujitaさんのサイトは、

音楽面かつデザイン面で

凝っています。

Wonderful!

 

どうぞ、今後ともよろしくお願い申し上げます。

これは imyfujita さんの 33 に対する返信です

 

 

レーガ−のベックリン

2001/ 1/ 9 16:11

メッセージ: 35 / 1465

投稿者: gur1zem2korn3

 

ありました。買いました。レーガ−のベックリン組曲。一応データを書いておきます。

 

メーカ−:シャンドス

指揮:ネーメ・ヤルヴィ

演奏:ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団

1989年録音

 

合わせて25分で、時間配分は、8−4−8−4

一回聞いてみての感想は、叙情的、いかにもドイツの音楽という感じ。しかし、第4楽章は歯切れのよさで、アメリカのマーチを思わせます。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です