プフィツナー:3曲のチェロ協奏曲

2004/ 7/25 0:28

メッセージ: 1135 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

ゲリンガスのチェロによる3曲を収録したCDが出ていますので、聴き比べてみました。

 

イ短調(1888)

若き日の作品ですが、力強く先駆的です。ただ、2楽章構成のうちの、第2楽章の前半(Adagio molto tranquillo)がやや長すぎ。

 

ト長調 作品42(1935)

R・シュトラウスのオーボエ協奏曲を思わせる風雅な作品で、3曲中最も優れていると思いました。

 

イ短調 作品52(1943)

4楽章構成で、楽器の使い方に新味を導入しようとしているようにも見えますが、なかなか音楽上のポリシーが見えないといった感じ。第4楽章は復古調の魅力で、全曲の中では傑出しているように思えました。 

これは jumeautriste さんの 1133 に対する返信です

 

フランツ・シュミット

2004/ 7/25 11:31

メッセージ: 1136 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

しばらく”貧乏暇あり”状態が続くので、

無駄にしないでおこうと思っているのですが・・・

 

言いながら、昨日は<パルシファル>を

聴いて1日過ぎてしまいました。

私にとって、パルシファルは有難いお経のような曲ですが、特に

 

Nur eine Waffe taugt

die Wunde schliesst

der Speer nur der sie schlug.

 

から最後を聴くと浄化されたような、欲がなくなり何もいらない・・殊勝な気持ちになります。

 

 

それで今朝はフランツ・シュミットの<7つの封印の書>(ウェルザー=メスト指揮)を聴いています。

たやすく耳に入ってこない難しい曲です。

 

オペラ<ノートルダム>

輸入盤だけなので見送っていたのですが、音楽だけでも聴いてみようと思って手配しました。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Vc協奏曲イ短調 作品52(1943)

2004/ 7/26 20:55

メッセージ: 1137 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

この作品の第4楽章の最後のところで、

イ短調(1888)で使った主題が現れます。

(チャイコフスキーかグリークを思わせる甘く切ない主題。ドラマのバックに使えそう)。55年を経て再び使ったということは、プフィッツナーは、よほど気にいっていたのでしょう。

これは bernardsstar さんの 1135 に対する返信です

 

R・シュトラウスとプフィッツナー

2004/ 7/26 22:33

メッセージ: 1138 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

今日、「ハンス・ホッター 名歌手の横顔」

これを読み返していましたら、”第5章 歌曲の喜び”に

シュトラウスとプフィッツナーこの二人の性格を表している記述がありました。

 

シュトラウスが、練習をつけているプフィッツナーを訪ねたとき、

シュトラウスは心から音楽に惹き付けられ、

そして彼のところに行き、「君は実に素晴らしい、自慢してもいいよ」と言ったのに対し、

プフィッツナーは嬉しそうにもせず、率直に「僕は2幕にいっぱい問題を抱えこんでいる。難しいのだ」

シュトラウスは「そんなに作曲が難しいのなら、どうしてやめないのか」

有名な話しだそうです。

 

プフィッツナーは才能もあり真剣だが、しかしいつも不満があって不器用だった。

 

理想家で、周囲の人間が芸術的な問題に対処するとき、

あまりに人間的で不完全なことにも不満を持っていたとも、

プフィッツナーの音楽はシュトラウスに比肩するものがあったが、

それは楽譜にするとえらく気むずかしく感じられた、とも書かれています。

 

 

「HANS HOTTER Man and Artist」

ペネロペ・テューリング著

住田 健二[訳](阪大原子力工学)

これは bernardsstar さんの 1137 に対する返信です

 

>プフィツナー:3曲のチェロ協奏曲

2004/ 7/26 22:57

メッセージ: 1139 / 1477

投稿者: mirrin_lemon

 

イ短調 作品52(1943)は、1888年の協奏曲が初演後、行方不明になってしまったので、「記憶からの再構成」として新たに作曲されたものではなかったでしょうか。たしか作品番号のないほう(音楽院時代の自信作)は、1980年ごろに再発見され、芸大でも教鞭を執られたニッフェンエッガー女史が蘇演されたのだったと思いましたが。

これは bernardsstar さんの 1135 に対する返信です

 

   

RE:>プフィツナー:3曲のチェロ協奏曲

2004/ 7/27 21:16

メッセージ: 1140 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

ご教示ありがとうございます。

 

CD解説を読み飛ばしていたのですが、よく読んでみると(難解な英文ですが)、1888年の協奏曲の楽譜をMax Bruchがプフィッツナーに送り返す際にミスしたこと、1970年代にWolfgang Osthoffによって手稿が再発見され、1977年にEsther Nyffeneggerのチェロで初演(このCD解説書には、premieredと書かれています)されたことが書かれていました。

これは mirrin_lemon さんの 1139 に対する返信です

 

Re:フランツ・シュミット

2004/ 7/27 21:31

メッセージ: 1141 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

歌劇「ノートルダム」は、有名な間奏曲と、カーニバルの音楽が素晴らしいですね。その部分以外ではワーグナーの楽劇の影響を受けている部分が多く、そこはちょっと退屈。

台本の弱さ(科学者が本業のWilk作)も指摘されていますね。でも、日本で上演されて生で鑑賞できるようになることを期待しています。

 

前も書きましたが、シュミットの作品では、交響曲第2番、ピアノ5重奏曲が気に入っています。第2番の第1楽章の第2主題は、R・シュトラウスの作品や、プフィッツナーの1935年のチェロ協奏曲にあるような跳躍を伴ったオーストリア風の旋律です。第2楽章の最後の変奏も極めてオーストリア風で、マーラーの交響曲第6番を連想させます。

これは jumeautriste さんの 1136 に対する返信です

 

チェロ曲

2004/ 7/27 23:19

メッセージ: 1142 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

番号なしイ短調を聴きました。

 

若気の勢いが感じられました。

2楽章のtranquillo 出だし、神秘的でいつになく陶酔的な響きがしましたが、

そのあとはやはり若い感じがしましたし、仰られるように長い、と思いました。

 

しつこくOp.42ですが、

よくよく聴けば、盛り込み過ぎのように思えてきました。

とはいえ、ロマンティックで自由、そして自然を懐かしむような感じが出ていて、いいと思います。

 

曲が終わると耳、心からすっと消え、後に残らず、

また聴けば、懐かしく聴こえる・・・

そういう曲ですね。

これは bernardsstar さんの 1135 に対する返信です

 

フランツ・シュミットのCD

2004/ 7/29 21:38

メッセージ: 1143 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

シュミットの交響曲は全集なのでしょうか?

ピアノ5重奏曲のレーベルも分かればと思っています。

どちらもよろしくお願いします。

 

歌劇「ノートルダム」

まだ手元にないのですが、楽しみになってきました。

ギネス・ジョーンズが歌っているのですね。

あのふわふわヴィブラートは妖艶ですし・・

数年前、ヴァイルの「マハゴニー市の興亡」で売春宿のおかみを演じていましたが・・ザルツブルクの映像でストーリーも演出もえぐいものでした。

これは bernardsstar さんの 1141 に対する返信です

 

Re: フランツ・シュミットのCD

2004/ 7/29 21:49

メッセージ: 1144 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

交響曲は、ウェルザー=メストと、ヤルヴィが全4曲を録音していますが、

小生は、ヤルヴィで2・3番、ウェルザー=メストで4番のCDを持っており、

1番は、ハラス指揮ブダペスト響のCDです。

 

ピアノ5重奏曲は借りたCDなので詳細は覚えていませんが、国内盤で、コルンゴルドの室内楽曲とのカップリングでした。

これは jumeautriste さんの 1143 に対する返信です

 

ヤルヴィで2番を・・

2004/ 7/30 22:32

メッセージ: 1145 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

有難うございました。

 

ヤルヴィの全4曲は見かけましたが、

財力低下でして、ばらでもあるのでしたら嬉しいです。

 

 

最近、交響曲はブルックナー以外は聴かないですが、

今日はマーラー6番をミトロプーロスで聴きました・・・が。

これは bernardsstar さんの 1144 に対する返信です

 

ヤルヴィのシュミット交響曲全集

2004/ 8/ 1 19:15

メッセージ: 1146 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

小生は、バラで、2番、3番のCDを持っていますが、おそらく、1番、4番もバラで買えると思います。

 

2番のCD、3番のCD(ヒンデミットの小品とのカップリング)ともに、(以前もこのトピで書きましたが)ベックリンの絵画をジャケットに使用しています。

これは jumeautriste さんの 1145 に対する返信です

 

ジェシー・ノーマンのモノ・オペラ

2004/ 8/ 1 20:36

メッセージ: 1147 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

重ねて有難うございます。

 

ヤルヴィ指揮の2番、レーガーを注文してきました。

レーガーのOp.139のVnソナタ、9番と言っただけでは通じないのですね、作品が多くて・・

現物があれば分かるのですけど、キリコの絵、蒸気機関車で・・

 

それと、

教育TV芸術劇場:10時50分から

ジェシー・ノーマンのモノ・オペラ

「期待」「声」がありますね。

録画しておこうと思っています。

 

口の中まで見れるような”ど・アップ”がないといいのですが・・苦手(誰でもですか)

これは bernardsstar さんの 1146 に対する返信です

 

>RE:>プフィツナー:チェロ協奏曲イ短調

2004/ 8/ 2 21:54

メッセージ: 1148 / 1477

投稿者: mirrin_lemon

 

>1970年代にWolfgang Osthoffによって手稿が再発見され、1977年にEsther Nyffeneggerのチェロで初演(このCD解説書には、premieredと書かれています)されたことが書かれていました。

 

なるほど。私の記憶違いでした。

この時の「初演」は、(ピアノ伴奏によるプライベートな試演ということではなく)オケとの共演による最初の公開初演という意味なんでしょうね。

 

プフィッツナーのチェロ協奏曲は、確か3作ともEulenburgの黄色いポケ・スコが出ていたと思います。(ピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲は、やや大きめのstudy scoreでしたが)

これは bernardsstar さんの 1140 に対する返信です

 

>Re: フランツ・シュミット

2004/ 8/ 2 21:59

メッセージ: 1149 / 1477

投稿者: mirrin_lemon

 

横槍のようで済みません。

 

メストは、≪4番≫+≪ハンガリー騎兵の主題による変奏曲≫と、≪7つの封印の書≫をEMIに録音していただけだと思っていたのですが、ほかの交響曲3曲の録音(全集?)があるというのは初耳で、嬉しい限りです。詳細を教えていただけますか。

 

ヤルヴィ(CHANDOS)盤は≪第2番≫のみが録音にエコーが多くて細部が聞き取りにくいので、代わりになる録音があるというのはあり難いです。

これは bernardsstar さんの 1144 に対する返信です

 

訂正:ウェルザー=メスト

2004/ 8/ 4 22:03

メッセージ: 1150 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

今週も多忙で、よく調査せず投稿し、すみませんでした。ウェルザー=メストは4番のみのCDを出しています。

全4曲の録音をしているのは、ヤルヴィのほかのは、Ludovit Ratjer(ライテル)がいます。4番はウェルザー=メストのほか、メータ盤も出ています。

http://www3.fnac.com/item/author.do?Origin=FnacAff&category=classic&id=144309

 

 

http://www.franzschmidtgesellschaft.at/disco.html

 

http://www.aa.e-mansion.com/~hiroyosi/classic/schmidt.htm

これは mirrin_lemon さんの 1149 に対する返信です

 

<ダフネ>のLP

2004/ 8/ 6 23:53

メッセージ: 1151 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

暑い折、お忙しそうで大変ですね。

 

頼んでいるレーガー、シュミットのCDはまだ手に入ってないのですが、

珍しいベームの<ダフネ>のLPが手に入りました。

いつもCD屋に行っても中古CDのコーナーはひと通り見ているのですが、

レコードは並んでいても見たことのないのに、

その時に限り何気なく見ていたら、ギューデンの姿が目にとまり、

それが<ダフネ>でした。

全くの偶然でこういうのを”縁”があるというのでしょうね・・

あまり人気がない作品なのか、人目につかなかったのでしょうか・・

 

いつか<ダフネ>について連続投稿しましたが、

あれは6月にウィーンで40年ぶりに上演される<ダフネ>に思いを馳せながら、

行けない悔しさを紛らわせるように書いたものなのですが、

なかなか世の中、自分の思うように行かないものと思ってますが、

そんなものなのでしょうけれど・・このレコードは嬉しいです。

 

また無駄話しをしましたが、そのうちトピずれしないことで投稿します。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

「カプリチョ」の間奏曲「月光」

2004/ 8/ 7 10:41

メッセージ: 1152 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

どうもどうも。「ダフネ」については、また機会を改めて投稿させていただきたく。

 

ところで、リヒャルト・シュトラウスの「カプリチョ」の中の、間奏曲「月光」は、単独で頻繁に演奏されていい見事な出来映えと思いました。

「カプリチョ」は、この間奏曲をはさんで、晩>夜中>朝 という構造になっていますが、

この構造は、リヒャルト・シュトラウスの「家庭交響曲」、ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、プフィッツナーの「ドイツ精神について」にも見うけられ(他にもいっぱいありそう)、

ドイツロマン派芸術のひとつの型なのかな?と感じましたが、いかがでしょうか?

これは jumeautriste さんの 1151 に対する返信です

 

訂正

2004/ 8/ 7 12:41

メッセージ: 1153 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

>6月にウィーンで40年ぶりに上演される・・

 

40年は誤りです。

1972年以来ですので、30年ぶりです。

 

 

晩>夜中>朝

 

マーラー<夜の歌>

 

1楽章が宵の口

草木も眠るmidnight は3楽章を中心に2、3、4楽章

5楽章が朝

 

ちょっと違いますか?

考察してみてください・・

これは jumeautriste さんの 1151 に対する返信です

 

マーラー<夜の歌>, ダンボ

2004/ 8/ 8 7:51

メッセージ: 1155 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

マーラー<夜の歌>は、ご指摘の通りですね。

ついでながら、ディズニー映画「ダンボ」にもこの構造があり、夜中に酩酊状態のダンボが空を飛べるようになり、朝になって、鳥に教えてもらってそのことに気づく、というストーリーになっています。

これは jumeautriste さんの 1153 に対する返信です

 

カプリッチョ。

2004/ 8/ 9 0:22

メッセージ: 1156 / 1477

投稿者: mikashan2004

 

横から失礼します。

 

カプリッチョが「晩>夜中>朝」という構造になっているということですが...

 

ラストシーンは、たしか執事が晩さんの準備が出来たと伯爵夫人を呼びに来る所で終わっていたはずと記憶しております。つまり、間奏曲の後も当日の晩のままなのではなかったでしょうか。(せりふを見てもそう取るのが妥当というか、そう取る以外にない様に思えます。)

 

横から茶々失礼しました。

これは bernardsstar さんの 1152 に対する返信です

 

月光の音楽

2004/ 8/ 9 21:58

メッセージ: 1157 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

<カプリッチョ>

間奏曲、月光の音楽

 

”大衆の心に語りかける作品はどこにあるのか?”

”私の舞台を人間でいっぱいにしたい!”

劇場支配人の言葉ですが、

 

この気持ちが、清々しく幸福感に満ちている月光の音楽のような曲が出来る源なのでしょうか・・・本当にこの曲は素敵です!

 

伯爵夫人のモノローグ、執事の呼びかけのあとの後奏、

ホルンの旋律が2度響く・・

これが詩人オリヴィエと音楽家フラマン”言葉”か”音楽”か

変ニ長調の和音で幕・・そして明日の朝、11時に結論が・・

 

なんともいいようのない粋な洒落た音楽ですが、

2度響くということは・・?

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

癒し

2004/ 8/10 23:00

メッセージ: 1158 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

mikashan2004さんのご指摘のように、勇み足をしてしまいましたが、フォローいただきありがとうございます。

 

この暑いさなか、夏休みもなく働かされておりまして、本日も帰宅は遅いです。

 

週末にCDを聴くときに、R・シュトラウスの「カプリチョ」「オーボエ協奏曲」、プフィッツナーの「チェロ協奏曲(1935)」は本当に「癒し」になりますね。

 

以前は、トゥビンの交響曲のCDを聴くことが多かったのですが、2週間ほど前、彼の3番、4番、1番の交響曲を続けて聴いてみたところ(ヤルヴィ指揮の全集で)、大音量に参ってしまうことが、この作曲家のの欠点だと思ってしまいました(大きな音量で音がまじりあうときに独特の響きが現れるのが彼の曲の美点なので、やむを得ないことですが)・・・

 

その点、R・シュトラウス、プフィッツナーの作品は、小編成で音量を絞っても十分に味わいがありますね。

これは jumeautriste さんの 1157 に対する返信です

 

>癒し

2004/ 8/12 21:13

メッセージ: 1159 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

朝晩、少しだけ過ごしやすくなりました、と思うのですが・・

 

プフィッツナーのチェロ協奏曲(1935)を聴いていると涼しいところに行きたくなりますが、

車窓( car ではありません)から見る風景という感じがするからでしょうか・・

 

シューマンのチェロ協奏曲についで気に入っています。

どちらもノスタルジックですし、シューマンの2楽章は安らぎます。

 

図書館にシュミットの交響曲4番(ウェルザー=メスト)があったので借りてきていますが、

このところ、オペラ、楽劇を聴いていたのでこれからです。

 

トゥビンの交響曲は未聴なので何とも云えないところなのですが、

交響曲を3曲続けて聴くのは大変なように思いますが、曲にもよるんでしょうけれど。

この間聴いたマーラーの6番はしんどかったですが(まとわりつくような感じが)、

「夜の歌」は良かったです・・

これは bernardsstar さんの 1158 に対する返信です

 

マーラー <第八交響曲>

2004/ 8/17 23:59

メッセージ: 1160 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ミトロプーロス指揮

1960年 ザルツブルク・ライヴ

 

開会式ではマーラー3番が流れたらしいですが(見ていない)

誰の演奏だったのかしら、と思っているのですが・・

 

いつも聴いていて第2部が待遠しい、本当に2部は素晴らしいですね。

好き嫌いのある曲のようですけれど、私は一番いいと思います。

テナーの歌唱が気になりますが、演奏はミトロプーロスのが好きです。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Re:マーラー <第八交響曲>

2004/ 8/18 21:25

メッセージ: 1161 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

>開会式ではマーラー3番が流れたらしいですが

 

僕も開会式は見ていないです。ナベツネ引退のドキュメント番組のバックで、ラフマニノフ「交響曲2番」第2楽章のアレグロ・モルトの主題を流していたのにはびっくりしましたね。

 

>本当に2部は素晴らしいですね。

 

第1印象は、長ったらしく、同じ主題の繰り返しで退屈・・でしたが、ロリン・マゼール指揮のCDを聴いて以来、天国的な楽想だと思うようになりましたね。

これは jumeautriste さんの 1160 に対する返信です

 

チェロ・ソナタ 作品1

2004/ 8/19 23:02

メッセージ: 1162 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

プフィッツナー チェロ・ソナタ

 

ピアノがいいと思われません?

思えばこの曲からいろいろと聴いてみたくなったのです・・

流麗過ぎず、程よい感情の高まりが若々しく感じます。

 

ピアノといえば、ピアノ・トリオが今ひとつ好きではありません。

最初の華々しいピアノの音で嫌になってしまいます。

今日も聴き始めたのですが、ダメでした。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

プフィッツナーVcソナタ

2004/ 8/21 22:00

メッセージ: 1163 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

懐かしい感じがする親しみのもてる主題で構成されていますね。

 

ピアノ伴奏が主役のチェロを凌駕するほどに雄弁なチェロソナタには、ラフマニノフのチェロソナタもありまたね。

 

プフィッツナーのピアノ3重奏曲は、未聴です。

これは jumeautriste さんの 1162 に対する返信です

 

シュミット 交響曲4番

2004/ 8/23 22:54

メッセージ: 1164 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ウェルザー=メスト指揮

 

図書館で借りていたもので、

あっという間に2週間の期日が来て返したのですが、

その間、2回半ほど聴いたでしょうか・・

 

自分のだと気が向いた時に聴いたり出来ますが、借り物ではとても聴き込めないです。

 

感想が云えるほど聴いてないのですが

最初のトランペットの旋律、シュールな感じが印象的です。全体的にもそうですが。

掴み所、取っ掛かりを見つけられてない為か、どうも間が持たない感じがしました。

 

こういう曲は実演で、ダイナミックレンジの広い演奏で聴くと感動が得られるのでしょうか・・

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信で

 

RE:シュミット 交響曲4番

2004/ 8/24 23:03

メッセージ: 1165 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

この曲の山場は、チェロ独奏のある第2楽章だと思います。

曲全体として古き良き(第1次世界大戦以前の)「昨日の世界」に対する回顧と、それが既に失われてしまったことに対する深い悲しみが表現されていると思っています。

これは jumeautriste さんの 1164 に対する返信です

 

残暑お見舞い

2004/ 8/26 21:34

メッセージ: 1166 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

シュミットの4番、もう返却して無いのですが、

書いて下さったことを意識して、もう一度聴いてみたいと思います。

間が持たない、ということと、

なにか虚しいものも感じて、繰り返し聴く気持ちにならない、

そういう感じもしました。

 

なにしろ、お盆あたりからオペラは聴いていない、

交響曲など大きな作品も聴くのがおっくうになっています。

 

2番も入手しているのですが、

<七つの封印の書>のほうも聞きかじったままです。

これは bernardsstar さんの 1165 に対する返信です

 

エルガー:Sym1、マーラー:Sym9

2004/ 8/27 11:30

メッセージ: 1167 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

jumeautristeさま、みなさま、

 

残暑お見舞い申し上げます。やっと夏休みをとって、今は自宅です。

 

エルガー:交響曲1番変イ長調をCDで何回も繰り返し聴いていまして(特に第1楽章、第4楽章)、その結果思いついたことをあれこれと・・・

 

この曲に対しては、いかにも英国的な主題に加えて、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスの音楽の影響があることが、かねてより指摘されていますね。第4楽章はまさに、そういった「よく似た楽想」のオンパレードで、ブラームスの交響曲3、4番、リヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」「ツァラトゥストラはかく語りき」、チャイコフスキーの交響曲5番に現れる響き・音形によく似てる!って、聴いていて感じてしまいます。

 

ところで、マーラーの作品と、エルガー:交響曲1番の作品との関係については、これまでこれを指摘したような情報をこれまで小生は読んだことがありません。

でも、小生の想像では、エルガー:交響曲1番は、マーラー:交響曲9番の作風の一部に影響を及ぼしていると思われます。

 

エルガー:交響曲1番は、1907年に着想され、1908年に集中的に作曲され、同年の12月3日にハンス・リヒターの指揮により、マンチェスターで初演されています。その直後から、欧米各国で相次いで演奏されています。

 

一方、マーラー:交響曲9番は、1909〜1910年に作曲され、マーラーの死後、ワルターの指揮で1912年に初演されています。マーラーが交響曲9番の作曲前にあるいは作曲の時期に、エルガー:交響曲1番の演奏を聞いていたとしても不思議ではありません。

 

マーラー:交響曲9番は、純粋な管弦楽のソナタとしての「交響曲」に立ち返った構成をもっており、この背景として、同じく構成的なエルガーのシンフォニーに感銘を受けたというのが小生の想像です。

 

この2曲が似ている部分として指摘したいのは、低音金管(特にチューバ)の使い方に加え、次の2か所です。

 

(1)エルガーの第1楽章の終結に近いところで、金管の緊張感みなぎるハーモニーによる高音の持続音から、低音の強奏に移り変わるところ (マーラーの第1楽章に似た個所がある)

 

(2)エルガーの第4楽章の途中で、突然、金管低音の強い一撃で曲の流れが中断されるところ (マーラーの第1楽章に似た個所がある)

 

ところで。マーラーがエルガーに会ったという記録を小生は見たことがありません。一方、マーラーがシベリウスに会ったことは良く知られています。ところが、マーラーの作風はシベリウスからは全くといっていいほど影響を受けていなように思われます。

これは jumeautriste さんの 1166 に対する返信です

 

夏休み

2004/ 8/27 12:44

メッセージ: 1168 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

夏休み、いいですね。

しっかりと英気を養って、楽しんでください。

 

私のほうは気ぜわしくなってきました。

夏も長いようで短くて、

たいして何も出来ないまま過ぎてしまいました。

 

今日の投稿、帰ってからゆっくり読ませていただきます。

これは bernardsstar さんの 1167 に対する返信です

 

>エルガー:Sym1、マーラー:Sym9

2004/ 8/28 11:17

メッセージ: 1169 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

エルガーの1番は1908年12月3日に初演。

 

マーラーは1908年の冬にはアメリカにいてメトロポリタンで振っていたと思います。

1909年〜10年は冬はアメリカ、あとはヨーロッパだから、

1909年の春、秋に聴いた可能性はありますね。

9番は1909年に出来たのでした?

どちらにしても事実はどうか分かりませんけれど、時間的には可能性はありますよね。

アメリカで聴いたということも考えられますしね。

これは bernardsstar さんの 1167 に対する返信です

 

Sym8と影のない女

2004/ 8/28 11:18

メッセージ: 1170 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

マーラーの<第8交響曲>(1910年初演)

R・シュトラウスの<影のない女>(1919年初演)

 

文献に書いていたとか、ということではなく、私の推測ですが、

意識して作曲されたと思われるところがあります。

 

マーラーの第8の冒頭、

合唱が変ホ長調で出ますよね、

そしてオケだけの後、転調して合唱がVeni,Veniと歌いますが、

その3つ音、

 

影のない女の3幕、

生まれてこなかった子供達の合唱、

皇帝と皇后の2重唱、バラクと妻の2重唱のところでも歌いますが、

よく分かるのが最後の4重唱のあと、雷が落ちたような後奏に続いて、

ハ長調でミ、ド、ファ、と歌う所、

その音程が先述の第8の合唱と同じです。

 

 

生まれなかった子供達が生まれ出る喜びを歌う場面で使われていると言うのは、

第8交響曲の根本理念、”人類の讃歌”を意識してだと思われます。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ベートーヴェン

2004/ 8/28 12:22

メッセージ: 1171 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

大トピずれですが、

久しぶりなのでお見逃しを・・・

 

ベートーヴェン:

ヴァイオリン協奏曲 Op.61

<フィデリオ> Op.72

 

Vn協奏曲:

2楽章の中間部、カデンツァ風のあと、

ヴァイオリンの旋律、ト長調でド、ミ、レ、ミ、ファ

 

<フィデリオ>:

第13曲、レオノーレ、フロレスタン、ロッコの3重唱で

フロレスタンの歌い出しが

イ長調でド、ミ、レ、ミ、ファ

 

両作品、ここのところが好きなんです。

歌う場合、本来はモデラートなのですが、ちょっとゆっくりめに歌って欲しいです。

ヴァイオリンはラルゲットです。

 

こういう自己パクを挙げれば、限りなくありますよね。

 

ついでに、

R・シュトラウスは<ナクソス島のアリアドネ>

3人のニンフのところでシューベルトの子守唄をパロっていますね。

これはよく言われていると思います。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ブルックナー、マーラー<第8交響曲>

2004/ 8/29 15:59

メッセージ: 1172 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

明日はマーラーの<第9>を聴いてみよう、と思っていたのですが、

今日になると

いつもの気まぐれでブルックナーの<第8>を聴いています。

 

ブルックナー<第8交響曲>アダージョ

マーラー  <第8交響曲>第2部 神秘の合唱

 

ブルックナーのアダージョの第1主題の最初の半音、

マーラー、第2部の神秘の合唱の最初の2小節目に出てくる半音、(PPPで聴き取りにくいですが)

 

その半音ですが、

マーラーのほうは充実感のある半音、

ブルックナーのほうはあの半音が空恐ろしい、なんか心に引っ掛かる・・

 

そんなことを思うのですが・・

アダージョ自体、あの美しさが恐いのですけれど。

 

 

いつも感覚で捉えたようなことばかりで・・もっと客観的な投稿を、

と思うのですが、もともとこういう聴きかたなんですね(笑)

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ブルックナーSym8

2004/ 8/30 22:28

メッセージ: 1173 / 1477

アバターと

投稿者: bernardsstar

 

小生はこの曲を聞くと、旧約聖書の「ヨシュア記」あたりを思い浮かべてしまいます。

旧約聖書には結構空恐ろしい話があります。新約聖書は「ヨハネ黙示録」を除くとこわい話はないですね。ブルックナーの9番のほうは新約聖書的と考えています。

これは jumeautriste さんの 1172 に対する返信です

 

ソロモン王の判決

2004/ 9/ 2 19:40

メッセージ: 1174 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

いつもオペラの話しになってしまい、すみません。

 

旧約聖書の”ソロモン王の判決”

 

<影のない女>の3幕のクライマックス

 

皇后が石になった皇帝を前にして、

黄金の泉の生命の水を飲めば、皇后には影が与えられ、

皇帝も石化も解ける、と迫られる場面、

飲めばバラク達を不幸にするということ、飲まなければ皇帝を犠牲にする、

心の葛藤の末に ”Ich will nicht!” と叫んで倒れ、

そして皇后の体には影が落ちる、というところ、

このシーン、シュトラウスの頭の中にはソロモンの判決があったと言うことです。

 

”影が無い女”

皇后が”同情”など人間の持つ感情を学んだ、理解出来たことで影を得るに値する、

人間になれたということなんですね。

これは bernardsstar さんの 1173 に対する返信です

 

マーラーの歌曲

2004/ 9/ 6 12:20

メッセージ: 1175 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

昨夜、教育TV芸術劇場で大植さん、ハノーバーNDRフィルの演奏があって、

そのなかで<亡き子をしのぶ歌>ナタリー・シュトゥッツマンで聴きました。

その後、2度目の地震ですっかり眠気も失せてしまい、一段落してから続けて

<亡き子をしのぶ歌><リュッケルト歌曲集>を”真夜中に”聴きました。

 

マーラーの交響曲と歌曲は

”必然的に交響曲は歌曲を必要とし、また歌曲は交響曲を必要としていた”と言われるほど深く関連がありますが、

第2、3、4は角笛交響曲と言われ、

 

”すべてが音楽だけで言い尽くされている”という純器楽の第5、6、7でも

<亡き子をしのぶ歌><リュッケルト>が暗示的に関連、具体的に引用されていたり、

リュッケルトの”私はこの世から忘れられ”は第5のアダージェットと重なる感じがします。

 

第1の第1楽章の主題は<さすらう若人の歌>の”今朝、野原を通ったら”のところから取っていますし、ほかにも直接的、具体的にに関連をもっていますね。

 

”規模の大きな音楽を構想していると、

音楽を表現する担い手として「言葉」を動員しなければならなくなる”ということや、

マーラー自身が打ち明けていることで、

”作品のなかで厳粛であるべきところで、通俗的なメロディが紛れてしまう”

 

「心から」の歌であって、「心ならずも」自然に出てしまう歌なのでしょうね。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

大植さん

2004/ 9/ 6 22:34

メッセージ: 1176 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

大植さんは、「白い巨塔」のNext Versionで財前五郎役を演じたらはまっていると感させる「イケメン」ですね。

 

小生の自宅のTVは、最近3チャンネルの映りが悪ったために、ワーグナーはよく聞き取れましたが、<亡き子をしのぶ歌>になって聞き取りにくくなり、切りました。

 

<亡き子をしのぶ歌><リュッケルト>は、R・シュトラウスの「最後の4つの歌」と並ぶ、陰影に富んだ作品だと思っているだけに残念。

これは jumeautriste さんの 1175 に対する返信です

 

指揮者

2004/ 9/ 7 17:12

メッセージ: 1177 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

大植さんのこと、笑ってしまいましたが、

言われてみれば、財前五郎はともかく、彼は役者も似合っているかも・・

 

今年48歳だと思いますが、小柄で愛嬌があって年齢より若くみえますよね。

先日のテレビの指揮はわりと大人しかったですが、

大フィルではとにかく動作が大きく、身体全体で指揮しているみたいで、

最初は結構見ているだけで疲れました。

暴れるからという訳ではないでしょうけれど、私が見た限り、譜面台置いてないんですね。

 

積極的で元気でイケイケな感じですが、

なかなか細かい配慮もあるようですし、気取ったところもないし、

団員ともいい関係のようです。

7月のブルックナーを聴いた印象も、くっきりとして音もクリアになって、

随分演奏が変わりましたが、

指揮がよく分かるから、よく揃うようになったのだそうです(笑)

これは bernardsstar さんの 1176 に対する返信です

 

ハノーバーNDRフィル

2004/ 9/13 21:54

メッセージ: 1178 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

ハノーバーNDRフィルって、「北ドイツ放送交響楽団」のことかな?って思っていたのですが、HPを見ると、この推測は正しいようですね。

 

http://www1.ndr.de/radiophilharmonie/index/0,2571,SPM432,00.html

 

今秋〜来春のプログラムは意欲的で、独墺作品のみならず、バーバー:序曲「悪口学校」、ルトスワフスキ:オーケストラのための協奏曲、コープランド:交響曲第3番、マックスウェル・デービスの作品も取り上げられます。

これは jumeautriste さんの 1177 に対する返信です

 

>ハノーバーNDRフィル

2004/ 9/14 19:54

メッセージ: 1179 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ハノーバーNDRフィルのHP、見ました。

 

バーバー以外の作曲家、聴いた事がないのでピンとこないのですが・・・

バーバーは昨年の今ごろ、Vn・コンツェルト、竹澤恭子のソロで大植さんでした。

その時にはアルジェントの<ヴァレンティーノ・ダンス>、珍しい作品も振っていました。

 

コンサート形式の<ワルキューレ>、

オペラもミネソタ時代から時々は振っているみたいです。

 

こちらではほとんどがメジャー作品ですが、

2月の<レニングラード>評判が良かったようです。(私は風邪で未聴)

 

 

>レーガーのVn・ソナタ

 

プフィッツナーのVn・コンツェルト、両方、手元にありますが、

レーガーのデ・キリコ、いいですね。

それに比べ、プフィッツナーのほうはいいことないです。

Vc・コンツェルトもシダか孔雀の羽根か分からないような・・ですね。

ジャケット、結構無頓着でした。

絵心が無いのでしょうね。

これは bernardsstar さんの 1178 に対する返信です

 

歌劇「モーゼとアロン」

2004/ 9/19 14:16

メッセージ: 1180 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

旧約聖書と言えば、シェーンベルクのモーゼとアロンですが、

改めてCDで聞き直してみると、作曲技法の熟達・完成(12音、セリー)には感嘆する一方で、聖書の解釈はまだ荒削りで、台本としては今一歩と感じました。

モーゼとアロンの信仰上の対立(偶像崇拝について)の取り扱いが、ちょっとチャチな感じ。本当の旧約聖書はもっともっと奥が深いのでは?と、思えました。

これは jumeautriste さんの 1174 に対する返信です

 

エルガー「2番」とF・シュミット「2番」

2004/ 9/19 14:18

メッセージ: 1181 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

エルガーの交響曲2番(変ホ長調)は、1910年〜11年に作曲され、11年に初演。一方、フランツ・シュミットの交響曲2番(これも変ホ長調)は、 1913年に完成され、同じ年に初演。エルガーの2番の第1楽章、提示部の終わりのところ(幻想的)に、F・シュミット2番の第2楽章とよく似た箇所があることを発見。作曲時期からみて、F・シュミットのほうが影響を受けたのかも知れません。

 

ついでながら、エルガーの交響曲は、第1、第4楽章でみると、エルガー「1番」が「2番」より優れている(「1番」が大変にすばらしいからであり、2番のほうも中々)ものの、第2、第3楽章は、「2番」のほうが充実していますね。「2番」の第2楽章は、ドイツロマン派的に盛り上がり、ワーグナー、ブルックナー、R・シュトラウスの響きが聞こえてきます。 

これは jumeautriste さんの 1169 に対する返信です

 

プフィッツナーのSQ Op.13、Op.50

2004/ 9/19 16:31

メッセージ: 1182 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

このところはっきりしないお天気で

抜けるような秋の空が無いです。

 

プフィッツナーのSQを久しぶりに聴きましたが、

 

澄んだ水底を覗き込んでいるような、

響きが薄いからなのか、瑞々しい感じです。

それと第3楽章がこんなに良かったのかと思いながら聴いていました。

無機的なようなんだけれど・・4楽章中でいちばん身近に響いてきます。

 

Op.50の第1、第3楽章の感じも好きです。

これは以前に投稿した時にも書いたような憶えがありますが・・?

 

プフィッツナーの音楽って、どちらかと言えば内向的で枯れたという感じは受けますが、

感傷的、哀愁は特に感じないのです・・

そういうさっぱりしたところが良くて聴き飽きないのかしら、と思っています。

 

 

bernardsstarさん、しっかり交響曲を聴いてらっしゃいますね。

こちらはどうも交響曲のほうに気が向かないで、

シュミットの2番もとっくに手元にあるのですが・・

 

といっても、先日定演で好きなショスタコ<10番>を聴いてもうご機嫌で、

家でもコンヴィチュニーで聴きました。

 

それと、この間からスクリャービンの<神聖な詩>の

第1楽章の華やかで躍動感ある旋律が頻繁に浮かんできています。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

旧約聖書

2004/ 9/21 12:47

メッセージ: 1183 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

<モーゼとアロン>

ほとんど理解していないので、聴き直そうと思いながら・・

 

旧約聖書を題材、もっとありそうなのですが、思い浮かばないです。

 

トピずれですが、

士師記の物語を題材にした<サムソンとデリラ>(1874完成)

旧約聖書の物語ではサムソンには妻がいたのでしたね、大昔に読んだので確かには憶えていないのですが・・

パリ・オペラ座が上演拒否で、初演はリストの援助でドイツのワイマールで行われた、ということで、

十年以上後には、パリ・オペラ座でも重要レパートリーになったということですが。

 

 

トピずれついでに、

今朝は時間があって<パルシファル>(クーベリック指揮)を聴きましたが、

音楽は勿論、台本、物語にはひたすら説得されてしまってます。

この台本が文句なしに好きなのですね。

これは bernardsstar さんの 1180 に対する返信です

 

旧約聖書:エニグマ変奏曲

2004/ 9/22 21:53

メッセージ: 1184 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

>旧約聖書を題材、もっとありそうなのですが、

 

エルガーの「エニグマ変奏曲」、

第9変奏 Nimrod

は、旧約聖書に出てくる狩の名手、Nimrodの名が付けられています。題材というより「あやかり」ですが・・

これは jumeautriste さんの 1183 に対する返信です

 

新約聖書:サロメ

2004/ 9/23 18:42

メッセージ: 1185 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

聖書を題材、さかのぼればオラトリオなどで創世記のパラフレーズ、列王紀などでありますが、

19世紀末、20世紀初頭音楽では多くは思いつきません。

 

聖書の中からインスピレーションを得た、というほうがあるのでしょうか・・

 

 

新約聖書:

<サロメ>

台本、ワイルド原作 ラハマン独訳

 

未聴だったC・クラウス指揮、1954年の録音を聴いています。

(サロメはゴルツ、ヘローデスはパツァーク)

 

随分前にこちらのトピか、オペラ・トピかで紹介されていた(多分、故オペラ・トピ)

ブルガリア生まれのリューバ・ヴェリッチュ(ヴェリッチ)の<サロメ>(ライナー指揮メトのライヴ)

ヴェリッチュの体表的な役と言うこと、(声質はドラマティックではありませんが)

METデビューもサロメという事は「ビングの生涯」に簡単に書かれてはいましたが、

体験談を交えての投稿で大いに興味をそそられ、お陰で耳にすることが出来ました。

 

 

よく聴くのは、ベーム指揮 1972年ウィーンの録音です。

(サロメはリザネク、ヘローデスがハンス・ホップ)

これは bernardsstar さんの 1184 に対する返信です

 

>レーガー:VnとPfのためのソナタ第9番

2004/ 9/24 21:05

メッセージ: 1186 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさんのご紹介からもう三ヶ月以上が経ちました。

 

すぐに注文しなかったのですが、CPOレーベルには珍しく1ヶ月ほどかかりました。

そのうえジャケットを眺めるだけが一ヶ月以上、

初めて聴く曲はちょっと気後れしてしまいます。

 

で、今日は何回か聴きましたが、

すんなりと聴くことが出来る、ヴァイオリンの美音が楽しめる曲、

繊細なようで、よく聴いていると耽美的で濃厚な音楽に聴こえてくる、そういう感じです。

 

ヒラー・バリエーション、モーツァルト・バリエーションの快活で活気のある曲しか聴いていませんでしたので、意外に思いましたが、

それは私にとっては無知に等しい作曲家だからですが、

併録されている2曲も聴いてみます。

 

レーガーについては若い頃は極めて複雑な曲を作ったが、

中年からは単純に傾いて、その代表となるのが独唱曲<マリアの子守唄」>ということを書いてあるのを読みましたが、歌曲も数曲しか聴いていません。

これは bernardsstar さんの 1090 に対する返信です

 

Re:>レーガー:VnとPfのためのソナタ

2004/ 9/25 11:45

メッセージ: 1187 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

「蒸気機関車」と「アラブの砦(Fort)」、「ギリシャ彫刻」をモチーフに、ちょっと一風変わったことをやってみたいと思っているのですが、3か月くらいかかると思います。

 

 

 

最近、新版で出た「エゴン・シーレの日記」に関する本を読み終えたのですが、彼は、音楽家との直接の交遊はなかったようで、唯一の例外が、第1次大戦末期に、シェーンベルクらと連名で、芸術家支援のためのプログラムの声明を出そうとしたこと。しかし、シーレの死(妻が死んだ日の3日後に同じくスペイン風邪で)や、オーストリア敗戦の影響で立ち消えになったようです。

これは jumeautriste さんの 1186 に対する返信です

 

旧約聖書:詩篇交響曲

2004/ 9/25 22:13

メッセージ: 1188 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

ストラヴィンスキーの「詩篇交響曲」がありました。

これは jumeautriste さんの 1185 に対する返信です

 

マタイ伝:ルクー<モルト・アダージョ>

2004/ 9/26 13:08

メッセージ: 1189 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ルクー <弦楽四重奏のためのモルト・アダージョ>(1887年)

 

ちょっと無理があるかも・・

 

マタイ伝26章、ゲッセマネでの言葉

”私は死ぬほどに悲しい、わたしとともに目を覚ましていなさい”以下

に触発されて作られた作品だと言うことです。

これは bernardsstar さんの 1188 に対する返信です

 

マーラー<大地の歌>

2004/10/ 1 10:45

メッセージ: 1190 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

昨日の午後は台風一過で気持よく晴れ、久しぶりに抜けるような空でしたが、

 

でも、秋空を見ていても不思議とクラシックの曲が浮かんでこなくて歌詞付きの曲が・・

 

 

今朝は<大地の歌>を聴いています。

バーンスタイン&ウィーン・フィル 1966年

ジェイムズ・キングとF=ディースカウ

 

F=ディースカウ、コントラルトで歌うより私は好きです。

キングもこの頃(60年代)はテナーらしい美声ですし、

ちょっと癖はありますが上手いと思います。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

F=ディースカウ

2004/10/ 2 10:06

メッセージ: 1191 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

きょうも、すがすがしい風が吹いていますね!

 

F=ディースカウとフルトヴェングラーが共演したマーラー:「さすらう若人の歌」も忘れ得ぬ名演ですね!

これは jumeautriste さんの 1190 に対する返信です

 

フルトヴェングラーと歌曲

2004/10/ 2 12:11

メッセージ: 1192 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

フルトヴェングラーの歌曲の伴奏いいですね。

 

R・シュトラウスの歌曲、

ペーター・アンダースがアポロを歌う<ダフネ>のボーナス・トラックに

フルトヴェングラー&ベルリン・フィルで4曲だけあるのですが、

その演奏、ペーター・アンダースの歌唱共々、素晴らしいです。

 

・Liebeshymnus

・Verfuehrung

・Winterliebe

・Waldseligkeit

 

4曲だけでなくて、もっと数多く聴いてみたいと思ってますが、

あるのかどうか・・

これは bernardsstar さんの 1191 に対する返信です

 

ルートヴィヒの<亡き子をしのぶ歌>

2004/10/ 4 12:44

メッセージ: 1193 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ベーム指揮 シュターツカペレ・ドレスデン

クリスタ・ルートヴィヒの独唱

 

1972年のザルツブルク・ライヴ

 

1日の公演、まるごとライヴでプログラムは、

モーツァルト29番、

マーラー<亡き子をしのぶ歌>

R・シュトラウス<死と変容>

 

ルートヴィヒとベーム、この組み合わせのマーラーが聴きたかったのですが、

ルートヴィヒはスケールの大きい歌唱で音楽の広がりを感じさせます。(押しも強いです)

 

指定は”深い声”、バリトン、バス、コントラルトですが、

初演はバリトンで、マーラー自身は男声で歌うほうを好んだそうですね。

 

私もどちらかといえば男声で歌うほうが好きですけれど・・

マズア&ゲヴァントハウス、ジークフリート・ローレンツをよく聴きます。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

クリスタ・ルートヴィヒ

2004/10/ 4 22:01

メッセージ: 1194 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

80年代にウィーン国立歌劇場で「神々の黄昏」を見たとき、端役(ラインの乙女の一人だったような・・)で出ていましたが、大拍手・喝采でした。

これは jumeautriste さんの 1193 に対する返信です

 

ルートヴィヒの<大地の歌>

2004/10/ 5 21:12

メッセージ: 1195 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ルートヴィヒの生の声を聴かれたのですね!

 

1990年初めまで歌っていたので、聴こうと思えば聴けたのですよね。

ジェイムズ・キング、彼も80年代は歌っていたのですが、

聴かなかったこと、残念でなりませんが、

それも今だからこそ思うことであって・・・

 

今、ルートヴィヒの<大地の歌>を観ています。

バーンスタイン指揮、イスラエル・フィル 1972年ライヴ

テナーはルネ・コロ、

暗譜で若い声で肩で風切るように歌いまくっていますが・・

 

ルートヴィヒは美人とかいうのではないのですが、

歌唱、姿、立ち居振舞い、全てに惚れ惚れします。

これは bernardsstar さんの 1194 に対する返信です

 

トピずれですが・

2004/10/ 7 13:48

メッセージ: 1196 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ちょっと思い出したものですから・・

 

ルートヴィヒは<冬の旅>を歌っていますが、

 

ホッターの本の中に、

歌曲を作曲家の選んだ調で歌うか、どうかということについて書いてある章があります。

 

そこにルートヴィヒが<冬の旅>を歌いたいがどうでしょうか?と相談したとき、

ホッターは「歌えるさ、でも言っておくが私は<女の愛と生涯>を歌いたいとは思わないね」と言ったという事が書いてあります。

 

冗談にせよ、歌詞を考えると可笑しくなります。

誰もヴォータンには歌って欲しいとは思わないでしょうし・・(笑)

これは jumeautriste さんの 1193 に対する返信です

 

ルートヴィヒの<冬の旅>

2004/10/ 7 21:36

メッセージ: 1197 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

jumeautristeさま

 

ルートヴィヒの<冬の旅>については知らなかったんですが、詳細を教えていただけませんか?

これは jumeautriste さんの 1196 に対する返信です

 

>ルートヴィヒの<冬の旅>

2004/10/ 7 23:25

メッセージ: 1198 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

ルートヴィヒの<冬の旅>ですが、

私もCDは持っていないのですが、

歌曲大ファンの知人がLPを持っていますので、

CDの有無、伴奏者など詳しいことは伺ってみます。

その知人は今、海外出張で来週半ばには帰ってこられるので少しお待ちいただけますか。

 

直ちに間に合わなくて申し訳ありません。

 

私もルートヴィヒの<冬の旅>の存在を知ったのが、

今回も話題に出したホッターの本の中でした。

10年近く前のことですが、そのころでもCDは見かけなかったです。

 

とにかくメールを入れておきますので、返事が頂けたらまた書きます。

これは bernardsstar さんの 1197 に対する返信です

 

交響曲「大地の歌」とルートヴィヒ(1)

2004/10/11 19:26

メッセージ: 1199 / 1477

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

bernardsstarさん、jumeautristeさん、長い間ご無沙汰いたしております。

 

マーラーの交響曲「大地の歌」とクリスタ・ルートヴィヒの話題が出ています。 jumeautristeさんがお聴きのバーンスタイン盤で、バリトンを歌っているフィッシャー=ディースカウ(以下、FDと略)についてです。この交響曲の第2,4,6楽章をアルトの歌わせるかバリトンに歌わせるかについて実に興味深い記述がありますので御紹介いたします。この曲が1911年に初演されたときの指揮者だったブルーノ・ワルター(Bruno Walter)は後年、ウォルフガング・シュトレーゼマンに対して手紙で以下のようなことを書いています。

 

「.......ところでフィッシャー=ディースカウに関して、ご質問にお答えいたします。『大地の歌』の私の初演奏(初演)には、偉大な芸術家フリードリヒ・ヴァイデマンを配していましたが、マーラーの指定では、アルトかバリトンかの選択は、私の自由に任せられたからこそでした。二度とせぬ、と私は当時思いまして、そのときから常に女性アルト歌手を用いたのです(カイエ、トールボルク、オネーギン、フェリアーなど)。 私はフィッシャー=ディースカウをきわめて高く評価しておりますが、彼にはなにとぞお伝え下さい、二つの男声(テノールとバリトン)は作品のためにならぬと。マーラーは『大地の歌』を聞いたことがありません。 − 経験に支えられた私の確信によれば、三つの歌唱(第2,4,6楽章)をバリトンに与える誤りを、彼自身が見抜いたことでしょう。―(後略)」

(1957年12月5日付、 「ブルーノ・ワルターの手紙」 ロッテ・ワルター・リント編 土田修代 訳 白水社)

 

上記の手紙でワルターは、初演奏時にはアルトではなくバリトンに歌わせたということを手紙に書いていますが、彼自身の回想録(1950年)においては以下のように記載しており、かなり矛盾する内容となっています。

 

「....1912年の2月にウィーンで或る音楽祭が催されその機会に私はウィーンフィルハーモニーによってマーラーの『第9』を初演した。(中略)同じ音楽祭のもうひとつの演奏会では『大地の歌』を、ウィーンの人たちに紹介した。 こんどは、― あるいはそのつぎの演奏の時だったろうか − アルト声部のかわりにバリトンを使った。マーラー自身どちらの声部を使うか迷っていた − 楽譜の指示は選択の自由を認めている − (中略)フリードリヒ・ヴァイデマンと、歌のパートをを勉強しておいたし、彼もそれを例の内面性をもってうたった。しかし私は、この実験を二度と繰り返さなかった。なぜなら、アルトのほうが要求された発音上の課題をうまく解決できるばかりでなく、六つの歌すべてに男声がひびくよりも、アルトとテノールが交代したほうが耳に快いということを、確信したからである......」(「主題と変奏」− ブルーノ・ワルター回想録 内垣啓一、渡辺健 訳 白水社)

 

想像しますに、アルトではなくバリトンに歌わせたのはあくまでも「試験的演奏」であって、実際の公開演奏の場では初演も含め、すべてアルトが歌ったと理解すべきでしょう。 Mahler (by Michael Kennedy, London 1974)の巻末には初演のデータが記載されていますが、初演(1911年11月20日)では、TenorはWilliam Miller, ContraltoはMme Charles Cahierという記録があります。

これは jumeautriste さんの 1190 に対する返信です

 

交響曲「大地の歌」とルートヴィヒ(2)

2004/10/11 19:29

メッセージ: 1200 / 1477

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

いずれにせよ、ワルター自身としてはやはりアルトのほうがよいと考えていることには変わりはありません。実際の演奏会でも録音でも、ほとんどアルトで歌われていると思います。ただし、FDのように果敢に挑戦した歌手は別として、これを歌ってみたいと考える男声歌手が少ないというのは事実でしょうね。内容的にも第6楽章はやはり女声の方が適しているようにも思いますが。

 

クリスタ・ルートヴィヒという名歌手についてはいろいろと書きたいこともありますので、おいおいと書き込みたいとは思っています。かつてあった「オペラ投票トピ」にはいろいろと彼女のことを書き込んだ記憶があり、本トピにもMessage 740で触れておきました。

 

クリスタ・ルートヴィヒのステージマナーというのは本当にたいしたもので、これぞ大歌手という見本のようなものでしたね。私もヨーロッパで何回か彼女の舞台を見ていますが、カーテンの陰から拍手に応えて登場するときに、両手で軽くスカートを少しばかり持ち上げて笑顔だけ客席のほうを向けて舞台中央に決然と歩き、その後に体全体を客席に向け、片足を軽く曲げて拍手に答える一連の動作というのは、本当に見事なものでした。ベルリンでもウィーンでもニューヨークでも、彼女に対する聴衆の支持というのは確固としたものがありましたね。 それからbernardsstarさんがウィーンでご覧になった「神々の黄昏」ですが、彼女が演じたのはラインの乙女ではなく、女戦士ワルキューレのワルトラウテだと思います。 ご覧になったときも、おそらく聴衆の拍手がすごかったのではないでしょうか? 「黄昏」におけるワルトラウテというのは、脇役などというのもではなく大変な歌唱力を必要とする役であり、クリスタ・ルートヴィヒの当たり役のひとつです。私もウィーンで彼女のワルトラウテを観ましたが、実に堂々たるものでした。ショルティやカラヤンのリングの録音でも彼女はこの役を歌っていますし、DVDで発売になっているレヴァイン指揮のMETでの公演でも、彼女がこの役を演じているのを見ることができます。

 

それから、クリスタ・ルートヴィヒの歌う「冬の旅」についてですが、jumeautristeさんのお知り合いの方よりのお返事を待って、そのあとで私のほうで書き込みたいと思います。

 

あと、「大地の歌」との関連では、クリスタ・ルートヴィヒはクレンペラー指揮の録音でも歌っていますが、これは大変な名演なのではないでしょうか? 彼女の「大地の歌」も、バーンスタイン盤やカラヤン盤よりもこのクレンペラー盤のほうがしっくりいくように思います。加えて、このクレンペラーの指揮というのが実に凄みがあります。実に硬質の質感と、そして彼岸を見すえたような指揮だと思います。この演奏も好き嫌いがはっきり分かれる演奏のようですが、私は「大好き」とは言わないまでも、圧倒される演奏だと思っています。

これは la_vera_storia さんの 1199 に対する返信です

 

>交響曲「大地の歌」とルートヴィヒ

2004/10/12 0:13

メッセージ: 1201 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

la_vera_storiaさん

 

ご無沙汰いたしております。

ほんとうにお久しぶりですね。

 

「大地の歌」のいきさつについてお教え頂き、有難うございます。

 

ミュンヘンでの初演はフリードリヒ・ヴァイデマンではなく、アルトで歌われたということですね。

 

そして、<主題と変奏>の中に書かれている内容からは、

ウィーンでの音楽祭においては一度フリードリヒ・ヴァイデマンで歌われた、と解釈していいのですね。

いま手元にある解説書にもその内容と同じようなことが書かれています。

”ワルターも一度だけウィーンでバリトンを使ったことがあったが、

そののち再びくりかえさなかった”

第2、第6楽章のふかい哀歓をうたいあげるには

おちついたアルトの声のほうがいい、とも・・そうなのでしょうね。

 

やはり一度は公開の演奏会でバリトンで歌われたのでしょうか・・

 

フリードリヒ・ヴァイデマンは<亡き子をしのぶ歌>の初演でも歌った歌手ですね。

 

ルートヴィヒの歌唱ですが、私もバーンスタイン盤よりもクレンペラー盤のほうが優れているように思います。

ヴンダーリッヒも素晴らしいと思います。

クレンペラーの演奏に関しては私は苦手なほうです。

気が滅入るような、なにか受け付けにくいものがあるのです(苦笑)

 

それからルートヴィヒの<冬の旅>お聴きになられていらっしゃるのでしたら、

是非ご感想をお願いします。

私の知人もあさってには帰ってくると思いますが、

とりあえずはCD番号と伴奏者くらいしか分からないと思いますし、

ルートヴィヒの歌唱、シューベルトについては

la_vera_storiaさんにお願いするほうが賢明だと思います。

私のほうには構うことなく、la_vera_storiaさんのご都合次第で投稿して頂けたらと思います。

 

それと

オペラ・トピでのルートヴィヒに関しての投稿、

憶えているのは<エレクトラ>でした?ニルソン、ジョーンズ、ルートヴィヒでしたね、

それと回想録のことも書いて下さってましたね。いつも読ませて頂いてました。

 

オペラ・トピにはいろいろ興味深い投稿をされてらして、大変教えられました。

ルートヴィヒのことも含め、またお話しをお聞かせ頂けたら嬉しいのですが・・

 

とんでもない雑文で失礼しました。

これは la_vera_storia さんの 1199 に対する返信です

 

>ルートヴィヒの<冬の旅>

2004/10/12 0:48

メッセージ: 1202 / 1477

投稿者: sakuran672

 

記憶ですがレヴァインのピアノでDGGにあったと思いました。

これは bernardsstar さんの 1197 に対する返信です

 

二人の女性歌手による≪冬の旅≫d911

2004/10/12 1:17

メッセージ: 1203 / 1477

投稿者: sonata32kyotaro (男性/海外よこはまMM)

 

戦前のSP時代にロッテ・レーマンが全曲を入れて以来の快挙とのことです。

男まさりの歌い手の彼女は≪美しき水車小屋の娘≫それにシューマンの≪詩人の恋≫

全曲を残しているけど以後男性用連作歌曲を録ってる女性はいないそうな。デジタルになって

ブリギッテ・ファスベンダーが≪詩人の恋≫を録音した。だから戦後はじめて≪冬の旅≫に

挑戦する女性歌手がいるんだったらやっぱ男まさりの彼女だろうと思われてた。けど

クリスタ・ルートヴィヒがした。二年後に大好きなファスベンダーも入れた。

アリベルト・ライマンのピアノで1988年10月です。アビーロード第1スタジオで。

フランツ・シューベルト1797−1828歌曲集≪冬の旅≫d911

ヴィルヘルム・ミュラーの詩による連作歌曲

クリスタ・ルートヴィヒ、メッゾ・ソプラノ

ジェイムズ・レヴァイン、ピアノ

ウィーン・ムジークフェライン、ブラームスザール

録音1986年12月

これは jumeautriste さんの 1198 に対する返信です

 

<冬の旅>

2004/10/15 10:44

メッセージ: 1204 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

bernardsstarさん

 

ルートヴィヒの<冬の旅>

 

情報は詳しい方たちが教えて下さったのでお分かりになられていると思います。

 

私のほうは遅くなりましたが、

ルートヴィヒの歌唱については

”歌うことの魅力が前面に出ている歌唱”

ということでした。

また来週にでも・・

 

他の”ヴェーゼンドンク”にしてもマーラー、R・シュトラウスにしても

ルートヴィヒは語りながらも声も出て歌っていますから、

私も是非聴いてみようと思っています。

これは bernardsstar さんの 1197 に対する返信です

 

>二人の女性歌手による《冬の旅》d911

2004/10/15 10:45

メッセージ: 1205 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

kyotaroさん

 

詳しく書いて頂いて有難うございました。

お礼が遅くなりました。

 

私も聴いてみようと思っています。

こういう機会がないと聴かないから・・

ナタリー・シュトゥッツマンのもいいんですってね。

実演を聴いたかたが、涙が止まらなかったと言っていました。

これは sonata32kyotaro さんの 1203 に対する返信です

 

ナタリー・シュトゥッツマン「冬の旅」

2004/10/15 13:49

メッセージ: 1206 / 1477

投稿者: sonata32kyotaro (男性/海外よこはまMM)

 

聴きます。この冬の幸福にとっておいた(笑)。

素敵な言葉、ありがとうございました。

オペラシティのペーター・シュライアーはシフのピアノ、

スワン聴いたときボクも泣いた。

これは jumeautriste さんの 1205 に対する返信です

 

多謝 1週間不在になります

2004/10/16 11:12

メッセージ: 1207 / 1477

投稿者: bernardsstar

 

皆様、ご投稿ありがとうございます。

この1週間、自宅の2台のPCが不調で、本日やっと、うち1台をWinリブートで修復しました。もう1台はHDD交換の必要ありです。

 

明日から1週間、クラシックとはあまり縁のない地域に海外出張。エディタ・グルベローヴァのR・シュトラウス歌曲のコンサートも、興味はあるものの、聞きにいくことができません。

 

皆様のご投稿に感謝します。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Die Frau ohne Schatten

2004/10/19 18:24

メッセージ: 1208 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

<影のない女>

 

3時間強、全部通して聴く時間はなかなか無いものですが、

今日は嬉しいことに通しで聴いています。

 

ベーム指揮 ウィーン・フィル 1955年録音

ホップ、リザネク、シェフラー、ゴルツ、ヘンゲン、ベーメ

 

完全全曲盤ではありません。

3幕に僅かなカットがありますが、

これは作曲者によって認められたものであるということです。

 

短縮版を除いて4つ存在するベーム盤、

この1955年録音盤と、

1974年ザルツブルク・ライヴ盤、こちらはあちこちカットしていますが、

歌手、演奏は大変気に入っていまして、この二つは欠かせません。

 

 

最近、1955年盤の抒情的な1幕2場をよく聴いています。

短いですが美しい間奏曲、

抒情的で温かみのあるバラクの音楽、夜番たちの声、

このオペラは隅から隅まで全て好きなのですが、時によって聴きたい音楽が変わります。

 

またスイトナー指揮、シュターツカペレ・ドレスデン、

テオ・アダムのワーグナー・シュトラウス集の中から、

1幕2場のバラクも聴いています。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Der Rosenkavalier

2004/10/22 0:55

メッセージ: 1209 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

ティーレマンの<ばらの騎士 組曲>ウィーン・フィルに続き、

”銀のばらの二重唱””ワルツ”を聴かないとおさまらなくなって、

2幕をセル指揮、ウィーン・フィルで、<ばらの騎士>は歌がないと・・

 

ギューデン、ノヴォトナ、

ノヴォトナ、この歌手はトスカニーニの<魔笛>のパミーナ、好きな声です。

ギューデンは最も好きなソプラノ。

オックスのプロハスカは最も好きなバス・バリトン。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

プフィッツナー シェーンベルク ロゼ

2004/10/22 11:49

メッセージ: 1210 / 1477

投稿者: sakuran672

 

過去ログ読みました。

 

まずチェロソナタ 良い曲ですね

一つ名演を

それはヘルシャーです(カプリングはシュトラウス)

ルートヴィッヒ・ヘルシャー

ドイツの名演奏家でフルトヴェングラーとの競演もありますしかなり大物です。

 

シェーンベルクのSQはコーリッシュにつきます

実にシャープでいい演奏です

あと新ウイーンSQも全曲録音していますがこの団体のヴィオラはヘンシュケで彼はボッセ時代のゲヴァントハウスSQのヴィオラです。

 

ロゼは凄いヴァイオリニスト

あとで私のトピに書いておきます。

これは jumeautriste さんの 1182 に対する返信です

 

プフィッツナーのチェロ・ソナタ

2004/10/23 11:23

メッセージ: 1211 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

有難うございます。

 

チェロ・ソナタはアルテ・ノヴァから出ていたのを聴いています。(シュトラウスと)

違う演奏も聴いてみたかったのですが・・

 

この曲は実演でも聴いてみたいのですが、

室内楽の演奏会の案内、チェロのリサイタルはチェックしているのですが、

実現はしていません。

聴きやすいし、それに結構映える曲だと思うのですが、

なんとかしたいです。

 

シェーンベルクのSQ Op.10はズスケを持っていますが、、

このCDのジャケットには2004年6月12日付のティムさんのサインありです。

これは sakuran672 さんの 1210 に対する返信です

 

ティム

2004/10/23 12:19

メッセージ: 1212 / 1477

投稿者: sakuran672

 

ゲヴァントハウスSQのティムはソリストとしても良い演奏家で

シューマンのチェロコンチェルト

同上   の民謡風の5つの小品(名曲)

チャイコのロココ

ダルベールのチェロコンチェルト

そしてバッハの無伴奏の1と2

(ここまではLPですが無伴奏は全曲あるのかな? ズスケも1と2だけLPで全曲はCDになってからです)

 

他にあったら教えてください

これは jumeautriste さんの 1211 に対する返信です

 

>ティム

2004/10/23 12:39

メッセージ: 1213 / 1477

投稿者: jumeautriste

 

重ねて有難うございます。

 

ティムさんのソロの録音、あるのですね。

これベルリン・クラシックスから出ているのでしょうか。

 

sakuranさんがご存知でないこと、

私が知っているはずないです(笑)

これは sakuran672 さんの 1212 に対する返信です