世紀末ウィーン初演のフランスオペラ(2)

2002/11/17 4:51

メッセージ: 731 / 1477

 

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

(前投稿よりの続き)

クライマックスのウェルテルの死のシーン(このオペラのオリジナルでは、第4幕で血まみれになったウェルテルが倒れているという場面に飛んでしまうはずですが)、これは、具体的に舞台上のスクリーンで、ウェルテルがピストルをこめかみにあてて弾丸を発射し、ウェルテルの体がプール(?)に落下します。実際にウェルテルが自殺しようとするシーンを明示するわけです。水中ではウェルテルの流した血が拡がっていく....。 このシーンなど、第3幕から第4幕への転換にスクリーンに映し出されますが、第4幕でのウェルテルの歌唱の前ではあまりにも不自然でした。

 

第3幕前半、主婦となっているシャルロットはウェルテルの不在を嘆くシーンです。今回の演出では、シャルロットがウェルテルの不在を嘆くのは、主婦としての毎日の生活の単調さからであり、かつて(そして現在も)ウェルテルを心の中から愛しているからではありません。毎日の生活の単調さ、というものを明示していたのが複数の、いわゆる「全自動洗濯機」の存在です。そういう洗濯機のおかれている味気ない洗濯室(?)の存在です。シャルロットの手も、毎日の家事仕事のために荒れている、ということが示されます。(しきりに手をこすっていました。)そしてウェルテルが再び現れた時のシャルロットの喜びは、「全自動洗濯機的」生活からの、つかの間の脱出を願うからなのですね。いわゆる、主婦のちょっとした冒険心といったところです。

 

そのほかにもいろいろと面白い部分もあったのですが、長くなりすぎますので省略します。しかし、こうやって演出家のバウムガルテンは、ゲーテ作品が原作となっているこのオペラから、「規範」や「道徳」と言う要素、「暗示」という要素を放逐して、この作品を現代におけるワイドショー的メロドラマにしていました。まるでそうするのが、このマスネの音楽には向いている....とでも言いたいかのようです。勿論、衣装は現代を中心としたものです。18世紀の衣装であるはずがありません。

 

登場人物が現れるときは、すべて舞台中央よりやや上手に舞台の上下をぶち抜いて通したエレベーターがら登場させていました。その人物が長い旅から帰ろうが、ひょっこり現れようが、そこに差異はないのだという感じがよく出ていました。ここからも、時間の経過(あるいは、人間の経験)といった要素を排除しようという意図だと思いました。

 

歌手では、シャルロット役(Charlotte Hellekant)は、大柄な歌唱で見事だと思いましたが、しかし部分的にやや声が固い感じなのがちょっと気になりました。ただ非常に問題なのは、彼女のフランス語はよく聞き取れません。ウェルテル役(Paul Charles Clarke)は、とても荒削りでしたが、ひたむきな歌唱は見事でした。今回素晴らしかったのはソフィー役(Fionnuala McCarthy)であり、声もとても上に伸びていましたし、通常のソフィーの役柄以上のものさえ感じとれました。容姿も舞台上で見映えし、見ていて私などは「自分がウェルテルだったら、ソフィーで十分満足だな。」などと思ったくらいでした。指揮(Antonello Allemandi)は、なかなか手堅くまとめていた、という以上ではないようでした。部分的強調とか、そういうことはあまりやっていませんでしたが、なかなか流れを重視した指揮でした。

 

.....ということで、私も本当に久し振りに「ウェルテル」を観ましたが、まあそれなりに楽しめました。数年前にパリのシャトレ座での上演(歌手は有名な人ではありませんでしたが)では、やはり衣装は勿論現代のものであり、舞台装置は非常に奇抜でしたが、いわゆるゲーテの原作の線を基本的に守ったものであった点で、抵抗感はなかったのですが、しかし今回のベルリン・ドイツオペラの新演出上演では、ある一線を踏み越えており、これをどう思うかによって、評価が大きく変るような気がしました。

(2002年10月1日 於ベルリン ドイッチェ・オーパーにおける上演を観て)

これは la_vera_storia さんの 730 に対する返信です

 

ヘブライ語と格闘

2002/11/17 17:00

メッセージ: 732 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

クラインの「子守歌」の歌詞をヘブライ語で解釈できないかと格闘中(小生にとって、ヘブライ語は初トライです)。

 

まず、辞書にはヘブライ文字のみ(アルファベット化せず)、右>左に読む方向とかに辟易。1文字で母音・子音の2つを表現する(さいころの目のようなニクダという記号にて)のは、ハングル語に似ていますね。

 

とにかく始めたばかりですが、どうも、この歌詞が「ヘブライ語」であると判断するのも難しいです。

 

歌詞中で、al (アル)だけをとってみれば、ヘブライ語では未来時点での禁止「〜するな!」になります。あとは、まだ分かりません。

これは nx_74205defiant さんの 726 に対する返信です

 

クラインの子守唄のドイツ語版

2002/11/17 19:02

メッセージ: 733 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

ありがとうございます。トピ主様。

超人的な技,とてもわたしには出来ません。

「イディッシュ語6000」で調べてみましたが,ヒットする言葉が無く,どうやらヘブライ語かも,と思います。

 

ドイツ語版を上げてみます。

これだって、わたしにとっては辞書と格闘で至難の技です。(;_;)

 

schlaf,mein kind,schlaf in ruh,

weine nicht so bitterlich.

neben dir sizt deine mutter,

hutet dich vor allem bosen.

es heult im wald der schakel,

der wind pfeift dort,

schlaf,mein kind,schlaf in ruh,

schlafe,schlummre sanft

 

以上,一番の歌詞でした。

 

都内に,日本唯一の「イスラエル料理店」があるので、そこに食べに行って,読んでもらおうかな・・・

これは bernardsstar さんの 732 に対する返信です

 

やはり、ヘブライ語でしょう

2002/11/17 22:00

メッセージ: 734 / 1477

アバターとは?

 

投稿者: bernardsstar

 

まず、ドイツ語版の拙訳を投稿いたします。日本語で「眠れ」「安らかに」としか表現できない概念をドイツ語では、それぞれ2通りの言葉で(当然、ニュアンスが微妙に異なる)表現しています。「schakel: シャーケル」だけは、よく分かりませんでした。

 

眠れ我が子よ。眠れ安らかに。

泣くな。そんなにさめざめと。

そなたのそばには、そなたの母が座り、

すべての禍からそなたを守る。

シャーケルの森では風がうなり、

そこでは風がピューピューと音をたてる。

眠れ我が子よ。眠れ安らかに。

眠れ、眠れ、安らかに。

 

 

さて、オリジナルの歌詞のほうですが、教えていただいたドイツ語訳と対照すると、ヘブライ語であることはまず間違いないですね。ヘブライ文字での表示ができないので、日本語表記で、分かる範囲で発音を解説します(小生、ヘブライ語を正規に学んではいないので、間違いがあるかも知れないかも。悪しからず。例えば、アレフ(ギリシャ語のαに相当する、ヘブライ語の最初のアルファベット文字)がニクダ記号なしでは、「ア」と発音するのか?無音なのか分かりません。)

 

sch’chaw ヘブライ語で「眠る」は、「シャカブ」

mara ドイツ語のbitterlich は「辛い」という意味がありますが、ヘブライ語で「辛い」は、「マルフ」

jochewet ヘブライ語の「ヤシャブ、(または、ヨシャブ)」は「座る」

imcha ヘブライ語の「イマ」は、「母」

schomeret ヘブライ語の「シャムール」は「守られた」  

miko 「〜から」は、ヘブライ語では「ミブ」

ra (小生の想像ですが)ユダヤ人は太陽神ラーを魔物扱いに考えているのでしょうか?

 

> 超人的な技,とてもわたしには出来ません。

 

CIAで雇ってくれませんかね?(笑)

これは nx_74205defiant さんの 733 に対する返信です

 

神、降臨!

2002/11/18 0:12

メッセージ: 735 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

わ、ありがとうございます!

CIAどころか「ハマス」で招聘したくなるでしょう!

2番は自分でがんばってみますね.

ありがとうございました!

これは bernardsstar さんの 734 に対する返信です

 

間違い

2002/11/18 1:08

メッセージ: 736 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

「モサド」の間違いでした.

軍事マニアの旦那が嘘を教えた・・・すみませんでした!

これは nx_74205defiant さんの 735 に対する返信です

 

シュトラウス「サロメ」とモロー絵画

2002/11/18 3:10

メッセージ: 737 / 1477

 

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

「サロメ」といえば忘れられない画家がいますね。それは19世紀のフランスの画家ギュスタフ・モローです。 以下にモロー作の有名な「ヘロデ王の前で踊るサロメ」を御覧下さい。

http://www.illusionsgallery.com/salome-herod.html

さらにサロメを題材にした「指輪を差し出すサロメ」も御覧下さい。

http://www.tigtail.org/TVM/L_View/X2/c.PImpressionism/moreau/M/moreau_salome_pre sents_the_ring.jpg

さて、いつもいつも私事になってしまうのですが、かつてウィーンで私がよく利用していたペンションを経営していた人の母親(以下、おばさんと呼んでおきます)は、かなりのオペラ通であり、戦前からよく劇場に通っていた人でした。私が知り合った時にはすでにもう70歳代後半でしたし、もう当時は年に2,3回行くくらいなものだったようですが、オペラ界のアングラ情報(いったいどうやって仕入れてきたのか今だによくわかりませんが)にもとても詳しい人でした。

 

あれは確か日本公演の前のシーズンだったかに、私が国立歌劇場で「サロメ」を観て戻ってきた夜のことです。当夜主役だったリザネクが非常に好調だったので、私はこのあばさんにその話をしたところ、おばさんは「フーン...」という、気の無い表情です。私はなんだか冷水を浴びせられたような気持ちになり、「あなたは多分、ニルソンで聴いたことがあるのでしょうね? まあニルソンと比較すれば....」と言いかけたところ、一言ピシャリとこう言われました。 「サロメを満足に歌えた歌手は、いままでたった一人しかいないよ。 たった一人!」 「それは誰なんですか?」と聴いたところ、「リューバ・ヴェリッチュ!」と一言。 私はその時におばさんが言った名前がすぐに覚えられずに何度か聴き返したものでした。「そのリューバなんとかという人は、どんな歌手なのですか?」と聴いたところ、なんだかわけのわからないウィーン訛りでゴチャゴチャ言っていました。聴き取りにくく、しかも私の理解力に限界があったので、あとはよく覚えていません。でも、なんだか以下のような内容のどれかだったと記憶しています。 「彼女の演じるサロメを聴くと、全身がシャワーを浴びせられるようだった...」あるいは、「彼女のサロメを聴いたあとは、全身にシャワーを浴びないではいられない....」このどちらかだったような気がします。そしてさらに、「洗礼者ヨハネの首にキスできる歌手というのは、リューバしかいなかった!」とのこと....。

 

このリューバ・ヴェリッチュ(Ljuba Welitsch)という歌手は、戦時中にウィーンで「サロメ」を歌っており、敗戦直後も、やはりウィーンで「サロメ」を歌っていたそうです。その後渡米し、METでも「サロメ」を歌って大評判だったそうです。私はこの「ヴェリッチュ(Welitsch)」という名前を頭に刻み込んでおいたものの、実際に彼女の歌う「サロメ」の録音を聴けたのはかなりあとになってからのことでした。そして、聴いてみての感想....。あの時、あばさんの言っていたことは嘘ではなかった...! 彼女こそサロメ上演の歴史始まって以来現在に到るまで、唯一のサロメ歌手だ......!以下に録音をあげておきます。

フリッツ・ライナー指揮メトロポリタン歌劇場O.

リューバ・ヴェリッチュ(サロメ)  1949年録音

この録音で聴ける Ljuba Welitsch のサロメこそ、シュトラウスの音楽に加えて冒頭に挙げたモローの絵画の幻想性、象徴性、色彩などを見事に取り込んだ歌唱になっている、などといったら誇張でしょうか?

(追記)ギュスタフ・モローの絵画に興味のある方は、以下のサイトで何枚が御覧になれます。

http://www.tigtail.org/TVM/L_View/X2/c.PImpressionism/moreau/moreau.html

また、パリのモロー美術館もなかなか興味深いところです。やっぱり日本人の数は多いです。以下を御参照下さい。

http://www.paris-tourism.com/musees/moreau/index.html

*本投稿、以前に別の場所ですでに投稿したものですが、本トピの内容に合致していると考え、こちらに移転します。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

息子=ベン

2002/11/18 5:48

メッセージ: 738 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

書くのを忘れていましたが、「息子」はヘブライ語では「ベン」です。

bimnucha の中にベンが含まれているのでは?と考えています。

 

>神、降臨!

自分が「神」だったら、日常、困らないんでしょうけど。本業では、顧客とのしがらみに縛られボロボロです。今週は、混迷のピークですね。

これは nx_74205defiant さんの 735 に対する返信です

 

武満徹とリゲティ作品で考える中欧の響き

2002/11/19 2:47

メッセージ: 739 / 1477

 

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

今夜(18日夜)、あるコンサートに行ってちょっと考えさせられることがありました。そのコンサート、前半に武満徹の「弦楽のためのレクイエム」。ベリオの「レクイエス」(Requies)、リゲティの「ロンターノ」(Lontano)と並んでいました。演奏はリッカルド・シャイー指揮のコンセルトヘボウ管弦楽団(Koninklijk Concertgebouworkest)。この前半の選曲、いったい誰が選んだのかは不明です。このコンサートはポリーニプロジェクトの一環ですから、一応はポリーニ(及びその周辺)が選曲し、指揮者のシャイーが同意したということかもしれません。 このプロジェクトの公式プログラムには、「3つの作品には、沈黙から生まれ、沈黙へと戻って...(中略)3人の作曲家それぞれの<夜の音楽>」と解説されています。 こういう共通項がある(牽強付会気味ですが)と一応認めたとします。

 

さて、武満徹の「弦楽のためのレクイエム」は、武満の出発点そのものではないにせよ、それに近い位置にある作品です。一方リゲティの「ロンターノ」は、これはとても出発点の作品とは言えません。ですから簡単にこの2つを比較してどうのこうのとは言えないのですが、しかしあえて比較してみると、武満のこの作品の響きには、非常にザラザラとした質感があり、それは戦後に於いて一人の日本人の葛藤から生み出された、非常に独自の個人的な響きのように思います(勿論、西洋音楽の基礎がバックにあるのは勿論ですが)。 一方リゲティのほうは、すでに作曲家として知られるようになったあとの作品ではありますが、しかしこの作品、そしてこのプロジェクトの別の日に演奏された室内楽にしても、そこに聴こえる響きにはあきらかに個人の声というだけではない要素がありますね。 当夜演奏作品のこの2人の響きの違いというのは、どうしても背景に中欧という文化背景の有無を考えたくなってきます。 あるいは中欧の響きというものを。 私は以前からこの武満徹の「弦楽のためのレクイエム」は大嫌いな作品です。このザラッとした響き、こういう響きはシェーンベルク以降の20世紀の中欧の作曲家の作品からは聴こえてこない、審美的観点で言えば非常に痩せた音楽のように感じています。そして、武満作品には中欧の作曲家の持つ「夜の音楽」は聴こえてこない....。

 

*(今夜のコンサートの印象、別カテに書きましたので、以下に一部コピーします)

最初に、問題の(プログラム)後半のコンチェルト(*注ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」)のことから。 なかなかよかったと思います。コンセルトヘボウ管弦楽団の暖色でしっとりとした音を背景に、ポリーニのピアノの高音が、まるで宝石のようにキラリと光っていましたね。そしてフォルティシモでの強靭な和音も非常に力強かったと思います。私も彼の弾くベートーヴェンのコンチェルトは、80年代半ばと90年代半ばにそれぞれNYとベルリンで体験したことがありますが、その時と比べてほとんど遜色のない力強さだったと思いました。ポリーニ自身もかなり興に乗っているのか、オケだけの部分でも体が思わず動いていました。全体を通して、なにか王道を真直ぐ行ったような演奏であり、正攻法で攻め落とした「皇帝」という印象でした。オケとの若干のズレもありましたが、それはポリーニが非常に気分が高揚したために前のめりになったようで、それほどのマイナスとは感じませんでした。 ちょっと問題があったのはシャイーの指揮かもしれません。何故かといえば、第2楽章にもう少ししっとりとした歌が欲しかったのと、両端の楽章ではもう少し微妙な表情の変化が欲しいと思いました。ちょっと威勢が良かった分、シャイーの指揮は音楽が上滑りしていたようにも思いましたが。 しかしポリーニの乗せられてしまったような「黄金の皇帝」の名演で、終わったあと会場はとても盛り上がって湧きました。 (中略) 前半のリゲティの「ロンターノ」は、まるで感傷性を排したような黄昏、夕暮れの音楽にも聴こえました。感覚的には非常に遠い距離をブリッジで渡すような印象ですね。

前半のリゲティの黄昏色、そして後半のベートーヴェンの黄金色....。 そういうのが今夜の色調という印象。 なかなか楽しめました。

(2002年11月18日 ポリーニプロジェクト第8夜 サントリーホールでの演奏会を聴いて)

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

シュトラウス「エレクトラ」体験記

2002/11/21 2:41

メッセージ: 740 / 1477

 

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

今夜は私がウィーンという土地で体験できた「エレクトラ」の想い出について書かせて下さい。 それは75年のウィーン芸術週間での公演でした。これほどの鮮烈な体験は簡単には忘れられません。

 

欧州遊学放浪生活を開始したばかりの私は、一応パリで学生の身分ではありましたが、彼の地で試験が終わると同時にウィーンへ出かけ、「エレクトラ」の初体験となったのでした。そしてこの時の芸術週間期間中の国立歌劇場での「エレクトラ」公演が私にとっての初めてのビルギット・ニルソン(エレクトラ)体験ともなったのでした。クリテムネストラはクリスタ・ルートヴィヒ、クリソテミスはレオニー・リザネク、オレストはテオ・アダム、エギストはハンス・バイラー、指揮はカール・べームという強力な布陣でした。

 

初めて聴いたニルソンでしたが、とにかくインパクトが強烈でしたね。今でも良く覚えているのは、下女たちの会話のあとエレクトラが登場してモノローグが始まるところですが、ニルソンが登場すると本当に舞台の雰囲気が一変したことです。なんという千両役者の登場だったことか! 押し殺したような声からして、本当に背筋がゾクゾクしました。 あとから登場したリザネクのクリソテミスと、そしてエレクトラのニルソンの対比は鮮やかでした。これは別に姉妹の性格の対比というのではなく、やっぱり歌手の格の違いなのかな、などとも思った記憶があります。

 

ところが生贄を捧げる行列の行進のあと登場したのがクリテムネストラを演じるクリスタ・ルートヴィヒでした。いや、このルートヴィヒのクリテムネストラといったらまったくこれも凄かった! たっぷりとした豊かな声で歌うにもかかわらず、苦悩に満ちた女性が見事に演じられていましたね。あれだけ豊麗な声のクリテムネストラといったら、その後の「エレクトラ」公演でも体験できなかったです。ファスベンダーでもリポウシェクでもあれほどではなかったです。 そしてある種の押しの強さというか、芯の強さというか、そういうものまでルートヴィヒには感じました。 ですから、エレクトラのニルソンとクリテムネストラのルートヴィヒとの対話から狂気の高笑いまでといったら、これぞこの作品の醍醐味であり、今でもこのシーンはよく覚えています。

 

オレスト役のアダムは、かなり不気味なオレストだったと記憶しています。しかしこのオレストを呼ぶニルソンのエレクトラの歓喜の歌唱といったら、声の威力というよりも自分の声を完全にシュトラウスの音楽に乗せてしまった巧みさすら感じました。ここの部分もそうだったのですが、全体を通してこの公演でのべームの指揮は、私には随分と激しく聴こえたのには驚きました。時々指揮台から立ち上がって、左右のオケのパート奏者に対して指示を与えていた姿も本当によく思い出されます。今から思えばあの年齢のべームにしてはたいそう激しい音楽でしたね。ちょっと意外でした。

 

終わったあとの拍手と歓声も大変なもので、特にニルソンが彼女独特の笑顔でのっしのっしと舞台の袖から現れた時の大歓声といったら、かつて私が体験したオペラの中でも筆頭だったと思います。 ところがニルソンやべームに劣らないくらいの拍手があったのはクリスタ・ルートヴィヒでした。 さすがにウィーンも6月ともなれば夜とはいっても決して寒くはなく、高揚した気持ちを醒ますためにグラーベンまで行き、シュテファン教会をぼんやりと眺めたあと、かなり距離のあるペンションまでゆっくりと歩いて帰ったものでした.....。

 

その後ルートヴィヒが演じるクリテムネストラと「再会」したのはそれから17年も経った92年秋のベルリンでのこと。彼女もキャリアの最終のところにきていましたし、声の力はそれほどでもなかったものの、存在感たるや圧倒的なもので、私はかつてのウィーンでの体験を思い出して、感慨が深かったです。ギネス・ジョーンズのエレクトラもさすがに金切り声ではあるものの、風格はありました。二人の大歌手の夕映えの美しさ!  緑深いベルリンの秋にふさわしい体験でした....。

 

75年初夏のウィーン、92年秋のベルリン、この間をはさんでいくつかの「エレクトラ」体験はできたものの、やはりニルソンとルートヴィヒの想い出は忘れられないものがあります。

 

(*本投稿は以前に別のところに書き込んだものですが、本来こちらのトピにて御紹介するのが適当であったと考え、本トピに移転再録いたします。)

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

クライン編曲の子守唄,ドイツ語版の2番

2002/11/21 3:30

メッセージ: 741 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは、どうにか時間を見つけて2番を訳してみました。

 

Die schatten der nacht

entschwinden rasch.

man darf nicht lange saumen.

morgen mus man arbeiten.

morgen wird vater pflugen.

in lange furchen schreiter der vater.

doch du,mein liebes kindchen.

schlafe,schlummre sanft.

 

夜の影はたちまち失せるよ。

いつまでもぐずぐずしててはいけない。

朝になったら働かなくちゃ。

朝になったら父さんは、

長い溝を彫って畑を耕しに出る。

さあおいで、可愛い子。

お休み,お休み,安らかに。

 

(ああ・・・語学力が無い・・・(T_T)) 

これは bernardsstar さんの 734 に対する返信です

 

ビルギット・ニルソン

2002/11/21 22:13

メッセージ: 742 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ニルソンというと、ヴィントガッセンとの「トリスタン」が強烈な印象を残したわけですが、「エレクトラ」も実際にお聴きになったとはうらやましい限りです。

 

「トリスタン」は、「十八番」であるとともに、言い年をした男女がからみあうとは?という評価もあり、朝比奈隆氏も、「ドイツ人だって途中で寝てしまうよ」と語っていたように記憶しています。

 

クリスタ・ルートヴィヒは86年頃、新婚旅行でウィーンに行った時、「神々の黄昏」に脇役で出ていたのを実演で接しました。終演後も凄い人気でしたね。

これは la_vera_storia さんの 740 に対する返信です

 

Ende vom Lied

2002/11/23 5:30

メッセージ: 743 / 1477

 

投稿者: la_vera_storia (男性/beati possidentes)

 

トピ主様、及び皆様!

 

突然ではありますが、私に関しまして非常に憂慮すべき状況が生じてしまいました。

といいますのも、ネット上のある場所で完全な誤解によるひどい中傷を受けてしまいました。 無視しようかとも思いましたが、しかしここの皆様に御迷惑がかかってもいけませんので、私は無期限の断筆に入ろうと決心いたした所存です。

 

考えてもみれば、ネットの掲示板というのは相手の顔が見えません。ですので、メッセージの内容を深読みし、その方が次第に疑心暗鬼になり、そして最終的には相手を攻撃するという結果になりがちな、とても危険な場所ですね。 ひとたび、深くある考えに取り憑かれるてしまった人に、「そうではありません!」といくら説明しても無駄でしょう。なんでも、私が当ヤフーの某作曲家トピのトピ主と同一人物であり、かつ最近のこのヤフー掲示板に生じている憂慮すべき状態を作り出してる人物とも同一人である、というのがその非難・中傷の内容のようです。 その方も私に対して以前よりかなりの不快感を持っておられるようです。その原因として、私の側にも誤解を与えてしまう落ち度があったことは否定できません。 ひどい妄想による誤解ではありますが、しかし私が消えたほうがいいということなのでしょうね。 まったく当惑するばかりです。

 

それから、このトピでいろいろ長文のコンサートレポートなど書きすぎてしまいましたね。まあ私としては、この2002年の秋という時点で、世紀末および両大戦間の音楽がどのように演奏されているかについてレポートし、書き残しておくのも何がしかの意味があるだろうとの意向からだったのです。しかし、やっぱりやり過ぎでしたね。 コンサートレポート以外の話題に関しては、正直言って一つの投稿を準備するのにかなりの時間をかけていろいろなものを調べたりしました。そして、単なる情報だけではなく、自分の意見・印象・感想を必ず入れるようにしてはいました。 強度不眠症の私にとってすら、かなり苦労しつつの投稿となりましたが、同時に自分にとっても随分と勉強になりました。かなり心残りなのは、「ヴォツェック」「ルル」「モーゼとアロン」に触れられなかったこと。ヤナーチェクのオペラに触れられなかったこと、音楽と美術における表現主義のことについて触れられなかったこと、R.シュトラウス後期のオペラ(ホーフマンスタール以外の台本によるオペラ)に触れられなかったこと....などなど。 ここ数日、ひょっとして事態は悪くなるかもしれないという予感がしていましたので、以前別のところに書き込んだものではありますが、「サロメ」と「エレクトラ」のみ本トピに再び書き込んでおきました。

 

掲示板からは去りますが、しかしそのために時間ができる、とプラスに考えるようにしています。ハンガリー語に取り組む時間ができそうです。今までハンガリーに行くたびに、いろいろ「ハンガリー語入門」の本とか録音のテープなどを現地で買っていたのですが、まるで手がつかない状態でした。しかし、いよいよ本格的に取り組めそうです。 これで語学面での中欧の「真空地帯」に風穴をあけようと思っています。あとどうしてもセム系言語に取り組みたいですね。

 

このヨーロッパから遠く離れた日本で、ポーランド語、チェコ語などを学習、習得している人は非常に少ないでしょう。 この日本で興味を同じくする人の世界も、広いようで狭いですから、トピ主様とはネット以外の場所で遭遇する機会があると信じています。

 

本当に長らくお世話になりました。 

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

la vera storia さんへ 

2002/11/23 9:39

メッセージ: 744 / 1477

 

投稿者: mita32000

 

貴殿の造詣深く 文学 音楽論が素晴らしく 毎回楽しみに していました

 

貴殿のHP作成し リンクすれば

問題も 生じないと 思いますが?

発表も自由 観るのも自由かと思いますが?

最近のポリーニ・プロジェクトの書き込みは素晴らしい です 今後の書き込みを期待します

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

2002/11/23 10:23

メッセージ: 745 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

どのハンドルででも結構ですから,クラインの子守唄の2番の正しい訳を教えてほしかったです。でも、『投稿』トピでも、お目にかかれると信じていますので,それまで少しお休み頂くのもいいかもしれませんね。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

See you again!

2002/11/23 17:05

メッセージ: 746 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

la_vera_storiaさま。

 

小生もハンガリー(マジャール)語に取り組んでみたいと思っていたところ。が、 nx_74205defiantさんのご紹介で、ヘブライ語をかじってみたところ、そっちのほうにはまってしまいました。(将来は、アラビア語も視野。)もともと中東には興味があり、フランツ・ヴェルフェルの「ムサ・ダークの40日」も読み続けていたわけですが、ますますこの地域への興味がつのってきました。ハンガリーにももちろん興味はあるわけですが、時間の制約でターゲットを絞らざるを得ませんね。

 

最近、(日本語で書かれた本ですが)「死海文書」に関する本(「死海文書の封印を解く」(河出書房新社))を読了。以下、この本の記述を参照し、まず、この「死海文書」の解読によって何が生じたのか?と言えば・・・

ユダヤ教の本流であるパリサイ派からも、またキリスト教の総本山からも嫌われると思われる、「ユダヤ教エッセネ派が原始キリスト教の母体であるという説」とのことです。

 

また、

紀元前164年のユダヤ人総司令官マカベアによるエルサレム奪還のドラマをオラトリオ「ユダス・マカベアス」に仕上げたのがヘンデルで、この中の『勇者を迎える歌』は、スポーツ競技会で使われる有名なファンファーレ(このファンファーレは、キリスト教徒、仏教徒によっても喜んで演奏されているわけです)。

 

さらに、

バビロン補囚のときのシナゴーグでの祈祷文の朗唱がやがてキリスト教のグレゴリオ聖歌の源泉となったとのこと。

 

西洋人はローマ時代以降、自分らの文化の源泉が「ユダヤ」ではなく「ギリシャ」(多神教であるはずの)であると見せようとしている。

 

小生、今後とも、西洋音楽の源泉にユダヤ教があるという視点に立ってこのトピを続けていきたいと考えています(アイデア枯渇にならない限り継続)。ちなみに小生はユダヤ人でもユダヤ教徒でもありません。そもそも、「ユダヤ教」と「国家神道」は「布教」を行わない宗教とのことです。

 

また、どこかでお会いしたく。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

la_vera_storiaさん

2002/11/25 3:00

メッセージ: 747 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

どうか考え直されてまたここに復帰されることを願っています。

la_vera_storiaさんのレポートは楽しみにしておりました。時々私には難しすぎるものもありましたが、、。

 

私も誤解されている者の1人として、非常に悲しい気持ちです。疑ってものを見るときりがありません。そういう目で物を見たら何でもそう見えてきて、ノストラダムスの予言のように、なんでもこじつけようと思えばこじつけられる…

そういう目で色々なレスを読み直してみましたらとても疲れました。

 

特定の方達の間でそういうことが行われようと、私自身はこれからも以前のように自分の未知の世界を教えていただいたり、楽しい意見の交換の場としてここのカテに参加したいと思っています。

 

こちらが夜ほっと一息つくころは日本は真夜中、そんな時にここのトピにla_vera_storiaさんのレスが現れないのはつまらないですね。

75年の初夏、同じくウィーンの空気を吸っていた方(残念ながらエレクトラは観ませんでしたが)のレポートの再開を待っています。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

通り掛かりです。la_vera_storiaさん

2002/11/25 13:50

メッセージ: 748 / 1477

 

投稿者: kanoke_concert0327

 

あなたのリポートはクラシックカテゴリーにおける貴重な華です。

 

くだらない中傷は、棺桶にしまって(封印して)見ないことです。

 

便所軍団は、あそこにしか寄生できないのです。

インターネット、掲示板を悪用する輩を見下ろして毅然としていてください。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

>la_vera_storiaさん、

2002/11/25 15:26

メッセージ: 749 / 1477

 

投稿者: passionbbb (44歳/男性/東京都渋谷区底抜け橋)

 

>まず、トピ主さんと、書き込まれてるかたがたに、

よけいなことでメッセージナンバーを使ってしまうことをお許しください。

 

>la_vera_storiaさん、

大変な誤解を受けてしまって、お気の毒です。

そもそも、私がチャイコフスキートピを立てたのは、真にその人物と音楽が好きで、

形骸化された、真実でないチャイコフスキー像やその作品の解釈を

見直せないかと思ったからです。しかし、最初の頃に現れた人は、

それを理解していただけないかたで、がっかりしました。

しかし、私はそれでも素人が新たな発見、討論ができるのは

あの場しかないと思い、続けていくために……

私は言葉遊びが好きなので、「かけことば」を使って投稿を書いてきました。

しかし、それはたわいもない、ただの……そうダジャレにすぎません。

しかも、私はアカデミックな教養を備えていないので、

「笑い」の価値基準がみなさまがたとはズレてたかもしれず、

誤解・先入観・深読みなどの結果、それらがあたかも

揶揄のようにとられてしまったのかもしれません。実際、あの人には

とんでもない意味にとられてしまってるものばかりのようです。

私があの人と対話をしてたのは、純粋に楽しいからであり、

資料となるいろいろなサイトを教えてくれて助かったからです。そして、

今、対話をさせていただいている方(この人まで、私だと思われてる)に巡り会えて、

つくづく、トピを続けさせていただいててよかったと思っているのです。が……。

 

さて、私自身、なぜあの人がわけのわからぬことを書いてるのか、

わかりませんでした。おまけに、昨日、「2ちゃんもお好きなようで」

という、軽いジョークのつもりでを書いたのですが、ひょっとして、

と気になって、今日、はじめて2ちゃんを見てみたのです。そして、

あのヒトの好戦的な発言の理由がわかり、唖然としました。

あなたと私が同一人物だと決めつけ、ハッカーされてると思いこんでたんですね。

あの完全に常軌を逸した書き込みは、そういうわけからだったのだと、驚きました。

ただ、あれはひどすぎます。あなたを含め、何の関係もない他のかたがたをまで憎しみ、

失礼な発言を繰り返すとは。

信じてもらえなくてもかもいませんが……

私と同一人物でないあなたには、他の人より多少はご理解いただけるかも……

あれを読んで、初めて知ったHNばかりでした。また、

私はハッキングやウィルス送付の知識などない、まったくのPC素人です。

 

私にはあなたの投稿はほとんどが興味ないことであり、また正直いって難解ですし、

それに、演じ手の趣味も異なるようですので、親しみというものは感じませんが、

それでも、あなたがこのカテにお書き込みになることは、

少なからぬ人々の心のカテになると思っております。

どうぞ、書き残したものを、ご投稿なされますよう……願ってやみません。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

>Ende vom Lied

2002/11/25 15:57

メッセージ: 750 / 1477

 

投稿者: jumeautriste

 

いつも、レポートを楽しみに読ませて頂いていたものです。

 

とても残念です。

今まで通り、淡々と書いて下さる日が来ることを、心より待っております。

これは la_vera_storia さんの 743 に対する返信です

 

ハプスブルグ家のサイト

2002/11/29 18:58

メッセージ: 751 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

UPも兼ねて・・・。強烈なハプスブルグファンサイトを見つけたのでご紹介。

この熱意はすごいです。

 

ttp://www.geocities.co.jp/animecomic-ink/habsburg.html

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Re:ハプスブルグ家のサイト

2002/11/30 21:38

メッセージ: 752 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Ink/4620/habsburg.htm

 

だと思いますが、僕も素晴らしい内容だと思っています。

 

あと、geocitiesではないのですが、「サラエボ事件」の一部始終をリアルな劇画で表現し、大変に感銘を受けたサイトもありました。

 

小生の近況は、連日、夜遅くまで残業、週末は土曜日のみ出勤していましたが、今週末は土日出勤です。

やってることは「ウィーン19世紀末・20世紀初頭の音楽」とも、「ユダヤ古代史」とも無関係。もし、関係のあることが本業ならば、相当研究成果が得られているはずですが・・・

 

来週を越せば、少しは暇になると、期待しているのですが・・・

これは nx_74205defiant さんの 751 に対する返信です

 

ウォルト・ホイットマン受容

2002/12/ 1 10:31

メッセージ: 753 / 1477

アバターとは?

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

オトマール・シェック

Trommelschla"ge, op. 26 (1915)

fu"r gemischten Chor und grosses Orchester nach Walt Whitman

パウル・ヒンデミット

Drei Hymnen von Walt Whitman for Baritone and Piano, Op. 14 (1919). C.Ed. VI, 1.

原詩にそのまま曲をつけたと思われる

Sing on there in the swamp (1943). Text: Walt Whitman. C.Ed. VI, 3.

 

また、僕の持っているルジツカ指揮のフランツ・シュレーカー作品集には

 

フランツ・シュレーカー

Vom ewigen Leben

Lieder nach Walt Whitman fuer Sopran und grosses Orchester(1927)

 

というのがあります。アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキーの、ラングストン・ヒューズ、カウンティー・カレンらの黒人詩人の詩による「交響的歌曲」と考え合わせて見ると、20世紀前半におけるドイツ語圏作曲家のアメリカ文学受容には興味深いものがあります。実際に歌を歌っていらっしゃる nx_74205defiantさんに何かコメントを頂きたいものです。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

[ホームページ編集者注:以下の754, 756のgur1zem2korn3さんのご投稿は、ドイツ語入力が文字化けしています。編集者bernardsstarのもつHTML作成ソフトが多言語対応していないためです。HTML文法文書のところにドイツ語文字コードを挿入すれば回復するのですが、すみませんが、しばらくこのままでご勘弁願います]

 

原?

2002/12/ 1 11:33

メッセージ: 754 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ヒンデミットのかの嗤兆な忱縮爆もホイットマンによるものでしたね。

When lilacs last in the door-yard bloom'd. A Requiem "For those we love" / Als Flieder j┨ngst mir im Garten bl┨ht'. Ein Requiem "F┨r die, die wir lieben" (1946), Text: Walt Whitman, German: Paul Hindemith. C.Ed. VII, 2.

これは gur1zem2korn3 さんの 753 に対する返信です

 

もう匯業

2002/12/ 1 11:47

メッセージ: 756 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

また猟忖晒けしていたら、754、755、756の?茅賦?しておきます。

 

When lilacs last in the door-yard bloom'd. A Requiem "For those we love" / Als Flieder j┨ngst mir im Garten bl┨ht'. Ein Requiem "F┨r die, die wir lieben" (1946), Text: Walt Whitman, German: Paul Hindemith. C.Ed. VII, 2.

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ヒンデミットのレクイエム

2002/12/ 3 16:57

メッセージ: 757 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

これはヒンデミットのレクイエム「when lilas last in the door‐yard bloom`d」ですね。手持ちはサバリッシュ指揮、ウイーン交響楽団、フィッシャー・ディカウとファスペンダーがソリストのorfeo版ですが。

元々の詩は、確かホイットマンが、南北戦争での死者を悼んで書かれた物だったと思います。ヒンデミットは第二次世界大戦での死者への哀悼曲にしていますね。

ここでの歌唱は、多少ゲルマンチックな英語ですが、英語としての響きその物と言うより、一切の甘さを廃した普遍的なメッセージになっていると思います。

シュレイカーやツェムリンスキーの英語テクストの歌曲は、持ってはいるのですがまだ未聴です(^^;)。

また、コルンゴルドはシェイクピアファンで、アメリカでの仕事の関係もあるでしょうが、 早い時期からシェイクスピアの詩への作曲をしています。

彼の場合、英語があまり得意ではなかったようで、言葉のテンポ感を重視していたようです。高度な哲学的内容の近現代詩は、彼の作品にはありません。

 

また趣旨ズレですが、旧西欧の音楽家たちは、何時頃どのようにして『アメリカ』と言う国を意識するようになったのでしょう。

これは gur1zem2korn3 さんの 756 に対する返信で

 

ユダヤ家系研究家、バワバン

2002/12/ 3 23:21

メッセージ: 758 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

皆様、ご投稿ありがとうございます。

小生、相変わらず忙しくさせられております。奪い去られた研究時間を取り戻すため、年末年始はどこにも出かけず、自宅に閉じこもって研究を予定しています。

 

さて、本日は、

自らもユダヤ人であった、ポーランドのユダヤ家系研究家、バワバン(英語読みすれば、バラバン)を紹介いたします。

 

http://www.shtetlinks.jewishgen.org/Krakow/kra_balaban.htm

 

このサイトは、バワバンの研究による、クラクフに住んでいたユダヤ人の氏名リストで、

マーラー、シェーンベルクの姓も発見できました。グスタフ、アーノルトの親戚なのかの確認は取れていません。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ヒンデミット

2002/12/ 5 1:55

メッセージ: 759 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

nx_74205defiant様

返信ありがとうございます。

ヒンデミットは名前は知られてはいて、過去には邦文の文献も出版されたかもしれませんが、現在ヒンデミットの邦文による文献が見つからないだけにnx_74205defiantさんのコメントはありがたく思っています。なるほど英語よりもテキスト内容を重視しているのですね。

僕は、シャイ−とRCOによるデッカの、ツェムリンスキーの交響的歌曲の録音聞きましたが、バンジョーも使われてて、まさしくジャズ的でグロテスクな音楽の間に、暗くニヒリズム的で、偽善者ぶらない素直な人の感情が読み取れます。

シュレーカーのは、テキストはホイットマンでも歌唱・音楽ともいかにも世紀末のオーストリアという感じがして、アメリカのイメージはしませんでした。シュレーカーも、アメリカのイメージよりは、ホイットマンの詩の表現している内容に関心を持ったのではないでしょうか。

これは nx_74205defiant さんの 757 に対する返信です

 

ヒンデミットと英語の響き

2002/12/ 6 9:40

メッセージ: 760 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。ヒンデミットのレクイエムに関してですが、言葉足らずでした。

ドイツ語って、自らの響きと否応なく意味を考えさせられる語感で、『思想』を語るにふさわしい語だと思うのです。(古典歌曲の歌唱法ならなおさら)ですが、英語はそうでもない。感覚的な言語だと思うのです。(語学音痴ゆえどれも歌ってみた感じに過ぎませんが)

このレクイエムで聞くと、ソリストは二人ともがちがちのドイツ唱法の人ですから、一見英語に聞こえないのです。その点も実にコスモポリタンな響きになっています。

 

バリバリのドイツ人のヒンデミットが、こういう深遠な意味を持つ大作テクストに挑んだと言う事は、とても画期的なことだったと思います。

余談ですが、このごろだいぶドイツ語(口語)も変わってきて、英語ナイズされて発音になっているようです。近現代の歌曲を歌う時は、ドイツでもRはあまり巻かない様ですし。

これは gur1zem2korn3 さんの 759 に対する返信です

 

シェーンベルクの弟子

2002/12/ 7 23:39

メッセージ: 761 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

シェーンベルクの弟子としては、アメリカ時代の弟子、ジョン・ケージなど数多く輩出していますが、

僕は、ルネ・レイボヴィッツと、日本人の橋本国彦に興味を覚えました。ルネ・レイボヴィッツは今後も継続して調査したいです。「交響曲読本」のトピに投稿しましたが、ルネ・レイボヴィッツ門下の最後の弟子が、指揮者、ディヴィッド・モンゴメリーとのことです。

下記サイトの管理者の方、リンク作成しましたので、ご承諾を。

 

http://www.seikaisei.com/cond/leibwtz/leib_bio.html

http://www.interq.or.jp/japan/k3j/sakkyokusya/sakkyokusya/hasimoto%20kunihiko.ht m

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

アルマ・マーラーと英語

2002/12/ 7 23:59

メッセージ: 762 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

アルマ・マーラー=ヴェルフェルの著作の中にホイットマンに言及したものがあったような気がしたのですが、間違いだったらすみません。

 

ひとつ確かなことは、彼女は米国亡命後もドイツ語を懐かしみ、英語を軽蔑していたことです。ただ、フランツ・ヴェルフェルと死別したのち、ビヴァリー・ヒルズから離れはしましたが、ウィーンには戻らずニューヨークで晩年を過ごしました。

 

小生の印象でも、ドイツ語、イタリア語、フランス語、チェコ語、ロシア語などのほうが英語よりも歌曲に向いています。でも、ホイットマンの偉大さがそこなわれるわけではないと、思っています。

これは nx_74205defiant さんの 760 に対する返信です

 

ヒンデミット

2002/12/ 8 11:58

メッセージ: 763 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

nx_74205defiant様

実際に歌曲を歌われている方による、ドイツ語またその発音についての意見ありがとうございます。歌曲は僕にとってはまだまだ未知の領域ですので、今後もこのトピのカテゴリーの中に入る作曲家の作品を中心にどんどん彼らの声楽作品(概観的、又は個々の作品)についても投稿して欲しいものです。

”ドイツ語は「思想」を語るにふさわしい語である”とおっしゃていますが、最近僕は岩波文庫の

講演集「ゲーテを語る」

トーマス・マン著

山崎章甫訳

という本を読んでいます。nx_74205defiantさんのおっしゃっていることと呼応するかのように、この本の冒頭「市民時代の代表者としてのゲーテ」の8ページのところで、「ドイツ人が詩人と思想家の民族である」というマンの意見があります。

また、ヒンデミットは確かに生粋のドイツ人でしたが、テキストの選択の点においては、実にコスモポリタンな感じがします。フランス語では、マラルメ、ランボー、ボードレールといった象徴主義者、英語圏では、ホイットマンの他にキーツ、さらにはウィリアム・ブレイクを取り上げていまして、ラテン語につけた曲もあるようです。

昨今の文学上の「ブレイク・ブーム」を考えれば、ブレイクを取り上げたということは、ベルク、グルリットの「ヴォイツェック」以上に進歩的な意味があるように思えます。

これは nx_74205defiant さんの 760 に対する返信です

 

十二音技法、セリ−技法の放棄

2002/12/12 8:45

メッセージ: 764 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェも、アリベルト・ライマンも十二音技法、セリ−技法に傾倒しますが、より自由な作曲手法を求めて、1960年代にセリ−技法を放棄します。ことに、ヘンツェは、ベトナム解放の歌を交響曲第6番を使用するなど、当時の社会情勢、学生運動に関わる社会参加的な姿勢を表明します。そして、学生運動の最中の当時フランクフルト大学で、上半身裸体の女子学生達に嘲笑の意で授業中に教壇に登られたのは、テオドール・アドルノでありました。ということで、結果的に1967年頃からのヘンツェの社会参加的な作曲姿勢は、セリ−技法からの離脱を示す、あるいはその契機となったことを示すことのように思えるのです。

これは bernardsstar さんの 761 に対する返信です

 

グレの歌

2002/12/13 21:47

メッセージ: 765 / 1477

 

投稿者: memushirikouchi

 

国内盤で、解説ブックレットの

充実した物が欲しいのですが、

(所持しているのはケーゲルBOXのみ)

やっぱりラトル/BPOでしょうか?

持っている人感想を教えてください!

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

これなんかどうでしょうか?

2002/12/15 3:42

メッセージ: 766 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

今ヤフオクに出品されているこれなんか、どうでしょうか。

一応国内版で、対訳・解説なども充実しているようです。

ロンドンレーベル、シャイー指揮、ベルリン放送響。ホッター、イェルサレム、ファスペンダー。

 

http://page2.auction.yahoo.co.jp/jp/auction/b28820167

これは memushirikouchi さんの 765 に対する返信です

 

興味深いですが

2002/12/15 19:25

メッセージ: 767 / 1477

 

投稿者: memushirikouchi

 

オークションで4000円はちと高い…

送料、振込手数料こみで5000円近いですし。

普通に新品で探して見ます。

シェーンベルグにはまりつつあるので

今後もいろいろアドバイスお願いします。

これは nx_74205defiant さんの 766 に対する返信です

 

シェーンベルク

2002/12/16 20:51

メッセージ: 768 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

memushirikouchiさん、ご投稿ありがとうございました。

 

小生はなにせCD選択の基準は、まず曲目で次に値段の安さ(結果として、輸入盤ばかり買っている)、ですので、「グレの歌」のCDではどれが解説が充実しているかという情報は把握しておりませんでした。

 

nx_74205defiantさんから情報いただき、助かりました。

 

僕がまだ聴いていないシェーンベルク作品で重要なものは「ヤコブの梯子」です。次にこのCDを買おうと考えています。

また、音楽史研究の観点では、「ルネ・レイボヴィッツ」にちょっとつっこんで研究してみようと考えています。

これは memushirikouchi さんの 767 に対する返信です

 

ヘンツェ、アドルノ、ヒンデミット

2002/12/16 21:01

メッセージ: 769 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ヘンツェの曲は小曲は聴いたことがあるんですが、交響曲はまだ聴いたことがないので、これからの重要な目標のひとつですね。

 

アドルノの「マーラー」もぜひ読みたいと思っていたところ、アルマ・マーラー=ヴェルフェルに関する本の中でアルマがアドルノの卑しい性格を強烈に批判していたので、ちょっと読む気が薄れています。

 

「交響曲読本」のトピの中で、「20世紀米国クラシック音楽」に影響を与えた要素として、「北欧」(この点で小生は、ハンソンを高く評価)、「黒人音楽」「インディアン音楽」・・と書きましたが、それに加え、「フランス(ブーランジェ)」「ストラヴィンスキー」「ヒンデミット」もはずせないですね。

これは gur1zem2korn3 さんの 764 に対する返信です

 

>グレの歌

2002/12/16 23:56

メッセージ: 770 / 1477

 

投稿者: memushirikouchi

 

HMVのサイトで注文しました。

シャイー盤ですが3000円です!

オークションより安い…国内盤なのに。

 

ヤコブの梯子と言う曲は知らないのですが、

ギーレン/SWRで有りました。

何故かマーラーの8番とのカプリングでお得なようです。

 

一週間位で届きそうなので心待ちにしています。

これは bernardsstar さんの 768 に対する返信です

 

長島剛子さん

2002/12/18 14:37

メッセージ: 771 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

今日の朝日新聞の朝刊に、文化庁による今年度の芸術祭賞について書かれていましたが、音楽部門の優秀賞に、歌手の長島剛子さんと夫のピアノ演奏家の梅本実さんによる「長島剛子・梅本実リートデュオ・リサイタル」が選ばれていました。http://channel.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20021217/K0017201908008.html

僕の以前の投稿にもあるように、長島さんは、いわゆるここのトピのカテゴリーの歌曲を中心に機会あるごとに取り上げてきました。

僕も、別の機会に彼女の歌うのを聞いたことがあったのですが、とても表現力のある歌唱をする方であるように思われます。今回の受賞も、今回のリサイタルを含めての、長年の長島・梅本両氏の19世紀末・20世紀初頭のドイツ語圏歌曲への取り組みが評価されてのことだと思います。

これは gur1zem2korn3 さんの 651 に対する返信です

 

オラトリオ「ヤコブの梯子」

2002/12/21 12:54

メッセージ: 772 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

シェーンベルクのオラトリオ「ヤコブの梯子」(DIE JAKOBSLEITER)を、ピエール・ブーレーズ指揮、BBC響、BBCシンガースのCDで聴きました。「浄められた夜」「グレの歌」などに負けず劣らず魅力的な曲で、曲の冒頭から惹き込まれてしまいますね(実になまめかしい音楽)。

ソプラノ独奏には高度なテクニックを必要とします(聴いていただければ、すぐわかる)。そのことが中々日本で演奏されない理由かも知れません。

 

この曲は、デーメルの詩をテクストとするよう頼んだが断られシェーンベルク自ら台本を書いたとのこと。第1次大戦後すぐに着手したものの、作曲には非常に長い時間を要し、作曲家本人は断片のみを残し、オーケストレーションは、弟子のWinfried Zilligが行ったとのこと(このオーケストレーションがまた素晴らしい)。

 

この曲のCDを購入する際、実は、秋山&東響のCD(海外レーベルから出ていて輸入盤)のほうに食指・・だったのですが、値段の関係でブーレーズ盤を買うことに。しかし、余白の「室内交響曲第1盤」「映画の付随音楽(作品34)」も、まさに白眉(「20世紀音楽のトップバッター」シェーンベルク(!)を感じさせる)だったので、十分に満足しました。

これは memushirikouchi さんの 770 に対する返信です

 

今月のレコ芸より

2002/12/24 23:54

メッセージ: 773 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

輸入盤情報で、ここのトピのカテゴリーでは、うる覚えで書きますが、AVIEというレーベルより、大戦間のヴァイオリンとピアノのための音楽、というのがリリースされ、ハンス・ガル、ラートハウス、ヴェレシュといった作曲家がありました。また、CPOからはヴェレシュの交響曲集がヴィーン放送響の演奏でリリースされていました。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ヴェレシュの交響曲

2002/12/25 19:43

メッセージ: 774 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

「紀元2600年」祝賀作品のひとつ(5曲のうち、1曲(ブリテンの「鎮魂交響曲」は作曲家が抗議し取り下げ))ですね。

 

このヴェレシュの交響曲は、新交響楽団の実演で聞いたことがあり、対位法に富んだエネルギッシュな作品。

他の3曲は、

 

(1)イベール「祝典序曲」:見事な構成・独創的なメロディーの作品で小生の愛聴曲のひとつ。

 

(2)ピツェッティ「交響曲」:ローム・ミュージック・ファンデーションからプライヴェート盤で出ているようですね。小生は未聴。

 

(4)R・シュトラウス「祝典音楽」:ずーっと以前にFMで聴いたことがありますが、そのときの記憶では、日本の楽器を取り入れた退屈な曲。

これは gur1zem2korn3 さんの 773 に対する返信です

 

ツェムリンスキー

2002/12/28 23:43

メッセージ: 775 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

今、ツェムリンスキーの「人魚姫」と詩篇第13編を聞きました。「人魚姫」は繊細な甘美さ(特に弦楽器のソロに見られる)と、爆発的な感情が見事に合わさっているという印象を受けます。久しぶりの聴体験です。

東フィルは、過去にも人魚姫を取り上げたり、来年も叙情交響曲を取り上げる予定です。確か、大野和士氏によるオペラコンチェルタンテでも「フィレンツェの悲劇」を取り上げたはずだと思います。オペラコンチエルタンテが復活する際のプログラムを楽しみにしています。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ツェムリンスキー追伸

2002/12/28 23:53

メッセージ: 776 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

東京フィルのオペラコンツェルタンテでは、沼尻氏が「王女の誕生日」を取り上げましたし、氏は最近名古屋フィルと「フィレンツェの悲劇」を取り上げたようです。

これは gur1zem2korn3 さんの 775 に対する返信です

 

あけましておめでとうございます。

2003/ 1/ 1 2:28

メッセージ: 777 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

今年の抱負

(ここのトピのカテゴリーの)歌劇・歌曲を聞くことです。(随分漠然としていますが)

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

新年の抱負

2003/ 1/ 1 8:14

メッセージ: 778 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

明けましておめでとうございます。

 

ここ2、3年考え、トライしていることですが、発明と音楽など諸芸術の融合(のためのアイデア提供)をやってみたい。

 

PCなどハイテク利用のみならず、誰でも作れる古典的な玩具で実現してみたい。

こういったことで、20世紀初頭、中欧建築、舞台美術への関心を高めてみたい。ということをできないかと思っています。

 

以前、空中楼閣の玩具をやりたいと、このトピに書きましたが、それに近いところを今やっています。空中楼閣ができれば、なんとなく、カンディンスキーの絵の玩具のイメージに似てくるのでは?と期待しています。とりあえず、このイメージ写真を示します。正月休み中に、実際に空中で浮揚・回転している写真もアップロードする予定です。

 

http://members.tripod.co.jp/bernardsstar/ber1.html

 

また、ユダヤ人の音楽・詩を中心とした中・東欧研究も発展させたいと考えています。

これは gur1zem2korn3 さんの 777 に対する返信です

 

発明と音楽など諸芸術の融合

2003/ 1/ 1 13:27

メッセージ: 779 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

トピずれになるかもしれませんが、今岩波文庫のトーマス・マンによる講演集「ゲーテを語る」を読んでいるのですが、ゲーテは

政治家でもあったわけですが、レセップスに先駆けて、スエズ運河やパナマ運河につての希望・願望があったということです。

また、画家アルノルト・ベックリーンは「死の島」についてのイメージが強いですが、あまり知られていないことですが飛行船の研究を行っていたことをベックリーンの本にある年譜を見て知りました。

これは bernardsstar さんの 778 に対する返信です

 

シャイ−とゲヴァントハウス

2003/ 1/ 4 16:44

メッセージ: 780 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

シャイーはもうすぐコンセルトへボウのポストを離れ、ゲヴァントハウス及びライプチヒオペラのポストにつきますが、何を録音するか予想してみました。

 

シェーンベルクについては

以前、ベルリン放送響と「グレの歌」を録音しているので、「モーゼとアロン」「期待」あたりでしょうか。

 

ヒンデミットについては

シャイ−はコンセルトへボウと「室内音楽集」、又ゲヴァントハウスはブロムシュティットと「世界の調和」を録音しているので、初期のオペラ3部作を録音して欲しいです。

 

ツェムリンスキーについては

歌劇「王女の誕生日」、また「カンダウレス王」のCDにももう1種類あっていいころだと思います。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ベックリンと飛行船

2003/ 1/ 4 16:58

メッセージ: 781 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

>あまり知られていないことですが飛行船の研究を行っていたことをベックリーンの本にある年譜を見て知りました。

 

 

大変に興味を覚え、さっそく研究にとりかかるつもりです。貴トピに小生のベスト3作曲家、フランツ・シュミット、コルンゴルト、ハワード・ハンソンの名を挙げさせていただきましたが、

小生のベスト3画家は、デューラー、ベックリン、フリートリヒです。

 

なお、ツェランの詩集を図書館に返却し、今度新たに借りた本は、彩流社から出ている佐藤康彦著:「イスラエル×ウクライナ紀行」です。

これは gur1zem2korn3 さんの 779 に対する返信です

 

やはりイギリス人はドイツ音楽に強かった

2003/ 1/ 4 17:09

メッセージ: 782 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

最近、音楽の友社から出版されたサー・サイモン・ラトルの評伝を立ち読みしましたが、この時期の音楽に興味を持っているとあって、自然とゴルトシュミットに関する記述のところに目が移りました。ゴルトシュミットはマーラーの交響曲第10番においてラトルと接点があったようですが、ラトルはデッカ・ロンドンにおいてゴルトシュミットの「パッサカリア」等を録音しているようですが、その際ゴルトシュミット研究者であるデビット・ドリュ−という人物の協力があったようです。結局考えてみると、この時期のドイツ語圏音楽の研究者の権威はほぼイギリス人が占めているようです。ドリュ−とゴルトシュミット、ボーモントとツェムリンスキー、ブレンダン・キャロルとコルンゴルト、クリストファー・ヘイリーとシュレーカーといったように。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

返信

2003/ 1/ 5 18:28

メッセージ: 786 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ベックリンと飛行船についての記述は以下の本で見つけました。

http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30410459

 

その116ページのところで、

 

1882年 ベックリーンは熱心に飛行機研究とその実験に取り組む。

 

と書いてあります。このころベックリンは「死の島」を描いていて、彼のヴァイタリティ−には驚かされます。

これは bernardsstar さんの 781 に対する返信です

 

とても遅いぞ新年雑感

2003/ 1/ 7 16:00

メッセージ: 787 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。世間のお仕事が完全に回転し始めた今日ですが、あけましておめでとうございます.

我が家はいつも夜にならないと会社から帰ってこない夫が,一日中家にいるので,3才児君が大はしゃぎ,いつもの3倍は「こらあ」としかっていたように思います.

世間が始動した今が,私にとってやっといつも通りのペースになったな,と言う時間です.

新しい年の初めは,子供が寝ている脇で,音を絞っての、テレビの東急ジルベスターコンサートでした.異常な盛り上げ方と陶酔の表情の井上氏が家族には大受けでした.

曲もアイーダで,例年になくド派手な年明けでした.

 

今年の抱負は・・・昨年手をつけ始めた,東欧圏の迫害にあって埋もれた作曲家達の曲を勉強し,ご紹介していくことです.

あと、何回かコルンゴルドを歌う機会がありそうです.(全くの素人が手をつけて良いものなんだろうか)

著作権使用料がとても怖いです(^^ゞ。

 

昨年12月に,ウイーンで小澤指揮による「ジョニーは演奏する」が上演されたそうですが,どなたかご覧になった方はおられませんか?

おられましたら,是非感想をおききしたいです.

これは gur1zem2korn3 さんの 777 に対する返信です

 

gur1zem2korn3さんへ

2003/ 1/ 7 22:04

メッセージ: 788 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

「マンフレート・グルリット」のトピが消えたら予想された事態になりましたね。

 

どうぞ、しばらくはここのトピで研究成果を披露してください。

これは gur1zem2korn3 さんの 786 に対する返信です

 

コルンゴルト ルネサンス

2003/ 1/ 7 22:12

メッセージ: 789 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

渋谷のタワーレコードで、コルンゴルトの歌曲のCDが平積みにして売られていました。

僕は、フランツ・シュミット ルネサンスを予想していましたが、コルンゴルト ルネサンスが先に到来しそうですね。

 

20世紀作品の演奏で最大の問題は使用料負担。過大な負担は作曲家の望むところではなく、クラシック作品については使用料を下げようという動きもあるようですが。

僕は高校時代、吹奏楽をやっていて、ショスタコーヴィチの交響曲5番第4楽章(吹奏楽編曲版)の使用料が高いことがよく話題になっていたことを記憶しています。

これは nx_74205defiant さんの 787 に対する返信です

 

著作権使用料について

2003/ 1/10 10:57

メッセージ: 790 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

そうですね。近現代のものをやる時のネックはこれですね.

確か3つくらい条件があって,それを全部クリアすれば払う必要が無かったと思います.それと、戦勝国は10年延長すると言うのを聞いたことがあります.オーストリアとハンガリーはおそらくドイツと共に敗戦国ですね.あとルーマニアもそうです。

ソ連初め,旧東欧の国々はどうなのでしょう.

一つ面白いスペイン映画を見つけたので,後程ご紹介致します.戦争直前のドイツ映画界が舞台です.ハンナ・シグラとペネロペ・クルスと言うとてもすごい顔合わせでした.

これは bernardsstar さんの 789 に対する返信です

 

どなたか分かる方!

2003/ 1/10 17:38

メッセージ: 791 / 1477

 

投稿者: mimori1223

 

はじめまして。『ロマンティシズム音楽』の根本に流れる芸術思潮の功罪というタイトルでレポートを書かなければならないのですが、一体どのようなことを書けばようのでしょうか?本当に分からないのです。どなたか良きアドバイスを!私は、このタイトルからして意味が…?

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Re:『ロマンティシズム音楽』

2003/ 1/11 12:06

メッセージ: 792 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

なかなか難しいテーマですね。小生は音楽とユダヤ人の歴史という観点ではそれなりに調べてきておりますが、思想と音楽との関わり合いにコメントするための知識はもっていないです。

 

何らかのレスはしたいのですが、2〜3日の調査期間は必要です。

これは mimori1223 さんの 791 に対する返信です

 

そっか

2003/ 1/11 17:18

メッセージ: 793 / 1477

 

投稿者: mimori1223

 

ほんと難しいテーマですよねぇ。レポートの期限が今月の21日…。期限が近づき、やけになって、めちゃくちゃなレポートだけは提出しないように自分なりに少し、がんばってみます!

これは bernardsstar さんの 792 に対する返信です

 

ロマン主義と文芸復興

2003/ 1/11 22:14

メッセージ: 794 / 1477

アバターとは?

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。ドイツのロマン主義と,フランスのロマン主義では,それと共にあった音楽の性質も随分違うと思いますが,

とりあえず私だったら、文芸人の懐古趣味の欠点,と言った切り口で行くと思います.キリスト教の権威が落ちていった時代,

安易な懐古趣味が,偏った民族主義を生み出した,とでも.

これは mimori1223 さんの 791 に対する返信です