プロイセンのロマン主義

2003/ 1/13 17:13

メッセージ: 795 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

小生、「ロマン主義とは?」を語るほどの知識をもっていないことを再度申し上げますが、最近読んだ本で気になる箇所のみ引用しておきます。

 

ただし、プロイセンのロマン主義芸術家には、詩人・文学者・画家・建築家は数多くいますが、音楽家は・・メンデルスゾーンがフンボルト邸をよく訪れたとかの事実はあるものの、あまりピンときません。

 

以下、かつて紹介いたしました、東洋書林、セバスチャン・ハフナー著、魚住昌良監訳、「プロイセンの歴史 伝説からの解放」のp.195 p.196 「プロイセンの宗教化」から引用いたします。

 

****************

この新しい国家の敬虔性には、政治 国家イデオロギーとしてのキリスト教精神 が多分に含まれていた。そして多分にロマン主義精神も。ドイツ・ロマン主義は、いま偶然にではなく、すでに18世紀から19世紀への転換期以来ベルリンに根を下ろし、文学の一流派であるばかりではなく、ひとつの政治イデオロギーであった。啓蒙主義への対立イデオロギー、つまり理性の主張に対しての、情緒の力への回帰である。

フランス革命は古代ローマを手本にした  まず初めは共和制ローマを、次にローマ帝国を。革命に打ち勝とうとした王制復古の国々は、ロマン主義をもって中世を蘇らせようとした  キリスト教王国、騎士社会、忠誠と服従という封建的価値観。そして、ロシア、オーストリア、プロイセンの三同盟国の中では、プロイセンがもっとも熱心にそれを行った。

たしかにプロイセンには中世はなかったが、いうなれば、いまそれを埋め合せようとした。ハイネはそれをただの見せかけとしか見ず、反感を抱いた。

***************

この文章を読むと、何やら、バイエルン王、ルートヴィヒ2世がワーグナーを崇拝し、ノイシュヴァンシュタイン城を築いて中世的な絶対王制を復古することをもくろんだことにも繋がることが書かれているような気がします。

 

「玉座のロマン主義者」といわれたプロイセン王、フリードリヒ・ヴィルヘルム4世について調べてみると、何か役に立つ情報が得られるかも知れません。

これは mimori1223 さんの 793 に対する返信です

 

スペイン人が見た戦前ドイツ

2003/ 1/19 9:56

メッセージ: 796 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

先日少しご紹介した、ペネロペ・クルス主演のスペイン映画です。

1930年代のスペイン、ナチスドイツと協定を結んだフランコ政権下のスペインは、度五つとの合作映画のため、監督、役者などのスタッフをドイツのゲッペルス直轄の映画会社に送りこみ・・・と言うストーリーです。結構「え?」という交渉の甘さや、イかにもラテン的ひひじじい振りのゲッペルス像など「?」な部分も多いのですが(まあ、エンターティメントですから)、送りこまれた撮影所内での、ナチプロパガンダ映画の撮影風景がとても面白かったです。

ヘンなローマ兵もどきのエキストラ達や、(ローエングリンのつもり?)という甲冑の騎士達、果てはアイーダもどきのエジプト風の兵士たち。

いずれもいかにもゲルマンでござい、と言う風貌の違和感が面白かったです。

この時代の、プロパガンダ映画に関する資料って、余り残っていないのでしょうか。

しかし、アンダルシアのスパニッシュ悲恋物語の撮影で、ゲルマン風アンダルシア人のエキストラに文句がが出れば、同じロマだからという理由で、強制収容所からスラブ系のロマやユダヤ人を駆り出すという、ゲッペルスのやり方は驚きでした。

これは nx_74205defiant さんの 790 に対する返信です

 

最近のお買い物

2003/ 1/19 10:19

メッセージ: 797 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

業書 ウニベルシタス

「ロマン主義と表現主義」

法政大学出版局

上記2思想の比較考察です。

 

SELECTION 21

「保守革命とモダニズム」

岩波書店

オズヴァルト・シュペングラー、エルンスト・ユンガ−、ヴェルナー・ゾンバルトについて述べられています。

 

文庫クセジュ

「カール5世」

白水社

一度絶版となったのですが、最近再び刊行されました。言うまでもなく、クルシェネクの歌劇「カール5世」の予習として読んでいます。

 

岩波現代文庫

「ハイデッガー」

木田元

 

木田元氏は、最近ここのトピにふさわしい

書物http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30931123

を刊行されましたね。

 

感想は後日に。

 

CDでは、ナクソス・ヒストリカルの「薔薇の騎士」、ツィンマ−マンの「軍人たち」を買いました。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

書籍購入

2003/ 1/19 19:55

メッセージ: 798 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

gur1zem2korn3さん。ご投稿ありがとうございます。

小生も書籍・CD購入に資金を集中したいのですが、酒飲みの誘いが多くて、できるだけ断っているのですが、これから3つ、断り切れない予定があります。この3回で、5000×3=15000円程度が酒食に消えてしまうのか!その金があったら、○○○のような本・CDが買えるのに・・・と思うと残念です。

ちなみに小生はタバコは全くすいませんが、酒は「誘われれば」です。これから死ぬまで酒を飲むな!と言われたとしてもそんなに困らないと思うので、イスラム文化の中で生活するのに適しているのかも知れません。ちなみに、今は、イラン文明(特にゾロアスター教)に関する本を読んでいるところです。

 

さて、このトピの本筋に戻って、先日、gur1zem2korn3さんに教えていただいた、ベックリンに関する本(飛行船研究も含む)、現在、注文中です。手に入って読了したところで、感想を申し上げたいと思っています。

これは gur1zem2korn3 さんの 797 に対する返信です

 

Re:スペイン人が見た戦前ドイツ

2003/ 1/19 20:14

メッセージ: 799 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

http://member.nifty.ne.jp/micgot/kaigai/penelope_cruz/pc.htm

 

の中の、

Nin~a de tus ojos, La という映画ですね!

 

 

http://us.imdb.com/Title?0158030

これは nx_74205defiant さんの 796 に対する返信です

 

bernardsstarさんへ

2003/ 1/22 15:00

メッセージ: 801 / 1477

 

投稿者: mimori1223

 

やっとレポートが完成し、今日提出して来ました。ほんと、いろいろアドバイスありがとうございました!!

これは bernardsstar さんの 795 に対する返信です

 

「死の島」、芸術と科学の融合

2003/ 1/23 22:42

メッセージ: 802 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

gur1zem2korn3さんにご紹介いただいた、三元社「ベックリーン 死の島」を買って読み終えました。グルリット画廊のフリッツ・グルリットとベックリーンとの関係、良く理解できましたね。フリッツ・グルリットは「死の島」(第2版)を作者から8000マルクで買って、客に22500マルクで売ったとのこと(ただし、無名時代のベックリーン作の絵画については仕入れ販売の利益率は低く、無名時代にはベックリーンを経済的に支えた形)。この点、作曲家から楽譜を買い叩き、客には高く売って儲けたディアベッリを思い起こさせました。

 

巻末のベックリーン年譜には、「1882年 ベックリーンは熱心に飛行機研究とその実験に取り組む」と書かれてあっただけで、それ以上は、「飛行機研究」に関する記述がなかったので、小生、独自に調べてみようと思います。

 

フランツ・シュミット「交響曲第3番」(ヤルヴィ指揮、シカゴ響)のCD解説書に使われていた、ベックリーン「生の島」の写真・解説はこの本の中にありましたが、「交響曲2番」(ヤルヴィ指揮、シカゴ響)のCD解説書に使われていた、ベックリーンの絵の写真・解説はありませんでした。

 

さて、小生、年初の抱負として、「科学と芸術の融合」を挙げました。この三元社の本に挿まれていた同社の出版案内に、「ライト[空気ポンプの実験]」という本の案内があり、「ライトの「人工照明絵画」は、近代を科学と宗教の統一のもとに表現しようとした新たな聖画像と位置づけられる。」と書かれてありました。また、たまたま今読んでいる、シュタイナー「アカシャ年代記」(国書刊行会 世界幻想文学大系26)の巻頭にあるシュターナーの写真に添えられた文章には、以下のように書かれてありました。

 

*******

 

シュタイナーと≪ゲーテアヌム≫ スイスのバーゼル近郊ドルナッハの地に、シュタイナー人智学運動のセンターとして、≪ゲーテアヌム≫が着工されたのは1913年のことである。このセンターを中心にシュタイナーは、科学と芸術と宗教を統合する古代神殿文化の精神を復活させることによって、行きづまったヨーロッパ文化のために、新たな可能性をみいだそうとした。しかしながら、この≪第一ゲーテアヌム≫は、1922年大晦日の夜半、狂信的な敵対者の手によって放火され、灰燼に帰してしまった。現在、同地には、コンクリートによる ≪第二ゲーテアヌム≫が建てられている。

これは gur1zem2korn3 さんの 786 に対する返信です

 

若者に支えられたツェムリンスキー

2003/ 1/24 22:33

メッセージ: 803 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

久しぶりに、ユニヴァーサルエディションのHPを覗いて、ツェムリンスキー作品の今後の演奏予定を見ましたら、http://www.uemusic.at/truman/en_templates/paste.php3?template=konz_akt&komp_uid= 796

今月下旬から来月上旬にかけて、シュトゥットガルトにて、ツェムリンスキーの晩年の、中国の伝説を基にしたクラブントの作品をテキストとした歌劇「白墨の輪」が学生オーケストラと学生の歌唱によって上演されるということです。どこの学生かはわかりませんが、おそらく当地の音大の方ではないでしょうか。ツェムリンスキー・ルネサンスについていえば、交響詩「人魚姫」も1984年秋にヴィーンでペーター・ギュルケ指揮オーストリア・ユース・フィルハーモニー演奏で何十年ぶりに再演されてから注目を浴びるようになりました。ユーゲントシュティールを象徴する作曲家であるだけに、また「白墨の輪」が「王女の誕生日」「フィレンツェの悲劇」ほどには上演されないことを考えると、今から20年前の「人魚姫」、そして今年の「白墨の輪」の上演が学生によるのはなぜだろうかと考えたくなります。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

追記

2003/ 1/24 22:43

メッセージ: 804 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

前記のURLを見ましたら、

 

ユースオケに関して言えば、「人魚姫」が8月15日にベルリンにてRIASユーゲントオルケスターによって演奏されるようです。終戦の日のツェムリンスキー演奏というのが興味深いです。

これは gur1zem2korn3 さんの 803 に対する返信です

 

ベックリンの飛行機研究

2003/ 1/27 7:38

メッセージ: 805 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ご紹介した本は、あくまでもベックリンの「死の島」に関するものなので、飛行機研究としてはWEB上で調べるか、あるいは巻末の参考文献を手掛かりにまずは地道に進めるのがいいかもしれません。本にも出ているように、空中を浮遊している死神を描いた晩年の絵からして、ベックリンが飛行機研究に打ち込んだのもわかるような気がします。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ツェムリンスキーと大学

2003/ 1/27 22:21

メッセージ: 806 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

下記サイトを見ると、ツェムリンスキー再評価を大学が積極的に行っており、米国においては、イリノイ大学、コーネル大学、シンシナチ大学 ですね。

 

http://classicalmus.hispeed.com/zemlinsky/

http://tigger.uic.edu/~volk/Zemlinsky/Zemlinsky.html

これは gur1zem2korn3 さんの 804 に対する返信です

 

忘れたころに楽譜が

2003/ 1/29 23:22

メッセージ: 807 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。以前ホロコーストにあった作曲家のCDで、ニューヨークの「レオナルダプロダクション」と言うところから出ているものをご紹介致しましたが、(ギデオン・クラインの子守唄も入っています)。

CDは無事入手できました。(手数料その他で、かなり現地価格より高かったですが(;_;))、続いて楽譜も入手できないか尋ねたら、梨のつぶてでしたのですっかりあきらめていたら、返事が来て、数曲ストックがあるので売ってもらえるそうです。

問題は価格だ・・・

届きましたら、いろいろ興味深い曲がありますので、ご紹介しますね.

これは bernardsstar さんの 806 に対する返信です

 

Re: 忘れたころに楽譜が

2003/ 2/ 2 22:24

メッセージ: 808 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

nx_74205defiant さま

 

ご紹介いただけるのを楽しみにしております。以下、トピずれですが・・・

 

小生、今、イラン文化研究に熱中し、ペルシャ語の語彙を多く持ったアルメニア語を話すアルメニア(現地での国名は、ハィアスタン)をも研究対象としました。そこで、最近アルメニアに関する本を読んでみたところ、

1915年、トルコの「統一と進歩委員会」による、100万人超のアルメニア人 大虐殺に関する記事が詳しく掲載されていました。

 

「非武装、無抵抗の人々を次々に銃殺して自分たちで掘らせた穴にその死体を投げ入れた。この方法はその後、日本軍の南京大虐殺、ドイツ・ナチスのユダヤ人大虐殺の教科書になったといわれている」(中島偉晴 著、「閃光のアルメニア ナゴルノ・カラバフはどこへ」(J.P.P. 神保出版会) p.145

これは nx_74205defiant さんの 807 に対する返信です

 

ツィンマ−マン「軍人たち」

2003/ 2/ 5 21:44

メッセージ: 809 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

最近、ツィンマ−マンの「軍人たち」を聞きました。これで、グルリットによる「ヴォイツェック」「軍人たち」「ダントンの死」に基づく作品の、他の作曲家による同名の作品のCD(ベルク、ツィンマ−マン、アイネム)が揃いました。グルリットの方も、「ヴォツェック」「軍人たち」はすでに買ってあるので、「ダントンの死」に基づく「3つの政治的演説」を誰か録音してくれれば、3つの録音のペアが完結するわけです。さて、ツィンマ−マンの「軍人たち」ですが、グルリットの「軍人たち」とは違い、約6分の前奏曲が設けられていて、特徴のある、これといった旋律はないのですが、金管を効果的に使った、トーンクラスター的なものです。ジャズにおけるようなトランペットの扱いも見られ、これは、歌劇全体の最終部でも見られ、さらに明らかにジャズ的な部分を聞くことが出来ます。クルシェネクの「ジョニーは演奏する」と違い、18世紀後半の作家レンツが書いたものでありながら、歌劇となってみると、ジャズの要素が見られるので奇異な感じがします。

これは gur1zem2korn3 さんの 797 に対する返信です

 

返信

   

ルー・ハリソン、シェーンベルク

2003/ 2/ 6 17:46

メッセージ: 810 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ルー・ハリソンという作曲家が亡くなったようです。シェ−ンベルクに学んでいたということです。日本の俳諧や、民族楽器との結びつきについてはオリヴィエ・メシアンに近いのを思い起こさせます。http://news.goo.ne.jp/news/asahi/hito/20030206/K0005200707002.html

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Lou Harrison

2003/ 2/ 8 12:03

メッセージ: 811 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ガムラン、ハープシコードの作品も残した作曲家ですね。

 

http://www.wjffradio.org/Gandalf/990322.htm

 

というサイトに、ケージ、ハリソン、ジョン・シュナイダー、ギタ・サラバイの交流のことが書かれていました。

 

http://www.lcdf.org/indeterminacy/s.cgi?79

 

ギタ・サラバイはインド人女性でケージにインド音楽の影響を及ぼした人のようです。

これは gur1zem2korn3 さんの 810 に対する返信です

 

オーストリアの国会議員選挙

2003/ 2/12 1:14

メッセージ: 812 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

前回極右ハイダーの率いる極右が第1党になり、周辺諸国に不信を抱かせたオーストリアの国会議員選挙ですが、今回議席を40パーセント以上失い、惨敗したそうです。喜ばしいことですが、前回これが第1党になったというのは、裏に大きなスポンサーでもいたのでしょうか。ドイツのネオナチと並んで、大変不気味な存在ではあります.

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Re:オーストリアの国会議員選挙

2003/ 2/12 23:09

メッセージ: 813 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

オーストリアは、「おのぼりさん」の東京と同様、周辺(スラブ、南欧、トルコ、ハンガリーなど)からの流入人口が多いせいか、国民の意思決定が左右に大きく振れる歴史をもっています。「赤いオーストリア」と言われた時期もありましたね。

 

ところで、ウィーン国立歌劇場の、この春のシーズンでは、小澤が「ジョニーは演奏する」を何度も指揮しますね。聞きに行く予定にない私には関係のない話ではありますが・・・

これは nx_74205defiant さんの 812 に対する返信です

 

今年の日本でのアルバン・ベルク演奏 

2003/ 2/14 23:47

メッセージ: 814 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

11月 歌劇「ルル」3幕版日本初演

http://music.yahoo.co.jp/classical/music_news/ontomo/20021217/toment003.html

 

5月から6月 弦楽四重奏曲

アルバン・ベルク弦楽四重奏団

http://www.kajimotomusic.com/concert/ensembles/albanberg2003.html

 

4月 管弦楽のための3つの小品

   ヴァイオリン協奏曲

マーラー・ユーゲントオーケストラ

http://www.kajimotomusic.com/concert/orchestra/gmjo.html

 

 

5月 ヴァイオリン協奏曲

ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

http://www.kajimotomusic.com/concert/orchestra/ndr.html

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

R・フィルクスニー国際ピアノコンクール

2003/ 2/16 22:53

メッセージ: 815 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

http://www.volny.cz/shs.flemr/

 

本年6月、ルドルフ・フィルクスニー国際ピアノコンクールが開催されるという上記情報には、ピアニストに要求される課題曲のうち、20世紀作品としては、下記の作曲家の作品が指定されていました。(チェコ語表示なので、ストラヴィンスキーの表記が英語とちょっと違います。)

 

M. Ravel, I. Stravinskij, S. Prokofjev, B. Bartok, L. Janacek, B. Martinu, J. Suk, V. Novak.

 

 

よく考えてみれば、マーラー、ベルク、シェーンベルク、コルンゴルトなど、このトピで主に取り上げている作曲家には、ピアノ独奏の著名作品はありませんね(シェーンベルクの作品はやや著名ですが)。スークやV・ノヴァークが含まれている背景には、自国作曲家びいき(チェコでこのコンクールは開催される)という側面もあるでしょうね。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

コルンゴルドのピアノソナタ

2003/ 2/22 2:21

メッセージ: 816 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

コルンゴルドのd-mollのピアノソナタは、彼が11歳の時の作ですね。この後ツェムリンスキーにオーケストレーションを習い、次第に劇場作品に傾いていきます。この作品もその後あまり弾かれなかったようですし。

余談ですが、彼の歌曲のピアノ伴奏は(特にOP18)す−っごく難しいです。

これは bernardsstar さんの 815 に対する返信です

 

ルージツコーヴァー、K. アンチェル

2003/ 2/23 11:11

メッセージ: 817 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

nx_74205defiantさん、情報ありがとうございます。nx_74205defiantさんが力を入れて、研究していらっしゃる「テレジン収容所」について、先日、チェコ人の方に聞く機会がありましたが、現代に生きるチェコ人にとって、ここが日本人観光客(研究者)のひとつの目的地であることは理解しているが、忌まわしい歴史から、自ら進んで訪れたいという気になる場所ではないとのことです(大変に心が痛む)。

 

「テレジン収容所」の「生き残り組」である、ルージツコーヴァー、K. アンチェルについては・・・ルージツコーヴァーは、アウシュヴィッツに送られたが、大空襲にあったハンブルクの瓦礫撤去に駆り出された幸運により生きながらえたことが、明石政紀著 「第三帝国と音楽」(水声社)に書かれています。気になる、K. アンチェルが生き残った理由については、そのチェコ人の方も「わからない」と、おっしゃっていました。

これは nx_74205defiant さんの 816 に対する返信です

 

ツェムリンスキーとプラハ

2003/ 2/23 11:12

メッセージ: 818 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

gur1zem2korn3さんのHNにもなっているツェムリンスキーは、大家として現在評価されている割には寡作ですね。恐らく、「完全主義者」としての理念がそうさせたのだと思いますが、きっとそのことは経済的な困窮を意味したのだと想像します。

 

ツェムリンスキーは、1911年から1927年にかけ、ドイツ劇場(現・プラハ国立歌劇場)で指揮者の地位にあり、「叙情交響曲(作品18)」(1923年完成、1924年初演)は、作曲者自身により、プラハで行われたとのこと。そこで、小生は、プラハ時代のツェムリンスキーというテーマに興味をもち、検索してみました。

 

http://www.zemlinsky.at/page/cont_bio/mus_dir.html

上記サイトには、この時期、ツェムリンスキーが、マーラー、シェーンベルク、バルトーク、デュカ、シュレーカー、ベルク、ウェーベルン、コルンゴルト、ブゾーニ、ヤナーチェク、ミヨー、クシェネクの作品を取り上げたことや、ツェムリンスキーの指揮した「こうもり」が「忘れ難い印象を残した」と、マックス・ブロートがプラハの日刊紙に書いたといった情報があります。

また、ツェムリンスキーが1927年にベルリンに移る際のお別れコンサートの曲目は、マーラーの「交響曲第8番」でした。

ツェムリンスキーの「寡作」には、大変に意欲的に当時の「現代作品」を取り上げ、指揮活動に多忙であったことも影響したようです。

これは gur1zem2korn3 さんの 814 に対する返信です

 

古い民謡より(虐殺された音楽家達のCD)

2003/ 2/27 18:19

メッセージ: 819 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

先日紹介したレオナルダ・プロダクション」のCDより、「tsen brider」(ten brother)をご紹介します。

作詞はベルリンで労働者の合唱指揮をしていたMartin rosenberg。1939年にザクセン・ハウゼン収容所に送られ、1943年にアウシュヴイッつデ殺されました。

この古いイディッシュの民謡「yidi mit dem fidi」のメロデイに、歌詞を載せた歌は、収容された人達によって歌い継がれました(合唱団がそっくりガス室に送られたりもしました)。

幸い非ユダヤ人の収容者が、生き残り,口伝で伝えられたこの歌を楽譜に落とすことが出来た・・・のだそうです.

 

bom bom ・・・lilay lilay・・・

tsen brider zenen mir geven

hobn mir gehandit mit vayn

eyner iz geshtorbn,

zenen mir geblibn nayn・・・

 

yidl mitn fidi、moyshe mitn bas、

shpilzhe mir a lidl、

men first undz in dem gas、

 

eyn bruder nor bin ikh geblibn、

mit vemen zol ikh veynen?

di andere hot men derharget、

tsi gedenkt ir zeyer neymen?

(以下繰り返し)

mir hobn keynem nit vey getn

 

お夕飯の支度があるので、英訳は後ほどまた・・・

これは bernardsstar さんの 808 に対する返信です

 

ブロッホ「ヴィオラ曲集」

2003/ 2/28 23:26

メッセージ: 820 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

nx_74205defiant さま。

英訳、お待ちしております。

 

僕のほうは、ブロッホ(1880−1959)のヴィオラとピアノのための曲を収録したCDを買いました。演奏は、ライスキンのヴィオラ、スミルノヴァのピアノです。ブロッホはスイス生まれで、ヒットラーが台頭する前に米国に移って活躍しました。ユダヤ的楽想という意味では、バーンスタインもそうですが、バーンスタインは生まれも育ちも米国なので、このトピではちょっと取り扱いずらいですね。

 

小生、これまで、ブロッホの作品は「ヘブライ狂詩曲 シェロモ」しか聴いたことがありませんでした。ブロッホは米国でユダヤ人の歴史を描いた壮大な歌劇(カンタータ?)を作る構想(アルマ・マーラーの伝記に出てきます)にも参画する予定でした。

 

なお今回買ったCD(アルテノヴァ)の解説書表紙の絵は、シャガール(現在のベラルーシ生まれ)の「ヴァイオリン弾き」です。

これは nx_74205defiant さんの 819 に対する返信です

 

「tsen brider」の英訳

2003/ 3/ 2 11:27

メッセージ: 821 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

どんどんトピズレしていくようで恐縮ですが・・・先日の歌詞の英訳です。

 

bom bom・・・lilay lilay・・・

we were ten brothers

whose business was wine.

one died,and there were nine.

oh oh・・・・

 

yidi with The fiddle,

moyshe with The bass,

play for us a tune,

we’were being led to The gas.

 

one broters only do i remain.

with whom shall I cry?

The others they have murdered,

do you remerber their names?

oh oh・・・

 

we were ten broters,

we never harmed anyone.

これは bernardsstar さんの 820 に対する返信です

 

Re:「tsen brider」の英訳

2003/ 3/ 3 22:24

メッセージ: 822 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

> どんどんトピズレしていくようで恐縮ですが・・・

 

「ウィーン19世紀末、20世紀初頭の音楽」は、まさに「ユダヤ!」という趣きがありますから、迫害されたユダヤ人芸術、ユダヤ人迫害を取り扱った芸術は、このトピの範疇です。どうも、ありがとうございます。

 

有名なシェーンベルクの「ワルソーの生き残り」をはじめとして、ユダヤ人迫害を取り扱った芸術作品はいっぱいありますが、ナチスのホロコーストの前触れとなった、トルコによるアルメニア人大虐殺を取り扱った芸術作品はほとんど知られていません。

ポーランドの詩に若干あるのと、小説では、今読んでいる、フランツ・ヴェルフェルの「ムサ・ダークの40日」くらいを今知っていますが、音楽作品はないか?捜しているところです。

これは nx_74205defiant さんの 821 に対する返信です

 

付記

2003/ 3/10 8:28

メッセージ: 831 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

書いた当人ですが、外出前で情報のみとなってしみましたが、ここ最近、国内の女性歌手のリサイタルには、ここのトピを訪れる人にとっては興味深いものがあります。

 

「大地の歌」は男声・女声交互に歌われますが、今回女声のみとなりますが、新しい試みとして楽しみです。

 

「大地の歌」には、他にも室内オケ伴奏版のものがありますが、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番にも弦楽合奏版があるように、「大地の歌」と比較されることの多いツェムリンスキーの叙情交響曲にも、(通常のオケの場合でもソロ楽器の部分が多いので)ピアノあるいは室内オケヴァージョンがあってもいいものです。

 

ツェムリンスキーの「メーテルリンクの詩による6つの歌」は録音では管弦楽伴奏が主ですが、十年ぐらい前にリリースされたグラモフォンのピアノ伴奏によるツェムリンスキー歌曲全集には、ピアノ伴奏に編曲されて載っていました。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

演奏の慣習?

2003/ 3/10 23:36

メッセージ: 834 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

はい、「ウイーン」のトピでチェコやドイツのホロコースト音楽を取り上げている、「自分勝手」の旗手です。(^o^)/

 

3月末に、とある内輪の集まりで、コルンゴルドの「ヘリアーネの奇跡」のアリアを歌うことになりました。

暗譜は完了し、(変則的な拍子の取り方が難し過ぎ!)手持ちの、このアリアが入っているCDを聞いてみたのですが、 演奏に省略があったり、各人違うのですね。

 

全曲版のトモワ・シントウは楽譜通りほぼ正確に歌っていますが、ドイツ語が素人の耳にも所々?。

フンガトロンレーベルのマルトンは、弱声を駆使した繊細な表現ですが、後半1箇所、歌詞の省略あり。

ウイーン、カンブリアレーベルの49年収録(国営ラジオ放送音源)のステイングルーバーは、省略も無く、ほぼ正確ですが、何しろ早い。オケより先走るマルトンよリ3分も早い超速演奏で、余韻がイマイチ。

アリア集のロッテ・レーマンはウイーンでの創唱歌手らしく、意思的な強めの表現で、毅然とした表現力でが、やはりマルトンと同じ所を省略している。

現在売り譜が存在しない(レンタルのみ)ので、そんなに異なる版が存在するのか、調べ様が無いのですが、アリア一曲とってもいろんな演奏の仕方があるものだ、と感心しました。

もっと凄いのだと、コルンゴルドの出世作「死の都」の「リュートの歌」では、創唱歌手にして、彼女を年頭において作曲したといわれるソプラノのイェリッツァの古い録音があります。

元々オペラの中ではテノールとの2重唱なのですが、アリアとして歌う時はテノールのパートも全部一人で歌うことになっており、SHOTTの楽譜でもそうなっています。

ところがイェリッツァの録音では、ソプラノの部分のみを歌い、中間の一番盛り上がるところ(テノール部分)はオケの伴奏のみ。聞いていると一瞬あっけにとられまが、これでもよかったのでしょうね。今出ているフォン・オッターの2枚組のコルンゴルドCDでの演奏が、これに当たります。

「歌手の時代」は、いろんな意味でおおらかだったのかもしれません

これは bernardsstar さんの 833 に対する返信です

 

イェリッツァ

2003/ 3/13 21:26

メッセージ: 838 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

結構、通の方が多いようで、

GOOGLEで検索すると数多くのヒットがありました。

 

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%82%A4%E3%82%A7%E3%8 3%AA%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A1&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

 

この一番上のウェッブサイトでは、

イェリッツァが「ばらの騎士」のオクタヴアンに扮した写真をとりあげていました。ロッテ・レーマンも出ていますが、ロッテ・レーマンはアルマ・マーラー=ヴェルフェルと不仲だったようですね。

 

小生の持っている、OXFORD UNIVERSITY PRESS刊行の「RICHARD STRAUSS」という本の索引を見ると、合計15ページにJelitza, Mariaが出ています。「アリアドネ」の初演で歌い、R・シュトラウスの「Malven」という歌曲は彼女に贈られたとのことです。

これは bernardsstar さんの 835 に対する返信です

 

ツェムリンスキーのオペラについて教え

2003/ 3/17 21:59

メッセージ: 839 / 1477

 

投稿者: iovoi_lovol

 

て下さい。

 なにがよいですか?

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ツェムリンスキーの歌劇

2003/ 3/18 0:58

メッセージ: 840 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

ツェムリンスキーの歌劇は、現在に至るまで、入手可能かは別にしてすべて歌劇が録音されていますが、ツェムリンスキーらしさを知ることができるということでは、お勧めは、「フィレンツェの悲劇」「小人あるいは王女の誕生日」でしょう。CDでは指揮者ジェームズ・コンロンがEMIで両者と「夢見るゲルゲ」を録音していますが、「フィレンツェの悲劇」についてはデッカロンドンからのシャイーとコンセルトへボウの録音の方を、ツェムリンスキー特有のより精緻な響きを出し、新鮮味・緊張感に溢れているということでお勧めします。現在のところCDはすべて輸入盤で劇の流れがつかみにくいと思われますが、「フィレンツェの悲劇」「小人」に関しましては、原作がオスカー・ワイルドですので、原作の邦訳が容易ですし、これを読んでから歌劇に望んだ方がいいかもしれません。

 

なお、ツェムリンスキーの歌劇には次のようなのがあります。

 

ザレマ 1894−96

昔々 1897−99

夢見るゲルゲ 1905−06

馬子にも衣装 1905−06

フィレンツェの悲劇 1915−16

小人あるいは王女の誕生日 1914−21

白墨の輪 1930−32

カンダウレス王 1935−38

 

題名の後の数字は作曲年代です。

これは iovoi_lovol さんの 839 に対する返信です

 

原作邦訳紹介

2003/ 3/18 1:19

メッセージ: 841 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

「小人あるいは王女の誕生日」については

http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=01979242

 

「フィレンツェの悲劇」については

大筋について知りたいのであれば、

http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=28329772

の中の項を読むのがいいですが、

戯曲自体を読みたいのであれば、青土社のオスカー・ワイルド全集をお勧めします。

 

また、前投稿での

「原作の邦訳が容易ですし」は「原作の邦訳の入手が容易ですし」の誤りです。

これは gur1zem2korn3 さんの 840 に対する返信です

 

ツェムリンスキーのオーケストレーション

2003/ 3/18 14:38

メッセージ: 844 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。話題がやっとウイーンに戻ってきてほっとしました。(トピズレの張本人の一人ですが)(^^ゞ

gurさん、ありがとうございます。

私が始めて買ったツェムリンスキーのCDは、ご紹介のデッカの「フィレンツェの悲劇」の輸入版でした。

短いものだから大丈夫かとたかをくくって聞き始めたら、途中から混乱してきて、リブレットを何度も読みなおす羽目になりました。そうか、翻訳があるんですね。図書館で探して見ます。

彼の音楽を聞いた感じでは、どんなに現代的な(彼の範囲で)音の進行をしていても、きらきらと輝くような打楽器の音が入ることです。どんなグロテスクな素材(人物)でも、とても美しい音の瞬間がある、その辺りがシュレイカーと違うかな、思います。

彼自身は1938年にナチスのオーストリア併合の後、アメリカに亡命しています。亡命の4年後、ニューヨークで貧困のうちに死亡しています。彼の最期のオペラを聞いてみたいですね。

(コルンゴルドの最期のオペラは大甘テイストです)

 

白墨の輪

2003/ 3/18 21:50

メッセージ: 845 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

以前、gur1zem2korn3さんのトピで、ツェムリンスキーの「白墨の輪」について投稿したとき、「林光」の名を挙げましたが・・

よく調べてみると、

 

ツェムリンスキーの「白墨の輪」の台本は、クラーブント

 

林光の「白墨の輪」の台本は、ブレヒトでした。

http://www.okada.de/music/kreidekreis/kreidekreis.htm

これは gur1zem2korn3 さんの 840 に対する返信です

 

ツェムリンスキーについて

2003/ 3/19 8:28

メッセージ: 846 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

<彼の最期のオペラを聞いてみたいですね。

 

彼の最後の歌劇「カンダウレス王」は昨年ザルツブルク音楽祭で上演されましたね。

僕が最近買ったツェムリンスキーのCDは2つありまして、その未完成の「カンダウレス王」の完成者である音楽学者のアンソニー・ボーモント氏が指揮者として振ったものです。

 

どちらも輸入盤で、ひとつはCapriccioからの交響曲二短調、カンタータ、弦楽合奏伴奏つきの歌曲2つを納めたもの、もうひとつはNimbus Recordsからで交響曲変ロ長調、歌劇「昔々」への前奏曲、シンフォニエッタを納めたものです。続きはのちほど。

これは nx_74205defiant さんの 844 に対する返信です

 

ツェムリンスキーについて

2003/ 3/24 1:04

メッセージ: 847 / 1477

 

投稿者: gur1zem2korn3

 

続きの投稿が遅くなって申しわけありませんでしたが、さて、前述のCDについてですが、両CDに共通していえることですが、CDの楽曲解説も当然ながらボーモント氏が担当しています。

 

まず曲についてですが、交響曲二短調も変ロ長調も、旋律的にはツェムリンスキーのオリジナルなものが伺えるのですが、最初の歌劇「ザレマ」にヴェルディやヴァーグナーといった過去の先人達の影響が見られるように、ブラームス的なものが伺われます。このブラームス的なものについては、コンロン盤でカンタータ「春の葬送」を聞いてその後に、テレビで初めてブラームスの「ドイツ・レクイエム」を聞いた時に、どこの部分か忘れましたが、「春の葬送」に似ている部分があるのに気づいたことを覚えています。

 

また、ボーモント氏の演奏についてですが、オケは前者のが、北ドイツ放送響、後者がチェコ・フィルですが、指揮者としてのボーモント氏の音楽は、あたかもブーレーズのように透明感溢れていて繊細で(その逆がコンロン盤ですが)、曲の構図が見えるかのように演奏していて、木管・弦のソロ楽器の扱いのもよさを感じさせます。ツェムリンスキーの音楽にとっては理想的な指揮者だと思います。ボーモント氏の顔は、

音楽研究者であり、指揮者であり、オペラの補完・編曲を通しての作曲の才能がありヴァイタリティ−に溢れているのだから、さぞかし神経質、あるいは鋭い目つきといったものを想像していましたが、氏の写真でみる顔は、本当に穏やかそうな感じでふっくらしていました。

これは gur1zem2korn3 さんの 846 に対する返信です

 

イグラウ > イフラヴァ

2003/ 3/28 22:16

メッセージ: 848 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

マーラーは、現チェコ領のカリシュトで生まれ、イグラウ(Iglau)で少年期を過ごしたが、このイグラウは、イフラヴァ(Jihlava)と、今呼ばれているとのこと。

確かに、プラガがプラハとなるように、チェコ語ではGがHになることが多い。

 

 

http://www.jihlava.cz/gustavmahler/zivotopis.htm

 

この2000年の催しには、グスタフマーラーというホテルも協賛していた。

 

http://www.jihlava.cz/gustavmahler/sponzori.htm

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

Distlerについて教えてください。

2003/ 4/ 1 16:49

メッセージ: 849 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

みなさま、こんにちは。ゲテモノ好きのMasahideと申します。

 

先日、クルシェネック、ヒンデミット、シェーンベルクらのオルガン作品が入ったCDを買いましたところ、Distlerのオルガン組曲も入ってまして、これがなかなか気に入りました。Distlerについてご存知でしたら、どなたか教えていただければ幸いです。オルガンのトピックもあるようですが、そこは『コンサーバティヴ』なようで、メンデルスゾーンやプーランクすら無視されてしまいます! 今回書き込んでもきっと無視されてしまいそうだったので....(^0^)>。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

>Distler

2003/ 4/ 1 18:35

メッセージ: 850 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

Distlerについてドイツ語でですがこちらに載っています。

http://www.class-germany.de/distler.htm

 

宗教曲を多く作曲していますが、素人の教会コーラスには難しく、普通のミサでは頻繁に演奏はされないようです。

うちの近辺の教会で、かなり熟練したコーラス団体によって毎年受難の金曜日に Distlerのものが歌われているようです。

これは MasahideYoshida さんの 849 に対する返信です

 

>>Distler

2003/ 4/ 1 21:45

メッセージ: 851 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

Masahideさま、SPINATPOLKA2さま

情報どうもありがとうございます。

小生、Distlerの存在は知りませんでした。

現代のオルガン曲作曲家といえば、

メシアンとかフランス系のほうが小生としては印象が強かったといえます。

 

小生も「ゲテモノ好き」をめざしておりまして、次に聴きたい曲は、ブロッホかブライアンの交響曲です。

 

これからもよろしく。

これは SPINATPOLKA2 さんの 850 に対する返信です

 

さっそくレスありがとうございました。

2003/ 4/ 2 22:10

メッセージ: 852 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

SPINATPOLKA2さん、bernardsstarさん、さっそくレスありがとうございました。

 

教えていただいたアドレス、さっそくみてみました。『ドイツ・ミサ曲』とか、『死の舞踏』とか、『チェンバロと弦楽のための協奏曲』なんか、結構興味を引かれますね。

 

でも、やっぱり、彼の本領は、教会音楽、特に、合唱とオルガンなんですね。ライプツィヒで学んだということですが、ラミンとシュトラウベの弟子だというのにも興味がわきました。特にラミンはゲヴァントハウスと『マタイ』なんかを録音しているので。

 

ThorofonってレーベルでCDが出てるようですが、日本では見かけないですね。Amazon.deで探してみます。『チェンバロと弦楽のための協奏曲』はハーゼルベックが指揮してるみたいですね。ハーゼルベックは日本でもおなじみですね。ほかは、申し訳ないですが、知らない演奏家でした。

 

SPINATPOLKA2 さんのお話では、合唱曲もそうとうむずかしいっていうことでしたが、どんな感じの曲なんでしょう? オルガン・パルティータは、そうとう複雑ですが、調性的には、かなりはっきりとしていて、現代作品が苦手な僕でも大丈夫という感じでした。合唱曲もそんな感じですか?

 

ところで、ブロッホ! なかなかキテますね。また、『ゲテモノ』を携えて、書き込みに参りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

 

どうもありがとうございました。

これは SPINATPOLKA2 さんの 850 に対する返信です

 

ロベルト・フックスについて質問

2003/ 4/ 4 22:34

メッセージ: 853 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

MasahideYoshidaさん、こんにちは。

>合唱曲もそうとうむずかしいっていうことでしたが、どんな感じの曲なんでしょう?

 

以前、宗教曲のコーラスの楽譜を沢山見せてもらった時にDistlerのものがありましたが、地元の教会コーラスには無理、と気に止めなかったもので楽譜の内容までは覚えていないのです。そして、聖金曜日も自分のところのミサに出なくてはならないので、他の教会で歌われるこれを自分自身では聴いた事がないのです。むずかしいということだけはわかっていますが、それ以上お返事できず、すみません。

でも、今回ここで興味をそそられましたので、そこの合唱団の指導者にCDを借りて聞いてみたいと思っています。

 

ところで、今度はこちらから質問です。

Robert Fuchsの室内楽に今取り組んでいますが、なかなか魅力的で気に入っています。以前、ここのトピで名前が上がった事がありますね。

和声学、作曲の教授として、ウィーンの数々の作曲家を育てた人ですが、ブラ−ムスが高く評価していたというこの人物とブラ−ムスとの関係、また、ドヴォルジャックとフックスに接点があったか、御存じの方がいらっしゃいましたら教えていただけませんか。

これは MasahideYoshida さんの 852 に対する返信です

 

ブラームスとフックス

2003/ 4/11 21:40

メッセージ: 855 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ブラームスとフックスとの関係を調べてみようと思い、積読になっている「JOHANNES BRAHMS UND SEINE ZEIT」(LAABER-VERLAG)の索引でFuchsがないか見てみましたが、なし。

 

GOOGLEの「Brahms」&「Fuchs」の検索では、

 

http://www2.hyperion-records.co.uk/notes/67354.html

には、ブラームスがフックスを高く評価し、ブラームスがフックスの「ピアノ3重奏曲」の献呈を受けたことなどが書かれており、(フックスがドラマチックに忘れ去られたことも)

http://www.americansymphony.org/dialogues_extensions/98_99season/6th_concert/fuc hs.cfm

には、フックスの「交響曲第3番」へのブラームスの影響が書かれていました。

http://www.musicandarts.com/CD1087d.html

「ブラームスと友人たち」という表題のこのCDには、フックスのヴィオラとピアノのための、「6つの幻想曲」(作品117)も収録されています。

これは SPINATPOLKA2 さんの 853 に対する返信です

 

>ブラームスとフックス

2003/ 4/12 17:08

メッセージ: 856 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

bernardsstarさん、

 

資料の提供を有難うございました。

英語が苦手なので、要約ドイツ語訳のところへたどり着き、読む事が出来ました。

 

この作曲家が”セレナーデフックス”と呼ばれているのが何故かもやっとわかりました。

 

どうも有難うございます。

これは bernardsstar さんの 855 に対する返信です

 

19世紀末から20世紀初頭だったら

2003/ 4/12 17:08

メッセージ: 857 / 1477

 

投稿者: graywhale3 (31歳/女性)

 

なんと言ってもヨハン・シュトラウス(19世紀末)と、

クライスラー(20世紀初頭)なのではないかしらん♪

クラシックというよりも、おしゃれなイージーリスニングっぽいですよね。そんなところが好みなんですが。。。ウイーンって、行ったことないのですが、ときどき旅行のガイドブックを見ながら聴いて,旅行に行った気分になったりしています♪

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ヨハン・シュトラウス、クライスラー

2003/ 4/13 7:13

メッセージ: 858 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ヨハン・シュトラウスは当然として、クラースラーのほうも、テレビ番組のバックで「美しきロスマリン」が流されたりして、日本でも完全に定着していますね!

 

音楽を単純に楽しむのがベストなんですけども、少々アブノーマルな小生としては、この2人にレハールを加えた3人ともユダヤ系であることから、「ユダヤ人の歴史」の文脈の中で考えてしまいます。機会をみて、特に、クライスラーとレハールについては調査をいたします。

これは graywhale3 さんの 857 に対する返信です

 

クンデラのマックス・ブロート批判

2003/ 4/20 20:21

メッセージ: 860 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ちょっとトピずれですが、マックス・ブロートは作曲も行なったのでお許しを・・・

 

批判の理由は、カフカに「焼き捨ててくれ」と言われながら出版した小説群の中に、本来は軽妙なタッチで描かれた小説をわざわざ深刻な内容に改変したものがあることから。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

マーラーの病歴

2003/ 4/27 22:01

メッセージ: 861 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

ブックフェアの洋書古本のコーナーで、下記の本を100〜1000円で買いました。

 

F.H. FRANKEN著:Die Krankenheiten gro?er Komponisten(大作曲家の病歴)第3巻(1991)

Uwe Sommer著:Alexander Zemlinsky Der Ko"nig Kandeules (1996)

MUSIK-HOCHSHULE DES SAALANDES刊:MAX REGER Studien zur Interpretation und Analyse seines Werkes (1993)

 

この3冊の本のうち最初の一冊は、ワーグナー、ビゼー、マーラー、レーガーの病歴について考察したものですが、このうち、マーラーの章について、おおまかな内容を紹介しますと・・・

 

(マーラーについては、近眼、心臓病、さらに、直接の死因は血液中の細菌によるものであることや、精神的な疾患(エディプス・コンプレックス)などが知られていますが)この本ではさらに詳しく分析しています。

マーラーは青少年期より、再発性扁桃腺(炎症)や、痔の持病があり、また過労や、当時、扁桃腺炎症の根本的な治癒がなかったし心臓外科学が発達していなかったことにより、扁桃腺炎症が心臓の弁の欠陥の誘因となったとされています。心臓の弁の症例や、パスツール研究所の血清療法についての解説はかなり細部まで行なわれていますが、小生の医学知識では正確には翻訳できませんので、この程度にしておきます。心臓の最終的な病状は、Endokarditis lenta(Endokarditisは、心内膜炎。lentaは、遷延性)という名称だったとのことです。

 

このマーラーの章の構成は、マーラーの生い立ちから死に至るまでを、病歴を軸に解説したのち、詳細な病理学的考察があり、最後に、余談として(同じような境遇にあった)コジマ・ワーグナーとアルマ・マーラーを比較考察した記事があるといった形です。マーラーがフロイトの精神分析を受けたくだりは、日本で刊行されている他のマーラー本の記載内容に付け加えられるような内容は特になし、といった感じでした。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

フックス

2003/ 4/29 9:19

メッセージ: 862 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

ご無沙汰しております。

 

フックスについては、お恥ずかしい話、全く無知で、正直作品を聴いたこともありませんでした。で、先日、フックスの交響曲をチラッと聴いてみました。

 

僕のストレートな感想ですが、ブラームスのピアノ四重奏曲をシェーンベルクが編曲したものがありますよね。あれと似てるなぁと思いましたが、いかがでしょう? オーケストレーションが若干唐突だったり、各声部が複雑に絡み合うあたりなんかなんですけど。それにしても、演奏が難しそうな曲ですよね。

これは SPINATPOLKA2 さんの 856 に対する返信です

 

マーラーの死因

2003/ 4/29 10:10

メッセージ: 863 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

この本の抜粋を雑誌か何かで読んだことありますね。

 

溶血性連鎖球菌の感染ってヤツですよね。マーラーは、喉に溶血性連鎖球菌を持ってたらしいですね。最近の芸能人でも、そういう人がいましたね。長渕剛でしたっけ? でも、今は抗生物質が発達してるので、怖くないとか。僕の娘も感染したことがあるんですが、1週間ペニシリン系の抗生物質を飲み続けて、治りました。幼稚園とか小学校で流行することがあるんだそうですね。

 

で、問題なのは、この連鎖球菌っていうのは、リウマチ熱っていうのを発症させるらしい。リウマチっていっても、関節のリウマチとは関係なくて、心臓の弁や、腎臓などを傷害するってことのようです。自分の身体に対する免疫、自己免疫っていうんだそうですね。マーラーの心臓が悪かったのも、これじゃないかっていうことです。で、最終的には、喉に感染してた連鎖球菌が、血液を通じて全身にばらまかれ、敗血症になった。アルマが、マーラーの死の直前には尿毒症になったと書いてましたよね。敗血症は、進行すると、DICっていうのを引き起こすそうです。毛細血管の中で血液が固まって、腎臓や肺、肝臓などの機能が傷害されるらしいです。

 

でも、喉の連鎖球菌がもとで死んだというのは不自然だっていっている学者もいるようですね。マーラーが心臓の雑音を発見されたのは、まだウィーンにいるころだったでしたよね。だから、連鎖球菌で全てを説明するのは無理があるっていうんです。連鎖球菌に感染するのは、うちの娘みたいに、子供の頃のことが多いようです。特に、心臓の弁に障害を来すのは、子供の頃の感染が原因になっていることが多いらしいですね。マーラーは40数年間、この菌を身体に持っていたと考える方が自然だということのようです。

 

で、ニューヨークに移った当初から、マーラーの体調はあまり優れなかったことを考えると、別の原因があるのでは、というのです。その学者は、白血病を候補にあげてたように思います。白血病で、熱が出て、身体がだるい、免疫が弱くなっていて、敗血症になってしまったという仮説だそうです。でも、それを証明する資料も残されてないので、あくまで、想像ですね。

 

ところで、トピックとはずれますが、シューマンは本当に精神病だったのでしょうか? とても気になるんですよね。そんな話は載ってませんでしたか?

これは bernardsstar さんの 861 に対する返信です

 

大作曲家の病歴 1・2巻

2003/ 4/29 12:50

メッセージ: 864 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

>シューマンは本当に精神病だったのでしょうか? とても気になるんですよね。そんな話は載ってませんでしたか?

 

FRANKEN著 Die Krankheiten ・・・・の1・2巻は持って持っていないのですが、3巻の巻末広告によれば、

 

1巻:メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、ベートーヴェン、ベルリーニ、ハイドン

 

2巻:モーツァルト、ウェーバー、ロッシーニ、シューベルト、ドニゼッティ、ブラームス

 

が取り上げられているとのことです。

ちなみに1巻のISBNは、3-7959-0419-6

出版社は、FLORIAN NOETZEL です。

これは MasahideYoshida さんの 863 に対する返信です

 

話題が脱線してしまって、すみませんでした

2003/ 4/29 17:22

メッセージ: 865 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

話題が脱線してしまって、すみませんでした。第1巻にシューマンの項があるんですね。でも、ドイツ語! 僕の場合、ちょっと気合いがいりますね。時間も。

 

第2巻のロッシーニあたり、何だか他人の空事ではないような気がして、それも気になります(^0^)。

 

どうもありがとうございました。

これは bernardsstar さんの 864 に対する返信です

 

>フックス

2003/ 4/29 18:05

メッセージ: 866 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

MasahideYoshidaさん、こんにちは。

 

現在のところフックスの魅力に取り付かれ始めたところです。非常に興味深いのですが、ものすごく微妙な和声進行の移り変わりが多く、やはり、作曲家としてよりも和声学の教授として名を馳せた意味がわかって来たような気がします。

 

>シューマンは本当に精神病だったのでしょうか?

何か疑問と思われる事があるのでしょうか?

まぎれもない 精神の病いと私は思いますけれど、、、。

これは MasahideYoshida さんの 862 に対する返信です

 

Re;シューマン

2003/ 4/30 9:02

メッセージ: 868 / 1477

 

投稿者: MasahideYoshida (36歳/男性)

 

SPINATPOLKA2さん、おはようございます。

 

>>シューマンは本当に精神病だったのでしょうか?

>何か疑問と思われる事があるのでしょうか?

>まぎれもない 精神の病いと私は思いますけれど、、、。

 

いろいろ調べてみたことがあるんですよ。いわゆる精神分裂病だったら、もっと幻聴があったり、独語があったり、典型的な経過を取るらしいんですが、シューマンはそうではないらしい。むしろ、ストレスがかかると、泣き叫んだりっていう感じのように見受けられるんです。僕が調べ足りないかもしれませんが、具体的な幻聴などの記載って、見かけませんよね。晩年の作品だって、とても分裂病の人が書いたとは思えない。それに、分裂病だったら、自分が病気だっていう認識がないんですよね。そうすると、単なるヒステリー性の人格障害なんじゃないかと思うんです。それだったら、社会から隔離される必要もなかったのかも、なんて思ったりして....。今だったら、抗うつ剤なんかを飲んだら、治ってたかもしれませんね。今は、ヒステリーやうつ病くらいだったら、普通の内科の病院でも治るみたいです。でも、抗うつ剤と、安定剤を飲んで、「これのお陰で元気になりました。」なんていったとしたら、シューマンらしさがなくなってしまうかも!

これは SPINATPOLKA2 さんの 866 に対する返信です

 

フックス:Cl5重奏曲(作品102)

2003/ 5/ 4 6:04

メッセージ: 869 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

メイエのCl、カルミナ4重奏団の演奏のCDで聴きました。

基本的にはブラームスそのものの作風(作曲年は1914年)ですね。「ブラームスにもう1曲、クラリネット5重奏曲があったら!」という方にはお薦めかもしれません。「ブラームスは渋くていや」という方にはお薦めできませんね。

第2楽章の「アレグロ・スケルツァンド」は、ブラームスのCl5重奏曲というより、ブラームスのPf5重奏曲の第3楽章を思い起こさせました。

これは SPINATPOLKA2 さんの 866 に対する返信です

 

フックスはマーラーの陰に

2003/ 5/10 18:38

メッセージ: 870 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

Cl5重奏曲にはよくよく運がありません。

 

Fuchsのそれを御紹介いただいて、すぐウィーンのCD店に注文のメールを送ったのですがいまだに返事無し。

ブラームスの Cl5重奏曲ーウラッハ演奏の時も、手に入れるまでさんざん時間がかかったものです。(結局日本で購入)

しびれを切らして電話をしたら、(全くこの国のテンポはAdagio!)ないとのこと。

ピアノ協奏曲ならすぐ手に入るようなので注文しました。

 

この作品は、マーラーが「嘆きの歌」を応募して落とされた年の「ベートーヴェン賞作曲コンクール」で1位を得た作品。

マーラーの生涯に影響を与えたこのコンクール、落とされたほうのマーラーの作品の数々はCD店に溢れているのに、フックスのものはオーストリアでさえ難しい…。

 

CDが家のポストに届くまで、また何日待つ事になることか・・・

これは bernardsstar さんの 869 に対する返信です

 

Re:フックスはマーラーの陰に

2003/ 5/12 21:56

メッセージ: 871 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

もしかしたらフックスにはCl5重奏曲が2曲あるのかな?って思ってしまいました。

というのは、小生がCDで聴いた曲は1910年代の作品であり、マーラーの嘆きの歌は19世紀の作品だからです。

 

教育者としてのフックスは、作曲家としてよりもずっと有名ですね。「コルンゴルトとその時代」によれば、エーリヒの作風が前衛的方向に走りがちなのを懸念した父、ユリウスが「モダニズム」を矯正するためにエーリヒに、フックスのピアノと和声法のレッスンを受けさせたが、エーリヒがフックスから学んだのは技術だけであって作風ではなかったと書かれています。

これは SPINATPOLKA2 さんの 870 に対する返信です

 

bernardsstarさん

2003/ 5/13 3:45

メッセージ: 872 / 1477

 

投稿者: SPINATPOLKA2 (女性/オーストリー)

 

書き方が悪かったようですが、

>この作品は、マーラーが「嘆きの歌」を応募して…

これはピアノ協奏曲のことです。

これは bernardsstar さんの 871 に対する返信です

 

フックスのピアノ協奏曲

2003/ 5/13 5:41

メッセージ: 873 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

僕の読解のほうが良くなかったですね。

 

フックスのピアノ協奏曲の感想、お待ちしています。

 

僕のほうでも、フックスの他の作品をトライしてみます。

これは SPINATPOLKA2 さんの 872 に対する返信です

 

コルンゴルドが品切れなんて!

2003/ 5/13 16:37

メッセージ: 874 / 1477

 

投稿者: nx_74205defiant

 

こんにちは。横レスで済みません。

あまりに嬉しい事だったので。

某掲示板で「コルンゴルドの生涯」と言うDVDが出ているのを知り、

早速山野楽器に買いに行ってもらったら、品切れ。

店員さんいわく「注文をかけますが、人気の品なのですぐ取り寄せられると思います」

コルンゴルドが品切れなんて、なんて嬉しいんでしょう!

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

コルンゴルトがメジャー化?

2003/ 5/14 5:41

メッセージ: 875 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

そのうち、「死の都」のさわりの部分がテレビドラマのバック音楽に使われたりして・・

 

ちなみに、キムタクが医師役を演じた番組で、マーラー「交響曲5番第4楽章アダジェット」が使われたので、クラシック音楽には無縁でキムタクファンの愚息は、この曲のCDの第4楽章ばかりを聴いています。

これは nx_74205defiant さんの 874 に対する返信です

 

グスタフマーラーユーゲント管

2003/ 5/19 13:22

メッセージ: 876 / 1477

 

投稿者: memushirikouchi

 

日曜にNHK教育の芸術劇場でまるごとライブをやってました。

マーラー6番とウエーベルンの五つの断章でしたが、

やたら息が合ってて良かったです。

普通のプロ楽団と違い、いつも一緒に練習してるからとの事。

CDは出してないんですかねー?

指揮はブーレーズでした。

これは bernardsstar さんの 1 に対する返信です

 

ブーレーズの「マーラー:6番」

2003/ 5/19 21:47

メッセージ: 877 / 1477

 

投稿者: bernardsstar

 

memushirikouchiさま

 

ご投稿ありがとうございます。この番組に対する感想をWORDファイルに作成し、YAHOOにアクセスしたら、既に投稿いただいていてびっくりしました。以下、小生の感想です。貴殿の見方とは違った見方でいます。ウェーベルンは良かったと思います。

 

********

 

昨晩、NHKで、ピエール・ブーレーズ指揮、グスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラの演奏で「ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品」と「マーラー:交響曲第6番」の演奏録音・録画を流していたが、今となっては非常に古典的な曲に聞こえる「ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品」はともかくとして、「マーラー:交響曲第6番」の演奏はいただけなかった。新聞などの批評では、ブーレーズの独自の解釈と弁護していたようだが、小生には、(作曲家が本業の)ブーレーズの手には余る曲であり、彼の指揮振りの稚拙さが目立ったというように感じられた。

 

「マーラー:交響曲第6番」の演奏においては、間合い・強弱に、オドロオドロしいまでのメリハリをつけ、19世紀末・20世紀初頭の不条理・不安、破滅の予感などの情念を盛り込んでいく必要があるのではないか?それを行なわないあっさりとした演奏では、つまらない曲という印象を聴衆に与えるのでは?と思ったからだ。そして、情念に満ちた演奏をしなかったのは、ブーレーズの美学というよりも、ブーレーズの能力欠如と思われた。そのブーレーズを起用せざるをえないほど、指揮界は「玉」不足なのかも知れない。作曲家であり指揮者でもある、セーゲルスタムの指揮するマーラーの演奏は素晴らしかったとの投稿を、かつて、YAHOOのクラシック音楽掲示板で見たことがあり、未聴のセーゲルスタムのマーラーを聞いてみたいと思っている。

 

今秋、バレンボイム、シカゴ響のコンビが1995年以来の来日公演を行ない、マーラーの「交響曲9番」を演奏する。このコンビについては、ブルックナーやブラームスは十分に期待できると思うが、今回はブラームスはプログラムにはない(ブルックナーは「7番」を予定)。マーラーの「交響曲9番」は期待もあるが不安もある。

これは memushirikouchi さんの 876 に対する返信です